最近は影を潜めていますが、実はこのブログを開設当初からの通しで見たときに「お馴染み」と言えなくもないMVNO事業者が2社あります。
1つはいつもいつもパケットを余らせては、スピードテストで程々に残容量を捌いて帳尻合わせ(?)を行うmineo(Dプラン)。
そしてもう1つは、スタートダッシュを決めるべく位置につくまでは滅法早いものの、いざスタートを切る頃には「独自暦」に突入してしまい、結果的に周囲の期待に対して明後日の方向で返してしまうFREETELです。
当ブログ3記事目で既にターゲットにしていた言及していたくらい、実はこのブログにとって「お馴染み」の会社なんですよ。
最近は動きがほとんどなかったのでほぼ全く触れていませんでしたけど!
そもそも「FREETEL暦」に入って久しいSimple 2(3兄弟)に関しての追加アナウンスとかそろそろ無いんですか!
社長!Instagram初めてキャッキャしてる場合ではないですぞ!
このままだと初代simple同様に「期待値だけは異様に高くて実物がsimフリーガラクタフォン」と揶揄されかねませんぞ!!
・・・といった具合に愛情の裏返しとして(?)飴と鞭と拘束具とロウソクくらいを以って接しているわけですが、それでもなお「ぼくのあいするさいきょーのsimふりーけーたい」は表舞台に出てきてくれません。
その間にふとし自身もBlackBerry Classicで使っているmineoのsimカードをデータ専用から音声通話対応へ変更し、勢いでBlackBerry Passportも手にしてしまい、更にはBlackBerry Passport用にデータ専用simを新たに導入するなど、割とsimフリーケータイについては興味が薄れつつありました。
そんな中、予想もしていなかったところから彗星の如く「simフリーケータイ」が発売されるらしい!
先ずは発売元を確認しようじゃないか
待ちに待ったsimフリーガラケー(フィーチャーフォン)だったにもかかわらず、販売元に関してはふとしが全くのノーマークだった事業者。
それが楽天モバイル 。
Q:アフィリエイトでブログ収入を得ようと画策するなら、アドセンス・Amazonと並んで御三家と言っても過言ではないくらいの超有名どころなのに、なんでノーマークだったの?
A:だって普段、楽天関連ののサービスはFUSION IP-Phone SMART(IP電話)以外で一切使わないし関わりもないんだもの。
どのくらい関わりがないかと言われれば、普段全く買い物もしなければイーグルスもイマイチ惹かれるものに欠けるし、楽天アフィリエイトのIDすら取っていない状態です。
よって今回のsimフリーケータイ発売の一報を目にした時は完全に不意打ちを食らったかのような心境でした。
楽天モバイルより発売!AQUOS ケータイ SH-N01
昔からの慣れ親しんだ折りたたみ型でテンキーを搭載。
それでいてスペックは現行の低価格帯入門向けsimフリースマホ並みに底上げされているようです。
SHARPの公式サイト情報も合わせながら、細部を確認していきましょう。
主なスペック
CPU:Snapdragon 210 Processor 1.1GHz(クアッドコア)
RAM:1GB
ROM:8GB
画面:3.4インチ TFT液晶(540×960)
カメラ:800万画素(インカメラは無し)
バッテリー:1800mAh(着脱可能)
サイズ:高さ113mm×幅51mm×厚さ16.7mm
simカード:nano SIM
対応band:記事執筆時点では不明→後日判明しました。
その他:VoLTE対応・Wi-Fi対応(IEEE 802.11b/g/n)・テザリング対応・Bluetooth4.1対応・赤外線通信あり・GPS対応・タッチクルーザーEX搭載 etc.
