セルフビルドでタイニーハウスを作り、広いお庭で愛犬をのびのび走り回らせてあげられる・・・そんな生活を夢見て始まった土地探しの旅。
第13回目となる今回は前々回以来の山梨県白州町となる、森の中にひっそりと佇む別荘地を訪問した時のことを振り返ります。
【第1回から見る場合はこちら】
売り土地データ(1)
場所:山梨県北杜市白州町・大武川近傍
土地の広さ:660㎡くらい
地勢:雑木林
値段:160万円くらい
※この物件は当記事公開時点で既に成約済みとなっています。場所を特定できたとしても一方的な訪問等は絶対に行わないでください※
現地雑感
実は以前(このブログの土地探しシリーズにおいては前々回)、この売地の近傍にある売地を見学に来たことがありましたので、ある程度土地勘がついた状態での訪問となりました。
【以前近くの別荘地を見学した時の記事】
以前の2か所は片方が北傾斜地・もう片方は公営水道が通っておらず価格的にも微妙なラインでしたので流れてしまいましたが、今回は事前情報によると土地全体として比較的平坦であり接道には公営水道管が埋設されているとのこと。それでいて価格は坪単価8000円ですので個人的には「アリ」だと感じました。
そんな期待を胸に現地を訪問して最初に目に飛び込んできた光景がこちら。
細い木こそ複数生えていますが伐採にそこまで苦労することもなく対応できそうなレベルであり、土地自体も事前情報通り比較的平坦に見えます。もちろん実際に歩いてみると多少のアップダウンはありますが、このような自然(森)の中の別荘地であれば至って普通のレベルでしょう。
と、最初は思いました。
しかしながらよくよく敷地内を見て回ると、この売地は全体的に周囲三方向より1段低くなっており、更に隣地境界付近は明らかな窪地となっていて1日中天気の良かったこの日でも足元が湿っている状態。朽ち木や岩にはもちろんコケが付いていました。
つまるところ「山の土地」と言うよりは「谷間の土地」と呼んだ方が正しい地形。
更にもう1つ大問題がありました。それは事前情報にもあった「接道地下の公営水道管」に関してのこと。
この写真を見ても奥に比べてここが1段下がっているのがよく分かる・・・のはさておき、この未舗装道路の下に公営水道管が埋設されているのは確かなようです。
しかし仲介業者が改めて水道局で問い合わせたところ、ここに埋設されている水道管は口径が13mmであり・しかも既に4軒だか5軒だかがここから引き込んでいるため「新規の引き込みは水圧不足となる可能性が非常に高いことから認められない」とのこと。どうしても引き込む場合はこの13mm口径が分岐している元のところから約150mに渡り、最低でも20mm以上の口径へと引き直す工事を全額こちら負担で行う事が絶対条件だそうです。
・・・は?150mも引き直し?マジで?
ちなみに仲介業者が工事費用の見積もりを取ったところ「300万円はかからない程度」で引き直しができるとのこと。そして参考までに井戸を掘る場合は「川が比較的近いので100万円もあれば飲用に適した水脈に当たるはず」だそうで。いやいやいや。苦笑
この話を聞いて即、丁重にお断りしました。
現地訪問を終えて
今まで接道に公営水道が埋設されていれば無条件に取り出せると信じて疑わなかったですが、世の中には例外もたくさんあると痛感させられた今回の売地でした。
個人的には・・・この水道管から引き込んでいるお宅のうち、定住しているのは1人暮らしの2軒しか無いらしい(他は別荘という名の放置廃屋1歩前)んだから水圧はギリギリ足りるんじゃないか?なんて思わなくも無いのですが。もしかしたら自治体としては「役所の負担無しで水道管を更新するチャンス!」と考えたのかも・・・なんてのはさすがに邪推が過ぎるでしょうか。
逆に言えば、公営水道に一切頼らない用途・例えば昨今流行りのキャンプ用地として活用するとか、Bライフと呼ばれる暮らしをしている方々のように井戸を掘る/名水を汲みに行くなどの方法で水を確保できるのであれば、割とお買い得な売地だったと思います。
なお、この売地の訪問時期は2021年10月半ばでしたが、時期的に敷地内の雑草が種をたくさんつけていた・・・のはまあ良いとして、その種が何だかベタベタ&ネチャネチャとくっつくタイプの種だったせいで膝から下に山ほど付着してしまい、帰り際に立ち寄った「道の駅はくしゅう」にて半分キレながら30分近くかけてネチャネチャの種を取り除く羽目になったことを最後に白状しておきます(?)
【次回(第14回)】
【前回(第12回)】