ひきぶろ。

睡眠障害からの社会復帰を目指す、引きこもり(自宅療養)の実態を大公開!

あなたは大丈夫?実は危うい二輪の乗り物

既報通り、教習所に通い始めて1か月半が過ぎた。

hikiblo.hateblo.jp

理論上の最短では「1週間かからずに取得できる」と目された小型二輪免許(AT限定)だが、現実はそうトントン拍子に事が進むはずもなく、1か月半かかってようやく卒業検定を残すのみというところまで来ている。検定コースを間違えないようにしなくては(前科あり)

四輪の免許を13年前に取得してあったため、今回の教習所においては学科免除となっているが、この機にもう一度交通ルールのおさらいを・・・と考えて冊子をパラパラと眺める日々。

よくわかる!普通免許学科試験解説&問題集 実力養成版

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そんな中、教習を受ける日々の中で、四輪と二輪をそれぞれの立場から相手を見たときに、意外とイメージvs現実がかけ離れている場面が多いことに気づかされた。

四輪だけとは言え、免許を持っている身であってもこの差異には驚かされたくらいであるから、免許を持っていない人々にとってはなおさらであろう。

 

そこで今回は、13年前に取得した四輪の免許だけでなく、現在小型二輪免許取得のため教習所に通っている身だからこそ、二輪の危うさについて四輪・二輪両方の視点から書いてみたい。

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あなたは「自分ルール」がまかり通っていませんか?

四輪から見た二輪

そもそもバイクや原付・ロードバイク・ママチャリといった「タイヤが2つしかない乗り物」というのは、足を着くかスタンドを利用しない限り自立ができないという時点で、存在そのものが非常に危なっかしい乗り物である。

具体的には・・・道に落ちている小石1つに乗り上げただけで、あるいは濡れたマンホールでタイヤがスリップしただけで、いとも簡単にステーン!と派手に倒れてしまうのだ。

これがタイヤが4つある車ならば、そういった状況で仮にタイヤが滑ることがあったとしても、そこから横転にまで至るためには相当スピードを出しているか、かなり特殊な道路環境下でないと逆に難しい。

 

他にも二輪は突風に煽られてよろけるだけでなく簡単にバランスを崩して倒れてしまうし、雷の直撃を受けた日には倒れる・倒れないの話で済まず命を落とすことにも繋がりかねない。

また万が一四輪と二輪がぶつかった場合は、かなりの高確率で二輪側が大怪我を負い、四輪側は(車へのダメージはともかく)ノーダメージであることが多いだろう。

 

このように二輪は「常に命の危険と隣り合わせの乗り物である」ことを十分に認識し、日ごろから意識して運転ことを求められる乗り物である。

 

にもかかわらず二輪は四輪を平気で左から追い抜こうとする。この命知らずが!


よく、街中で渋滞時に道路の左端・なんなら路側帯を、原付やバイクがビューン!とすり抜けていく光景、誰しも一度や二度は見たことがあるだろう。

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街中でよく見ますよね?こういう二輪の動き。

このすり抜けは、ここまでの話を真面目に聞いてくださった方々であれば「如何に危険な行為であるか」が薄々感じられるはずだ、と希望的観測を抱いている。

 

しかし、ここで槍玉に挙げて大変申し訳ないが、特にロードバイク乗りの方々は車の免許を持っていないのか、車が左折時に道路の左端へ寄ってくるとあからさまな嫌悪感・怒りといった感情を全身で表現されていることが多い。

だが道路交通法においては「車は左折時に道路の左端へ車体を寄せねばならない」と明確に定められているのだ。

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幅寄せじゃないんだよ、これは左折なんだよ。


ひょっとするとこの車の動きは、ロードバイク乗りの視点からすると「進路を妨害された!」と映っているのかもしれないが、これは法律で定められた正しい動きなのでどうか免じて欲しい。