特に注目すべきポイントに色をつけてみました。
これを見る限り、もはやSimple 2(3兄弟)の優位点は「スマホへの給電機能」と「Bluetooth子機機能の明言」(ともにSimple 2+のみ)だけになってしまったと言っても過言ではないでしょう。
むしろ今回のAQUOS ケータイ(SH-N01)で謳われているBluetooth4.1対応が「=Bluetooth子機連携機能」である(プロファイルが対応している)ならば、いよいよSimple 2(3兄弟)の魅力は風前の灯火に限りなく近い状態です。
ベストなサイズ感
これまたFREETEL製品を槍玉に挙げるようで若干気が引けるのですが、今年の春先に発売された「MUSASHI」というド変態端末もまた「期待値に対して明後日の方向へ返球」された商品のように感じ、非常に残念に思ったことを今でも記憶しています。
「折りたたみ型の4インチ端末」で「テンキーを搭載」し「スペックは今の低価格帯入門向けsimフリースマホ並み」という、字面だけを見れば今回のAQUOS ケータイ(SH-N01)を1年近く先回りしたかのような魅力的な端末でした。
ところが実際に現物を触りに行った結果は既報の通り。
あくまでもふとしがイメージ先行で「ガラホ」と思い込んでいただけで、実態としては「マニアックなスマホ」と呼ぶ方が近いものでした。
話を戻して、今回のAQUOS ケータイ(SH-N01)は高さ113mm×幅51mm×厚さ16.7mmです。
この中でも特に「幅51mm」というのが「THE・ケータイサイズ」とも言うべきサイズ感で非常に素晴らしい!
ちょうど手元に9月まで現役で使っていたガラケー(910SH)がありますので、サイズのイメージをより鮮明に思い描いてみましょう。
「高さ113mm」というのは長辺のことを指していますが、ふとしが使っていたガラケーの場合は概ね105mmでしたのでAQUOS ケータイ(SH-N01)もほぼ同じ~1周り大きくなるのみ、ですね。
ちなみに液晶の表示が「10/30」の「金曜日」になっている理由は過去記事にて。
続いて今回のキーとなる「幅51mm」のサイズ感。
これは端末の短辺を指し示していますが、このサイズが手に持った時のホールド感に直結します。
MUSASHIのように「片手で持っていては対角まで親指が届かない!」なんてなった日にはストレス値の大幅上昇は不可避です。
それを踏まえて手元にあるふとしのガラケー(910SH)がどのくらいのサイズかをご覧ください。
角度の問題でズレて見えるかもしれませんが、実測値では今冬に発売されるAQUOS ケータイ(SH-N01)とほぼ同じ50mmです。
多少は主観も入っていますが、このサイズが片手の親指だけでテンキーの全ボタン+十字キーなどを操作する上での限界だと思います。
これ以上大きくなると、(特に手が小さい)女性や子供が操作する場合ちょっと苦労することになるでしょう。
よってここが一番重要であり評価ポイントです。
残る厚み(16.7mm)に関しては・・・
手元の910SHを基準にしてしまうと、基本的にどんな端末であっても薄型に感じてしまうので割愛。笑
ただ一時期各社がこぞって開発に勤しんだ「超薄型」のガラケーに比べると、今回のAQUOS ケータイ(SH-N01)は比較的厚めの部類に入ります。
ついでに電池の写真も撮ったので一緒に載せてみましょう・・・。
なんと!910SHの電池は810mAhしかありません!笑
ただこれで1回充電すれば1週間はもちますから、部品調達などの諸問題があったとはいえ旧来のガラケーで搭載されていたOSからAndroidベースのものに切り替わるのは、ちょっと残念な気もします。
果たしてAndroidベースで1800mAhと旧OSでの810mAhでは、どちらの方が電池のもちはいいのか?!
タッチクルーザーEX搭載
縁のない方々にとっては聞きなれない単語であること間違いなしですが、このタッチクルーザーEX機能というのはテンキー部分を疑似的なトラックパッドとして使える機能だと考えてください。
例をあげると、テンキー部分を上下になぞれば画面が連動して上下にスクロールし、テンキー上で二本指でのピンチイン・ピンチアウトを行えば、やはり連動して画面が拡大縮小される優れものの機能です。
これによって、ガラケーながらスマホライクな操作が可能になるわけですね!
