ひきぶろ。

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#0sim 終焉へのカウントダウン・・・?

去年の9月末、BlackBerry Passportを購入した流れで契約をした、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が運営するnuromobileの「0sim」という格安simに関するお話です。

 

hikiblo.hateblo.jp

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0simは文字通り、諸々の条件を満たせば月の使用料金がユニバーサルサービスサービス料すら掛からない完全0円運用を行える魔法のsimです。

ただし他の追随を許さない圧倒的な安さと引き換えに、光ブロードバンドだのLTEだのキャリアアグリゲーションだのといった高速回線・技術が蔓延るこのご時世にも関わらず、2017年初頭以降は深夜~早朝時間帯を除き下り1Mbpsすら出ない超低速simとなっています。

実測値に関しましては、月に1回くらいのペースで個人的にスピードテスト(in 新宿)を行っていますので、そちらの結果報告記事も併せてご覧ください。

スピードテスト(カテゴリー)の記事へ

 

さて今回0simのことを話題にしようと思い立ったのは他でもありません。先週の事になるのですが、1つのプレスリリースが発表されていました。

その内容をざっと見て、ファーストインプレッションとして「いよいよ0simの終焉が近いのかな?」と思わざるを得ない部分がありましたので、言及してみようと思い立った次第です。

0simおさらい

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プレスリリースの内容に言及する前に、いま一度0simに関してのおさらいをしておきましょう。

 

提供元はソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社。固定回線のプロバイダとしてしばしば耳にする「ソネット」の関連会社か、何かそういう類の会社です。

0sim最大の特徴として、データ専用simの場合500MB/月までは料金が完全無料であり、その後100MBごとに月額料金が100円ずつ上昇・2GB以上は月1600円の定額で5GBを越えると速度制限がかかります。(ただし前述の通り、朝から夜まで元々速度規制がかかっているような速度しか出ないので、月に5GB以上を使うのは通常ユースだと至難の業です。苦笑)

一応容量の追加チャージも可能ではありますが、チャージ料金は3大キャリアもビックリの超・ボッタクリ価格(後述)なので、実効速度のこともあり実際にチャージする機会はほぼないでしょう。

 

また私が契約をした昨年9月末の時点では「毎月0のつく日」にしか契約申し込みを行えませんでしたが、当記事執筆時点ではそのような申込日の制限は撤廃され、代わりに月間での申し込み総数が7777枚までに制限されています。

 

ソニー(中略)からのプレスリリース

ソニーネットワークコミュニケーションズ、「nuroモバイル」において「VAIO Phone A」の取り扱い開始 | お知らせ | ソニーネットワークコミュニケーションズ 会社情報

 

詳細については実際のプレスリリースをご覧いただくとして、ここではプレスリリースの中でも0simにかかわる2つの内容に絞って見ていきます。

まずはこちら。

 

手数料改定

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月500MBまでに抑えられれば完全0円運用が可能な0simですが、他のMVNOと同様に各種手数料が色々と設定されています。

あ、すみません、「同様に」と書きましたが値段は全然違います。気になった方々はご自身でご確認ください。

 

それら手数料のうち、2017年4月7日から音声通話対応プランにかかわる2項目で引き下げとなりました。

まず音声通話対応プランとして定められている最低利用期間の1年以内に解約をした場合の、解約手数料が5200円から5000円へと200円ながら引き下げられました。

既出の通り通信速度がべらぼうに遅いので、怒りでついカッとなって解約したくなるかもしれませんが、1年経たずに解約する場合は樋口さんのお布施をご用意ください。苦笑

 

そして、よりインパクトの大きい改定がMNP転出手数料でして、こちらは従来の7000円から2000円へと大幅に引き下げられ、他社並みの価格となりました。

もっとも従来の価格設定が高すぎる側面もあったのですが、運営側としては出来るだけ流出を避けたかったのかもしれません。通信速度があんなに遅いのに。

 

改定されなかったもの

音声通話向けプランの手数料2つが引き下げられたのに対し、データ通信関連では高速通信のチャージ料金も改定となりましたが、こちらは「1GB刻みプラン」というnuroモバイルの料金プランのみが対象で、0simは対象から外れて従来通りのボッタクリ価格据え置きとなっています。

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見てくださいこのお値段!

高速通信容量を100MB追加するだけでワンコイン500円!1GB追加した場合はなんと3800円!!キャリアの基本料金かよ!!

 

ま、チャージするほどもデータ通信を行えないかとは思いますので、ある意味据え置きでも問題ないのかもしれません(?)

 

プレスリリースから読み解く0simの未来(?)

現実的に無関係とはいえ、simカードを継続利用する人向けのサービスとも言えるチャージ料金は引き下げられず、simカードを解約/転出してサービスから離れていく人向けの各種手数料(特にMNP転出)は大幅に引き下げられた0sim。

 

これら2つの事から推測されうることは「ソニー社内での0simの必要性は役目を終えた」のかもしれません。

 

元々0simは事業の知名度を引き上げるための撒き餌でしかなく、MVNO事業の核となるのは当然ながらnuroモバイルの方だった。

0simの条件付き0円運用を(例えば)価格引き上げすることなく、反対に転出手数料を大幅に引き下げたのは、可能性としては知名度引き上げの撒き餌として用意した0simが一転してトラフィックの足かせとなっており、今後は0simの利用者をnuroモバイルへ移行させるなどして減らしたいのかもしれない。

だからチャージ料を引き下げることもなく、実効速度も今年に入ってからは今まで以上に絞って意図的に不便さを放置している可能性が考えられる。

→この仮説が正しければ、今後も0simの通信速度が改善する見込みは極めて低い。

 

今回改定が行われた背景には、この仮説のように0simを契約しているユーザー数がサービス開始当初の想定に比べて大幅に増えすぎているのかもしれません。

純粋に考えれば、もし0simユーザーの大半に月間通信量を月500MB未満に抑えられてしまったら、会社側にとって文字通り何も収益を生み出しませんからね。

サービス初期のうちは無料の範囲内で使われたとしても、契約してもらってインフルエンサーとしてサービスを周囲に広めてくれさえすれば、通常ほども広告を打つことなく認知度を上げられますが、無料範囲内の契約者が増えすぎれば「認知度アップのための必要経費」の範囲を超えて、単純にインフラ維持費用の増大に直結する諸刃の剣ですので。

 

ということで、完全なる邪推ではありますが、今後は0simの利用者数を緩やかに減少させる方向へ、より一層シフトする可能性も考えられます。

その先に待つのは・・・0simの終焉か?

 

良くも悪くも他とは一線を画すMVNOですので、1契約者としても今後の動向を見守りたいところです。

 


肉体改造計画

【4/10】腹筋50回

【4/11】腹筋50回・背筋60回

※腹筋回数が減ったのはちょっとした訳ありです。苦笑

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