ひきぶろ。

睡眠障害からの社会復帰を目指す、引きこもり(自宅療養)の実態を大公開!

#セルフビルド の #土地探し その12・東京都青梅市編

セルフビルドでタイニーハウスを作り、広いお庭で愛犬をのびのび走り回らせてあげられる・・・そんな生活を夢見て始まった土地探しの旅。

第12回目となる今回は1年の半分以上が緊急事態宣言となっていた2021年に、どうにかして土地探しを行えないかと思案した結果思いついた「荒業(?)」の時のことを振り返ります。

【第1回から見る場合はこちら】

hikiblo.hateblo.jp

売り土地データ(1)

場所:東京都・青梅駅近傍

土地の広さ:100㎡くらい

地勢:平坦(更地)

値段:220万円

※この物件は当記事公開時点で既に成約済みとなっています。場所を特定できたとしても一方的な訪問等は絶対に行わないでください※

 

現地雑感

この売地を訪問した2021年は東京都に対し幾度も緊急事態宣言が発令されていた関係で、なかなか都外へ積極的に出ることができず土地探しの観点で言えば困難を極めた年でした。簡単に緊急事態宣言の時期を振り返ると・・・年始から3月半ばまでの発令に始まり、4月末から6月半ばまでこの年2度目の発令、その3週間後から9月末まで再々度の発令。1年の半分以上が緊急事態宣言と言っても過言ではないレベルでしたね。

東京都から県を跨いで土地探しを行うのは憚られる、でもその間にも愛犬は1分1秒と年をとっていくので土地探しも行いたい。そんな葛藤の中思いついた荒業、それは

 

「県を跨いで移動できないなら、東京都内で土地を探せばいいじゃない」

 

一口に東京といっても23区のような坪単価が平気で何百万もするような超一等地もあれば、(失礼ながら)奥多摩町桧原村のような坪単価が安価な場所も立派な「東京都」です。とはいえやはり「東京都アドレス」だけあって、例えば都心部との距離が同じくらいの千葉の外房エリア・いわゆる限界ニュータウンと呼ばれるような坪単価数千円の場所とは雲泥の差の値がつけられていますが。

 

前置きが若干長くなりましたが、とにかく「東京都内で安価な売地を探してみよう」との発想から始まり、緊急事態宣言中の8月に実際に訪問してみた青梅市の売地がこちらです。

 

見えている範囲で概ね敷地全体の7割です

狭い(真顔)

 

いやもちろん東京都内・それも郊外ではなく都市部であればこのくらいの敷地面積に3階建てのペンシルハウス(?)が所狭しと立ち並んでいるのが普通なのでしょうが、これまで東京都外でずっと土地探しをしてきた身にとって久々に見る100㎡クラスの売地は純粋に「狭い」と思ってしまいました。

「慣れ」とは実に恐ろしいものである←

 

とはいえここは郊外オブ郊外だとしても東京都アドレスには変わりなく、最寄り駅となる青梅駅から中央線に乗れば過半数の電車が東京駅まで乗り換えなしで行けてしまう立地です。千葉・外房の限界分譲地とは訳が違うのだよハハハ 利便性と価格のバランスで評価した場合、決して悪くない選択肢だと思います。

 

接道は42号2項道路のため、再建築可能ですがセットバックが必要です

接道がこれじゃなければな。

 

一般的に都市計画区域で建物を建てる場合「幅員4m以上の建築基準法上の道路に2m以上」接していなければ家は建てられませんが、建築基準法が定められる前からあった4m未満の道路については救済措置として「建築基準法上の道路とみなす」ことがあります。通称「2項道路」「みなし道路」と呼ばれるものですね。

そしてこの売地の接道が正にその42条2項道路でして、もしこの売地に家を建てる場合には道路の中心線から2mの範囲*1までセットバックを求められることになります。セットバックの範囲には家はもちろん、門や塀を建てることも出来なくなり純粋に「道路」として提供せねばなりません。

つまりこの売地は約100㎡として売りに出ていましたが、実際に建築に使える有効面積はそれよりも10㎡近く狭くなるということです。

 

ついでに申し上げるとこの売地はJR青梅線の傍であり、電車が通るとガタンゴトンとかなり大きな音を立てる環境であることも相まって、この売値では首を縦に振ることは出来ず破談となりました。

 

現地訪問を終えて

価格面で交渉の余地がもっとあれば、ひょっとしたらひょっとしていたかも・・・?

この売地の訪問時は案内担当の方だけではなくたまたま近隣での用事を終えた直後だったらしい社長も同行する「ある種のVIP待遇(棒読み)」でしたが、案内担当の方の説明途中に割り込んで「近隣の相場よりだいぶ安い」「他にも検討中の方がたくさん居る」「この前も海外赴任のお客さんが日本での生活拠点としてここを検討していた」「こんな土地は中々出ないから直ぐに売れる」などなど商魂たくましいと申しますか、失礼を承知で申し上げれば暑苦しい営業活動をされる社長でした。苦笑

個人的には広さと進入路の問題・周辺環境のバランスから、価格面でもう少し交渉の余地があれば・・・具体的には坪単価5万いくら~6万ジャストくらいで話を纏められそうならば、勇気を出して購入することも考えたのですが、前述の通り交渉を持ち掛けようにも社長の圧で取り付く島もなかったため早々に破談となりました。

 

ただ「直ぐに売れる」と豪語しながらその後1か月以上成約した気配が無く、それどころか更にその後仲介物件ではなく自社(売主)物件となり価格も160万円くらいに下がっていた(そのうえで更に更に暫く経ってから成約済みとなっていた)んだから、威勢の良かった口先とは裏腹に客付けで難航したのでしょうか(棒読み)

 

今となっては真相は藪の中です。

 

【次回(第13回)】

hikiblo.hateblo.jp

 

【前回(第11回)】

hikiblo.hateblo.jp

*1:この売地は該当しないが、仮に土地の反対側が崖・河川・線路などの場合は、売地側のみ対面から4mのラインまで後退

PR