セルフビルドでタイニーハウスを作り、広いお庭で愛犬をのびのび走り回らせてあげられる・・・そんな生活を夢見て始まった土地探しの旅。
第19回目となる今回は、2022年になってすぐ、訳あって以前訪問した別荘地を再訪した時のことを振り返ります。
【第1回から見る場合はこちら】
売り土地データ(1)
場所:伊東市の某別荘地
土地の広さ:270㎡
地勢:傾斜地(ひな壇)
値段:98万円
※この物件は当記事公開時点で既に成約済みとなっています。場所を特定できたとしても一方的な訪問等は絶対に行わないでください※
現地雑感
まず最初に、以前公開したこちらの記事をご覧いただくか思い出していただくかしましょう。笑
【2020年末に伊豆市&伊東市を訪問した時の記事】
当時、割と気に入っていた売地を見に行ったもののタイミング等が合わず破談となってしまったのですが、エリアとしてはずっと目をつけていた場所なのでその後も自宅で新着売地情報を眺める日々を送っていました。
ということを踏まえて、2022年の年始早々に訪問した今回1件目の売地をご覧いただきましょう。
うわっ、この石垣めっちゃ見たことあるゥ~!
それもそのはず、先ほど掲載した「土地探し・その10」の記事で3件目に訪問した売地を再訪したからです。ちなみに約1年前に訪問した時の写真を、当時の記事から引っ張ってきて再掲してみましょう。
こうやって比較してみると、一部石垣が崩され上部に少し盛り土されているように見受けられますが・・・まあまあ面影は残っていますね(?)
以前訪問した時はバイクを停めるスペースくらいしかありませんでしたが、この1年の間にそのスペースが拡張され軽自動車程度であれば駐車できるようになっていました。
ひな壇状の敷地のうち下段は確認し終えましたので、次は隣接する階段を少しのぼってひな壇上段部分を確認してみましょう。
ちなみにビフォー(2020年末)はこのような感じでした。
この鬱蒼としたプチ雑木林状態が1年でどのような変貌を遂げたかと言いますと・・・
めっちゃ整地されてご丁寧に防草シートまで施工されていました。
雑木を伐採・伐根する手間が省けるのは大きなメリットですが、1年前はここまでまっ平ではなく画像右に向かって緩い傾斜がついていたように記憶していますので、盛土が為されていることは小屋建築計画から逆算すると大きなマイナスです。(切り土よりも盛り土のほうが地耐力が弱まる・・・はず)
北側隣地との間にあるU字溝の存在は1年前の時点では全く気付きませんでしたが、木を切って明るくなるとこういったことも確認できるようになります。
ただ、画像右側の防草シートが施工されているあたりと・この北側隣地境界付近とはもう少しなだらかな傾斜で繋がっていたように記憶しておりますので、やはり防草シートが施工されている部分は北側を切り土し南側へ盛土したのだと推測されます。
約1年前の雑木が生い茂る頃に購入していればだいたい50万円弱だった反面、大量の伐採・伐根作業が待ち構えていた。
現在は98万円に売値を上げて再度販売開始された反面、雑木が伐採・伐根され一部を切り土&盛り土で整地されている。
どちらを選ぶかは人それぞれだと思いますが、1年前と今回とでは売主が変わっていることから素直に約50万円の価格差を即決で許容はできず、家に帰って悶々と考えを巡らせていた間に再度売れてしまったようでした。
この日は同じ別荘地内で別の業者が仲介している売地も見に行く予定を立てていましたので、近傍にあるその売地へと移動しましょう。
売り土地データ(2)
場所:伊東市の某別荘地
土地の広さ:260㎡
地勢:平坦
値段:100万円
現地雑感
1件目の売地はピンポイントで2度も訪問しておきながら2回ともご縁がありませんでしたが、この別荘地自体は交通アクセスや周辺環境・利便性が非常に良いところなので、別の仲介業者でも構わないから売地が出て無いだろうかと探し回ったところ見つけたのがこの売地です。
2度訪問した1件目の売地はひな壇状の敷地でしたが、こちらはほぼ同じ面積ながら敷地全体が平らなので有効面積としてはこちらの方が広いかもしれません。
現状は雑草が藪化していますが、手ノコで切れないような大きな木や太い木は敷地内に存在していませんので、少し手を加えれば見違えるようになる土地だと感じました。
しかしこの売地、敷地境界を確認しようと隣地や管理事務所を訪問し話を聞いたことで、非常に大きな問題が内包されていることを悟りました。
以下に図解します。
かなりデフォルメした図ですが、隣地AEHBで話を聞いたところ見学をした売地は四角形DKLF(網掛け部分)であることはほぼ疑いようがなく、また別荘地の管理事務所で分譲当初の図面を確認させていただいたところ、同じく四角形DKLFが対象地であるとの共通見解を頂いたのですが、公図を見ると赤線で囲われた四角形EKLgが売買対象地であるかのように記載されていました。
この相違に関して仲介業者の事務所に戻って見解を問うたところ、あくまでも地点gの杭が欠損しているだけであって売買対象地としては赤線で囲われた四角形EKLgであり、現況で四角形DKLFに見えたとしてもそれは左右の土地も含めて一律でズレているに過ぎず、今回の売地は公簿売買だから公図と現況のズレについては関知しないとの言い分でした。
ちなみに欠損しているとの主張の点gについては杭の復元のみ行うが確定測量は行わず、価格交渉についても売主が「これ以上は下げられない」と言っているので交渉不可とのこと。
この時点で正直に言って地雷物件だと確信しましたので、これ以上の商談は進めず不成立としました。だって公図と現況がこんなにズレていたら、左右の土地が売りに出たり相続で所有者が変わったタイミングでまた境界についての揉め事が発生しかねませんからね。
目に見えている地雷は触らぬが吉です。
現地訪問を終えて
2件目の売地についてははっきりいって今でも仲介業者の言い分を全く受け入れられませんが、例えば売値が大幅に下がったり(自前で確定測量を入れられるほど下がったり)/売値が下がらないなら代わりに売主の方で確定測量まで行っていただけるのであれば、また話は変わっていたかもしれません・・・?
ただそれらはあくまでも最終手段であって、どうしてもこの土地でなければならない理由みたいなのが無いのであれば「ご縁が無い土地だった」と諦めてスパッと次の売地を探しに行った方が、最終的な満足度は高くなるように感じます。少なくとも筆者はそうして正解だったと今では思っています。
なお2件目の敷地境界に問題を抱える(?)物件につきまして、当記事公開時点でまだ同条件で売りに出ている模様ですので、怖いもの見たさのチャレンジャーやトラブルをものともしないデストロイヤータイプの方々はご検討なさってはいかがでしょうか(棒読み)
結果については当方に知らせて頂かなくて結構です。むしろこれ以上あの境界問題に巻き込まないで←
【次回(第20回)】
【前回(第18回)】