今回は便宜上ロードバイクにスポットを当てたが、これは30km/h以下かつ第一通行帯を走行することを義務付けられている原付にも当てはまる話なので、忘れないで欲しい。

 

道路交通法を守る運転は、二輪のあなたの身を守る運転なのだから。

 

二輪から見た四輪

二輪・特に「原付」や「ロードバイク」といった、基本的には車よりも遅い二輪を走行中に見かけた場合、ほとんどの四輪ドライバーは追い越しではなく追い抜きを行うと思う。

(※かなり大雑把に違いを説明すると・・・追い越し:隣の車線に移って前へ出る行為/追い抜き:同じ車線の中で前へ出る行為)

 

別に追い抜き行為自体は一向に構わないのだが、問題となるのはその「追い抜き方」である。

全部が全部とは言わないが、二輪の視点からみて追い抜く際の四輪はあまりにも二輪に接近しすぎていることが多いのだ。

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追い抜くときはもうちょっと距離を開けて(切実)


これには非常に重大かつ危険な弊害があるので、少しだけ詳しく説明しよう。

二輪視点で後ろから四輪に追い抜かれる場合、まずは四輪から押し出される方向・つまり路肩の方向に向かう力がかかる。

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ぶっちゃけこっちの力はそこまで大きく感じない(感じ方には個人差があります)


そのまま四輪に追い抜きをされている最中になると、今度は逆に四輪の方向へ引き寄せられる力がかかるのである。

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これはけっこう怖い(感じ方には個人差があります)


当然ながらこれらの力は、四輪と二輪の距離が近ければ近いほど・そして両車の速度差が大きいほど強く働く。

このあたりのお話は物理学が密接にかかわっているので詳細は割愛するが、バランスを崩しやすい二輪にとってこの押し引きの力は非常に恐ろしく危険なのだ。

 

「二輪を追い抜く際は十分に距離をとって追い抜きましょう」と免許取得時の学科で習ったかと思うが、この理由は「(原付などに比べて)四輪の方が速度が速いから」だけではなく、物理法則に基づいて作用する力が密接にかかわっていることを四輪ドライバー諸氏はどうか忘れないでほしい。

 

そもそも二輪視点では恐ろしく危険な運転を、四輪ドライバーが躊躇なく行う心理的背景として、ひょっとすると「二輪は小回りの利く乗り物だから、何かあったら二輪側がスルっと回避してくれるだろう」なんて思われているのかもしれない。

 

しかしこれは完全なる誤りである。

実を申すと、二輪は四輪よりも咄嗟の時の小回りが利かない乗り物なのだ。

 

例を出してみよう。

意外かもしれないが、急な障害物を認識して回避するための動作を始めたところから、回避行動が完了するまでに要した距離を二輪と四輪で比較してみると、二輪は四輪に比べてほぼ倍の距離を要する。

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実は私も二輪教習を受けるまで意識していませんでした(汗)


これは四輪がハンドルを切るだけで回避行動が済むのに対し、二輪はスリップしないように気を付けながら体を傾けて・ハンドルを切って・体を起こして元に戻すという一連の動作を要するためである。

・・・という風に教わった。汗

 

イメージと現実に大きなギャップのある乗り物・それが二輪なのだ。

 

さいごに

二輪は四輪に比べて車体が圧倒的に小さく、それゆえ四輪側から見落とされがちだったり、認識されても「けっこう遠くにいる」「スピードが出ていない」と思われがちである。

だが実際には、四輪ドライバーが思っているよりも「近く」に居る乗り物なのだ。

 

免許を取得すると、行動範囲がそれまでの何十倍にも大きく広がる。それによって楽しみも桁違いに増えるだろう。

しかし二輪ドライバーも四輪ドライバーも、決して自分の運転に過信することなく、時には初心を思い出して安全運転に努めて欲しい。

 


肉体改造計画

【9/5】膝立て伏せ40回×2

【9/6】休み

【9/7】休み

【9/8】膝立て伏せ40回×3

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