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#セルフビルド の #土地探し その14・湯河原編

セルフビルドでタイニーハウスを作り、広いお庭で愛犬をのびのび走り回らせてあげられる・・・そんな生活を夢見て始まった土地探しの旅。

第14回目となる今回は、2021年10月末に磯の香りが漂う神奈川県湯河原町の売地を訪問した時のことを振り返ります。

【第1回から見る場合はこちら】

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売り土地データ(1)

場所:神奈川県・真鶴駅近傍

土地の広さ:250㎡くらい

地勢:平坦(更地)

値段:200万円くらい

 

現地雑感

実はここの売地は6月ごろからずっと目をつけていたのですが、この2021年は年間通して半分以上が緊急事態宣言の発令・つまり「東京都民は都外に出るな」と言われていたため、この売地含めネットで気になる売地情報を見つけては「売れるな・・・売れるなよ・・・」と怨念の如く唱え続けていました。苦笑

その甲斐あってか緊急事態宣言が解除されるまで売れていなかったため、すぐに仲介業者へ連絡を取り見に行くこととなったのです。

 

先に今回の物件のメリットとデメリットを整理すると

  • メリット:公営上水道・公営下水道共に敷地内引込済み(引込止水栓/排水桝あり)
  • デメリット:セットバックあり・海が非常に近いため塩害の警戒および対策必須。接道に大問題あり(後述)

売地付近は海に向かって下りる斜面をひな壇状に宅地造成したような地域ですので、てっきり合併浄化槽を自前で導入せねばならないだろうと思い込んでいたのですが・・・まさかの上水道&下水道引込済み。これはセルフビルドでタイニーハウスを建てる上でかなりの経費削減効果が見込めます。

その反面、接道がいわゆる42条2項道路のためセットバックが必要ですし、地図で見ると海までの距離はだいたい90m弱ですのでかなりハードな潮風(塩害)対策は必須です。

むしろそれだけ海までの距離が近いと津波の警戒も必要となる気がしますが、前述した通りひな壇状の地形が功を奏したのかこの売地は津波災害警戒区域には含まれていません。ただ区域図を見ると海側の隣地(一段下)は区域に含まれているようですので、仮にこの売地に家を建てる場合高床式にして1階を倉庫やガレージとして使用する、などの自己防衛策は講じても決して無駄にはならないと思います。接道に問題が無ければ。

 

・・・意味深な一言はさておき(?)早速現地の様子をご覧いただきましょう。

 

売地全容(近隣の方が家庭菜園として利用中)

この売地は旗竿地のような形状をしているのですが、いわゆる旗部分の全容がご覧の通りです。現在は近隣の方が家庭菜園スペースとして利用されているようですが、売買が決まった場合は更地渡しになるとのこと。

周囲に空き家や廃屋が多いため植栽や雑草対策があまりなされておらず、家庭菜園も相まって非常に緑豊かな見た目です(棒読み)

 

隣地も含め周辺は古びた建物が多い

別の角度からも旗部分を1枚。先ほどの写真と併せると、周囲が全体的にひな壇状の宅地造成をされた場所だと伝わりやすいでしょうか。

 

倒壊寸前の危険ブロック塀(隣地)

空き家となっている隣地の一部にはブロック塀が積まれていますが、ひび割れがあり・一部が膨らんでいるなど昨今話題となっている倒壊危険性の高いブロック塀としては申し分ない状況です。化粧ブロックの穴から雑草もはみ出してきているし。。。

 

海が非常に近い物件です

基本的には旗竿地のため周囲は(廃屋含め空き)家に囲まれているのですが、一部の隙間部分からは海を間近に眺めることができます。どのくらい間近かといえば、常に磯の香りが漂い潮の満ち引きの波音が聞こえてくるくらい。笑

あとは敷地内にご覧の通り古井戸がありますが使用できるか否か・そもそも使用できたとして海水が混じらない真水が汲み上げられるかは不明であり、現状のまま引き渡しになるとのこと。

井戸は使うにしても閉じるにしても色々と気を遣う代物ですので、人によってはマイナス評価となるかもしれませんね。

 

ここまでこの売地をじっくり見たうえで、デメリットも多いですが個人的に気に入った部分もあり、接道の大問題さえ解決できるのであれば価格交渉込みで前向きに検討しようと考えていました。

 

では接道に関して、セットバックが必要となるくらい狭いこと以外に何が大問題だと感じたのか。

実際にご覧いただきましょう。こちらがこの売地の接道です。

 

接道(町道)の階段

車両の侵入をことごとく阻む階段です。

この売地には斜面の上側からと下側からの2パターンのアクセス路があるのですが、そのどちらもこのようなフル規格(?)の階段となっており車はおろかスクーターすら土地内部に乗り入れられません。

せめて階段の一部がスロープになっているようなタイプであれば、少々無茶をする形になる可能性が高いとはいえスクーター程度であれば乗り入れられたでしょう。実際、ここの近隣を歩いてみて、スクーター1台分がスロープとなっている階段も複数存在しており、訪問時がちょうど夕刊の配達時刻だったためか新聞配達のスクーターが手慣れた様子でそういった階段(スロープ)を通っていました。

 

他にこのフル規格(?)階段へスクーターを通す方法として、一般的には駐車場に設置するような段差解消ブロックなるものがホームセンターでも売られていますが、本来あれは道路第43条により道路への設置は違法行為となっています。段差を解消したければブロックの設置ではなく切り下げで対応しなければなりませんし、ましてやここの場合は段差なんてレベルの話ではなく立派な階段。一段一段に段差解消ブロックを設置する?違法行為である事を抜きにしても非現実的ですよね。

あとは長崎市で実施されている「車みち整備事業」のような、階段部分のスロープ化を湯河原町の方で実施してもらえるのであれば一縷の望みもあったでしょうが、階段部分の傾斜がそれなりに急でしたのでこちらも望み薄。

階段のままではスクーターを売地内に乗り入れることができず、スクーター保管のためだけに近隣の駐車場を借りる必要があったり、そもそもセルフビルドで建築行為を始めるにあたって資材の搬入時にも一輪車の使用すら制限が出て来るでしょうから、そういった部分も含めて総合的に熟考した結果検討対象から外すことにしました。

 

現地訪問を終えて

旗竿地の竿部分

本来このような売地は、磯釣りやマリンスポーツを趣味としている人々が活動拠点として購入するのに向いている売地だと思います。

筆者は波の音が聞こえるほどの海の近くに住んだ経験がありませんので、そういう意味ではここの非日常感に非常に惹かれましたが・・・実際に住むとなったら塩害対策であったり津波への警戒などなど越えるべきハードルが多いのもまた現実でしょう。

 

ちなみにこの売地、たしか2022年に価格の変更があったあと売買情報ページが一旦消えていたのですが、この記事を書くにあたり検索してみると再度売りに出ていました。

これは一度買った人が売りに出したパターンなのか、売主が諸事情により一旦売り止めにしたうえで再度売りに出したパターンなのか、はたまたそれ以外の理由だったのか・・・?

 

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