セルフビルドでタイニーハウスを作り、広いお庭で愛犬をのびのび走り回らせてあげられる・・・そんな生活を夢見て始まった土地探しの旅。
この土地探しシリーズを始めた頃にはナンバリングが2桁に乗るとはあまり予想していませんでしたが(苦笑)、2桁に突入した第10回目となる今回は伊豆市と伊東市の別荘地を訪問した時のことを振り返ります。
【第1回から見る場合はこちら】
売り土地データ(1)
場所:伊豆市の某別荘地(その1)
土地の広さ:140㎡くらい
地勢:平坦(草むら)
値段:98万円
現地雑感
個人的には土地を探す上で「東京副都心部へ(多少ならともかく出来るだけ)無理なく通える範囲」を条件の1つとしてずっと挙げていました。具体的には東京副都心エリアから片道で120~150km程度でしょうか。
その条件で土地を探したとき、伊豆半島の東側エリアでは伊豆高原付近を最遠エリアと設定していましたが、伊豆半島の西側エリアではここ伊豆市付近を最遠エリアと考えていました。なんといっても西側エリアは三島からの新幹線だけでなく高速バス*1という選択肢も出て来ますからね。
そのような期待も踏まえて訪問した売地がこちら。
土地の西側境界(画像右側)付近にいろいろと花が植えられていたりごちゃついている感は否めませんが、土地自体は平坦な整形地なので使いやすそうです。
土地の南側(画像奥側)に大きな木が1本ありますが、これについては伐採すれば視界が開けるので気持ちいいでしょうし、見たところ落葉樹っぽかったので夏場の暑さを和らげる木陰と捉えるならばそのままでも特に不便さは無さそうではあります。
ただ東側境界(画像左側)付近もご覧の通り花やら何やらが植わっているので、このあたりを片付けるのが少々手間ではあります。
伊豆半島の別荘地は一部を除き市街地から離れた場所に位置することが多く、週末に都会の喧騒を忘れたい場合は理想的な環境かもしれませんが、移住して生活を送るとなれば買い物を始め色々と不便を感じる場面も出てくると思います。
その点この別荘地は市街地に隣接している別荘地であり、何なら都市計画でも調整区域や未線引き区域ではなく市街化区域に含まれているなど利便性も抜群なので、移住後の生活を想像した時かなり気に入った場所ではありました。
・・・ここまで書くとどこの別荘地を訪問したか分かる人には分かりそう。苦笑
ただこの売地に関しては仲介業者に価格交渉をお願いしてみたところ、土地を相続した売主自身は売却に前向きだったものの売主のお母様が「お父さんとの思い出の場所を手放したくない」と仰ったとか何とかで破談(’売り止め)になってしまいました。。。残念。
この日は同じ別荘地内でもう1件見学していたので、次項ではそちらを紹介いたします。
売り土地データ(2)
場所:伊豆市の某別荘地(その2)
土地の広さ:190㎡くらい
地勢:平坦(ただし半分は傾斜地)
値段:30万円
※この物件は当記事公開時点で既に成約済みとなっています。場所を特定できたとしても一方的な訪問等は絶対に行わないでください※
現地雑感
1つ目の売地とさほど離れていないところにあったこちらの売地。土地の面積はこちらの方がかなり広く、価格は1/3以下で手に入るそうなのでついでに見学に行ったのですが、現地を見てすぐにその理由を把握しました。
たしかに面積自体は広いですが半分がご覧の通り斜面であり、しかもここは北向き斜面=斜面の上側が南のため、冬場は朝10時過ぎまで日が当たらないうえお昼時も一時的に南側の家の影となるそうです(隣地住人談)
冬場の日照を確保するためには最低でも2階建てで建築したうえ、リビングを2階に持ってくるなど設計に工夫が必要な土地でした。
隣地の方は非常に人柄の良い方で、東京からスクーターで見学に来たことを伝えると環境面含め色々と教えて下さり、画像に写っている2本の木についても「邪魔だったらうちで伐採してあげるよー」とまで仰って下さっていたのですが、土地の活用法含め初心者向きでは無いと感じたことと1か所目の土地が非常に気に入っていた(※その後破談になるとは露知らず・・・苦笑)ため、こちらの土地については検討対象から外しました。
売り土地データ(3)
