ひきぶろ。

睡眠障害からの社会復帰を目指す、引きこもり(自宅療養)の実態を大公開!

日本学生支援機構の奨学金を繰上返済して報奨金を受け取るのだ!

あまり知られていない話ですが、このブログの管理人である私は学生時代に日本育英会(現・日本学生支援機構)の第一種奨学金を4年間借りていました。

 

それから〇年・・・借りたものは当然ながら返さねばならない。例に漏れず我が家にも返済するための口座引き落とし連絡が届き、それ以来雨の日も風の日も・毎月少しずつ引き落とされ続けていました。

数年前に睡眠障害を発症して収入が完全に途絶えたときなんかは、どうやって返済額を捻出するか・いや一旦返還を猶予してもらうべく申請すべきかを本気で悩み、それが心労の1つとなって余計に体調が悪化するまさに悪循環となっていた時期も。汗

そもそも睡眠障害を発症する半年ほど前、(結果的には)一時的に返還残額をギリギリ上回るだけの口座残高を用意することが出来たのですが、そのときはなぜか嫌な予感がして奨学金の繰上返済を行わなかったのです。もしあのとき繰上返済を行っていたら、その後家賃も払えなくなってホームレスになり野垂れ死んでいたか、あるいはその後出会った当時の主治医の言い分どおり「生活保護を真っ当に受給」する羽目になっていたことでしょう。

 

話は少し逸れましたが、睡眠障害が少しずつ快方に向かい内職の収入が徐々に増えてきたことで、この度借りていた奨学金の残りの返済額を全額繰上返済することとなりました。

今回はその流れのお話と、ついでに「繰上返済の報奨金」に関するお話もしていきます。

スカラネットで現状を確認

スカラネット」というのは日本学生支援機構のマイページだと思っていただければ大丈夫です。このスカラネット上で住所・連絡先変更や返済残額なんかも確認することができます。

 

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まずは現時点での返済状況を確認してみましょう。

 

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こちらが私の奨学金返済状況です。4年間で225万円借りたものを、毎月12500円ずつの180回払いで返済する計画となっており、残りの返済回数は79回・返済額はあと987500円です。

ちなみに奨学金には第一種と第二種の2つがあり、私が借りていた第一種の方は必要学力が高めな分、返済に利子はつきません。だからこそ、睡眠障害を発症する前・一時的に全額繰上返済が出来る状況になったにもかかわらず、返済を急がなかったのです。

 

繰上返還の手順

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スカラネットの方に話を戻して、今回は残額を全て繰上返済してしまいますので、サイト内の繰上返還申込をクリックします。

この時、実際にはワンタイムパスワードの発行などが必要になるのですが、そのあたりのことは画面表示に従って進めれば特に間違える部分もありませんので割愛。

 

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ワンタイムパスワードを発行・入力し、繰上返還の申し込みを進めると、借りている奨学金のうち全額を繰上るのか・一部を繰上るのかを聞かれますので「全額繰上」を選択して次へ。

 

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続いて現在返還を行っている口座情報(この口座を日本学生支援機構では「リレー口座」と呼称します)の確認を求められますので、口座情報に間違いがないか・そしてその口座に現在、繰上返還を行えるだけの残高が入っているかを確認した上で次へ。

 

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最後に今回の繰上返還に関する申込内容が表示されますので、間違いがないか目を皿にして細部まで確認しましょう。

 

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これにて繰上返還の申し込みが完了しました。あとは口座から返還残額がごっそり引き落とされるのを月末まで待ちましょう。

ちなみにですが、だいたい毎月14日前後までに繰上返還を申し込むと当月末に・15日以降くらいに繰上返還を申し込むと翌月末に返還残額が引き落とされます。(毎月27日が引き落とし日であり、その9営業日前が申し込み期限の目安です)

 

「報奨金」について

タイトルに「報奨金を受け取る」と書いておきながら、本文ではここまで一切報奨金の話に触れて来ませんでした。

これには訳があり、実は全額繰上返還を行って報奨金を受け取れるのは一部の方のみなのです。

 

報奨金を受け取るための条件はいくつか存在し、

  1. 第一種奨学金(無利子)であること
  2. 平成16年度(2004年度)までに貸与開始していること
  3. 最終返還期日の4年以上前に一括返還を行うこと

これら全てを満たした場合のみ、報奨金を受け取ることができます。

私の場合は1.第一種奨学金であり、2.平成16年度(2004年度)までに貸与開始しており、3.最終返還期日まであと79回≒6年半を残しているため、めでたく報奨金を受け取ることが出来るのです!・・・受け取れるよね?こうやって文章にしていると、急に不安になってきたぞ?汗

 

一応計算上は報奨金を受け取れるはずなので「報奨金を受け取れる」という前提のまま話を進めるとして・・・今回私が受け取れるであろう報奨金は、繰上返還額のだいたい3%くらい・つまり3万円弱になります。

200万以上の大金(※引きこもり基準)を無利子で借りておいて、お金を返したら3万弱とはいえ戻ってくるなんて!キャーすてき!

 

繰上返還を行うべきか否か

実のところ、今回の繰上返還を行うにあたりここ1か月ほどずっと一人で悩んでいました。

 

繰上返還を行うことで、自分の「借金」を清算し人生の第二幕をスタートさせることが出来る。しかしそれは同時に、手元から約100万円のキャッシュが無くなることを意味する(ついでにいうと、これにより口座残高が10万円を遥かに下回る)

そもそもの話として、今が超低金利時代だとしても「100万円単位の額を無利子で」貸してくれる機関なんて他には存在しないのだから、目先の数万円の報奨金よりもキャッシュとして手元に残しておくほうが賢い選択なのでは?

 

色々と考えに考えたのですが、最終的に達した結論としては

「(奨学金の返済が残っている状態で組めるか否かはともかく)車や家を買うためにローンを組む予定があるのならば、繰上返還を行わず頭金として手元に残しておく方が得策だろうが、残念ながらローンを組む予定は最低でも向こう数年存在しないので、だったら身元を清算(?)してしまったほうがスッキリするのではないか」

このように考えて、今回繰上返還を行うことにしました。

 

まとめ

  • 現在3x歳の人なら報奨金を受け取るチャンス!(※第一種のみ
  • ローンを組んで家や車を買う予定があるのなら、繰上返還は行わずに頭金として使ったほうが圧倒的に利子が少なく済むハズ

 

ここまで色々と書き連ねて来ましたが、正直なところ今回繰上返還の申し込みを行ったことが正解なのか不正解なのか、これは少なくとも来年の今頃まで待たないとちゃんとした結論は出ない気がします。

1年後、睡眠障害が今より悪化することなく、新たな病気にかかることもなく、家賃など各種支払いが滞ることなく元気に暮らせていれば「繰上返還が正解だった」ということになるでしょうし、1つでも歯車が狂ってしまっていれば「あの時無理して繰上返還しなければ・・・」と嘆くことになるかもしれません。

 

でも、少なくとも今は晴れやかな気持ちです。

 

奨学金 借りるとき返すときに読む本

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