ひきぶろ。

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『霊媒探偵・城塚翡翠』の「最終話」に完膚無きまでに騙されました(※褒めてます)

「全てが伏線」とはこのことだったのか―――

 

先週、このブログでも記事にしたドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」ですが、色々と物議を醸していた第5話での最終回がついに放送されました。相変わらず私はTVerでの見逃し配信視聴組ですので、今日14日に昼間在宅ワークをしながら流し見していたわけですが。。。

恥ずべき考察おさらい

原作未読の立場で・あくまでもドラマ版を1話から4話まで仕事中に流し見していた立場から、あれこれと考察してみた内容が先週の記事。

hikiblo.hateblo.jp

原作を予め読まれていた方は先週の時点で、そして原作未読でも昨日リアルタイムで5話をご覧になった方々は、きっとこちらの記事をデジタルタトゥーを眺めるが如くニヤニヤとご覧いただけるかと思います。というか記事を書いた張本人ですが、ものの見事に騙されており早速デジタルタトゥー化しているのではないかと危惧しています(棒読み)

 

「素人の・それも伏線を読み違え騙された奴の過去記事なんかいちいち見てられっか!」な方々のために恥ずべき考察(←)を掻い摘んで紹介すると、

  1. 天子は絶対に違う
  2. 男性警官ズは単独犯にはなり得ない
  3. ヒスイ自身が犯人なのは物語として全く意味が分からないので言わずもがな
  4. 香月と真ちゃんなら自由に動けた真ちゃんの方が怪しいという理由で本命。でも動機が思いあたらない
  5. 香月が犯人なら「自分が考えた最強の完全犯罪トリック(←)を霊媒師ごときが見抜けるのか」みたいな歪んだ動機を持っていそうなので辻褄は合わないでもない、が、一部のシーンが腑に落ちない

概ねこのような考察を行っていたのですが、きちんと当たっていたのは1番のみ。おまけで3番も正解にカウントしたとしても、5話をご覧いただければお分かりの通りもっと根本的な部分で間違っていたわけです。

 

「全てが伏線」の意味(※ここからネタバレあり)

第5話の予告として「最終話である」こと・そして「登場人物が全員嘘つき」「あなた(視聴者)は騙されている」と刺激的な文字が並んでおり、それを見て私も

 

・・・第5話で?最終回?1クールって平均10話前後あるはずだよね?どういうこと?打ち切り???

 

このような感想を先週抱いたわけですが、この時点で既にミスリードの罠にはまっていました。

 

そう、あくまでも「最終話」であって「最終回」ではない。

 

とはいえ若干「ミスリードの域を超えた詐欺ではないのか」との思いが生じたのもまた偽らざる事実ですが、まあでもこれに関しては論ずる上でそこまで大した部分ではない(※負け惜しみではなく)

 

何よりも「全てが伏線」の言葉をまさか字面通りの意味で捉えるだなんて思ってもおらず、1話から4話までが全て5話の最終話のための伏線だったなんて初見で誰が気づくのかと。かつタイトルの「霊媒探偵」も「霊媒師・ヒスイと探偵・香月の謎解き物語」という意味で捉えていたのに、このタイトルすらも5話の伏線になっていたとなると寒気を覚えるレベル。だって1話から「霊媒師・ヒスイ」として物語がスタートしていたのに、その設定自体を全力でひっくり返して木っ端みじんに叩き割るなんて!

※念のため記しておきますが褒めてます。

 

例えるならば、カレーが食べたいと思ってカレーのイラストが描かれた看板の店に入ったのに、出てきた料理が肉じゃがで店自体も実は肉じゃが専門店だった・・・みたいな?

カレーの絵が描かれた看板の肉じゃが専門店、のイメージ(illust by イラストAC)

だって看板のイラストがカレーでさ、いかにもインドを連想しそうな色彩・男女スタッフなのに、「使った具材が肉・ジャガイモ・玉ねぎ・人参ってだけでカレーだと思った?残念、ヒンドゥー語で明記してある通り肉じゃが専門店だよーん!」って言われても、大多数の初見はカレー屋だと思うだろうが!!(※個人の感想です)

 

閑話休題

霊媒師・ヒスイがそもそも霊媒師ですらなかったとか、ヒスイの方が警察とグルだったとか、そもそもヒスイがDEATH NOTEのLや夜神月かよってレベルの考察(頭脳)の持ち主だったとか・・・ここまで完膚無きまでに騙されてしまうと、もう今後このドラマで何か考察することを止めようかとすら思うレベルでした。それは即ち原作がそれだけ素晴らしいということでもあるわけですけど。

 

ちなみに第5話で最終話と銘打っていたのは、翌週から同じキャストでタイトルを変えて1から話を展開していくかららしいです。元々原作もドラマの1~5話相当までと新1話相当~で別になっている(?)ので、それに合わせてタイトル変更となったのでしょうか。「同じキャストで」となると2022年4月期のドラマ「元彼の遺言状」を思い出しますね。

ただあちらは原作に相当する話が2話までしかなく、3話以降はタイトルだけ同じで中身はドラマオリジナル即ちほぼ別物だということで原作ファンから非難轟々だった記憶がありますが。

なのでこのタイミングで一度最終話とし、タイトルを変えて改めて1話として描いていくのはファン心理を考えるときっと「アリ」でしょうね。

 

ま、前述した「元彼の遺言状」や2022年7月期のドラマ「競争の番人」みたいな、いかにも大団円な最終回風の回の後にエピローグのような最終回を持ってくるやり方ではなかっただけ良い気はします。あれこそがまさに最終回詐欺であり、なんというか消化しきったはずのものが反芻して戻ってきたかのような不完全燃焼感満載でしたから。。。

 

まとめにかえて

結局「なぜ4話で現場にミンティア風(←)のお菓子が落ちていたのか」とか「天子が鐘場を尾行している途中でぶつかった女性は”変装した真ちゃん”という認識で合っているのか」といった部分の答え合わせが無かったように思いますが、1話から4話までを踏み台にした壮大などんでん返しの前においては取るに足らない些細な事なのでしょう。

なにより、危惧していた「犯人が4話までにまともに出てきていなかった人物」ではなかったので、完膚無きまでに騙されたことも含めて非常に満足度の高いドラマでした。

 

次週からは「invert 城塚翡翠 倒叙集」とタイトルを変えてリスタートしますので、一視聴者として引き続きTVerの見逃し配信で楽しませてもらおうと思います。

※リアルタイムで見れない理由(?):

hikiblo.hateblo.jp

 

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