場所:伊東市の某別荘地
土地の広さ:270㎡
地勢:傾斜地(ひな壇)
値段:50万円くらい
※この物件は当記事公開時点で既に成約済みとなっています。場所を特定できたとしても一方的な訪問等は絶対に行わないでください※
現地雑感
伊豆市での売地を見学し終えた時点で15時半を回っており、12月のこの日の日没を考えると伊東市の某別荘地へ着いた時点でもう暗くなっている可能性も充分に考えられたのですが、せっかくここまで来たのだから・・・と急いで向かった現地の様子がこちら。
スマホのカメラ性能を最大限駆使してもこの暗さ。しょうがないですよね、いくら急いだとはいえ伊豆半島の中央に鎮座する山脈*2を西から東へ越えて現地に着いた時点でもう16時半過ぎでしたから。汗
スマホのカメラ性能で足りない部分はパソコンに頑張ってもらいましょう。
先ほどの写真をパソコンで更に明るく加工してみたのがこちら。ノイズが載らない範囲で加工をやってみたけど結果として明るさがあまり変わらない←
パソコンで弄っても大きくは変わらないと分かったので、以後はスマホのカメラ性能のみに頼った写真でお送りします。
土地の形状としては写真だと分かりづらいですが、現地で接道から内部をじっくり観察したところひな壇状になっていることは分かりました。
てっきり周辺環境的に平坦部分の無い傾斜地だとばかり思っていたのですが。
土地の南側は歩道部分もある舗装された道路でしたが、西側には傾斜地の上下を繋ぐ階段状の通路も設置されていました。
せっかくですのでこの階段を少し上がり、ひな壇の上部を確認してみましょう。
もう日没時なので全体的に暗く見えますが、たしかに木の本数は多い反面どれも手ノコで切れる程度の細いものばかりであり、これらを一掃すれば日没時でももう少し明るくなりそうです。
念のためもう一度だけパソコンで明るく加工してみましたが、とりあえず「傾斜地は傾斜地でもひな壇状の傾斜地」だということはご理解いただけたでしょうか?
この日の中では伊豆市の1件目が本命だったため、こちらは「周辺環境含め悪くはないし、買いま・・・キープ!(某番組での某芸人風に)」のつもりでいたのですが、伊豆市の1件目の話が流れたのと時を同じくしてこちらも売れてしまったようでした。
その後、その買主が今度は売りに出したことでまたもや再訪することになるのだが、この時はそんなことなど知る由もない←
【約1年後に再訪した時の様子はこちら】
この後は管理事務所の方に現地見学のお礼を伝えて帰るつもりだったのですが、東京からスクーターで見学に来たことが珍しかったのかちょっとしたお菓子まで頂いてしまいました。
現地訪問を終えて
今回訪問した別荘地は、伊豆市の方も伊東市の方もどちらも集中浄化槽が敷設されているエリアでしたので、個人で100万円近くかけて合併浄化槽を入れずに済む分小屋建築に費用を回すことができるメリットのある場所でした。ですから特に伊豆市の方の1件目は気に入っていただけに交渉が流れてしまった事が悔やまれます。
なかなか需要と供給のバランスは取れないものですね。
2020年の土地探しはこれにて打ち止めとなるわけですが、この後2021年は年始から東京都に緊急事態宣言が発令されたこともあり、また暫くネット上で売地情報を眺めながら悶々と過ごす日々となります。
次回・第11回ではそんな緊急事態宣言が明けた2021年4月の土地探しを振り返ります。乞うご期待(?)
ちなみにこれは完全なる余談ですが、今回でナンバリングが2桁の大台に乗ったこの土地探しシリーズは概算で第20回くらいまで続く予定です。
多いと思ったそこのあなた!これでも「見に行ってみたけどイマイチで単独の記事にするほどではない」「見に行きたいけど緊急事態宣言中で見に行けない間に売れてしまった」みたいな売地は記事化せずお蔵入りしていますので、1度でも目星をつけてネット上で各種情報(建築関連の規制やら補助金関連やら)を調べあげた売地全てをカウントしていったら余裕で50か所以上あるんじゃなかろうか・・・?
【次回(第11回)】
【前回(第09回)】
*2:伊豆市と伊東市を結ぶ経路上の冷川峠は比較的低い方とはいえ標高400m程度