ガラケー全盛の時代にはなかなか考えられなかった機能です。
ちなみにこの機能、似たもの(or同じもの)がBlackBerry Passportのキーボードにも搭載されています。
画面下部のキーボード部分に指を載せたこの状態から、例えば人差し指を左にスーッと動かすと・・・
Wow!
意図せず奇跡的な瞬間を捉えられました!笑
ただこれじゃちょっと分かりづらいのでTake 2。
このように指の動きに合わせて画面も左へスクロールします。
敢えて挙げよう、残念な部分
基本的にはsimフリーでTHE・ガラケーな端末ということで、期待値レースではSimple 2の3兄弟をひとっ跳びに抜き去ってぶっちぎりのトップに躍り出たわけですが、細かい部分まで見ていくと少なからず「残念な部分」が見て取れます。
「良いものは良い、悪いものは悪いと情け容赦なくぶった切る」ことを信条としているこの「ひきぶろ。」では、今回の記事もここで終わらず残念な部分まで敢えて言及しておこうと思います。
Google Play・Gmail等は使用不可
AndroidをベースとしたOSと聞かされている以上、やっぱりGoogle Playからのアプリダウンロードによる機能拡張・カスタマイズを求めたくなる部分ではありますが、これについてはSHARP公式サイトにてアプリダウンロード不可と明言されています。
それだけでなく、simフリー端末においては他者とのやり取りで必須となってくるフリーメールについても、Gmailは利用不可と明言されています。
正確には「Gmailなど、Googleが提供するアプリケーションは利用不可」といった書き方なので、Webブラウザを経由した形での利用は出来るでしょうが・・・
プッシュ通知については不可能か、あるいはメールの専用ボタンが見て取れるので、どうにかして送受信する術が残されているのか・・・といったところです。
まさかメールの専用ボタンはSMSのみ対応、なんてオチは無いよね?汗
【追記】
PCメールの送受信にも対応していました笑。→シャープ公式サイトのよくある質問ページ
ただ受信メールサーバーや送信メールサーバーの設定を自分で行う必要がある点、そして即時受信ではなく数10分ごとに新着メールの受信確認を行うシステム(イオンの店員さん談)のため、純粋なガラケー(フィーチャーフォン)と全く同様の操作感を求めるのは難しいかもしれませんね。
対応bandが(記事執筆時点で)不明→判明しました
「simフリーのケータイ」である以上、DoCoMo網なのかAU網なのか・どのbandに対応しているのかといった部分は非常に重要な情報です。
しかしながら、かなり隈なく探したつもりではありますが、この記事を公開する時点で対応bandについての情報は見つけることが出来ませんでした。
一応推測できる範囲であれば、楽天モバイル が取り扱うことからDoCoMo網にかなり特化した、あるいは少なくともDoCoMoで利用されているbandは包括されている可能性が高いことくらいでしょうか。
【追記】
その後、イオンモバイルからも発売されることが決定したタイミングで、対応bandに関しても判明しました。
■SH-N01 対応バンド
【LTE】:Band1(2.0GHz)、Band19(800MHz)
【3G】:Band1(2.0GHz)、Band6(800MHz)、Band19(800MHz)
band19対応なのが高評価!
販売は楽天モバイルのsimカードとセット
単体発売は!単体では販売してくれないんですか!!
※追記:イオンモバイルからは単体発売の一報が飛び出しました
タブレットなどとの2台持ち運用には最強のスペックを有しているだけに、現時点での発表として楽天モバイル のsim縛りがあるのは選択肢的にちょっと残念です。
simカードのサイズがBlackBerry Classic/BlackBerry Passportと同じnano SIMサイズなので、(現実的にはともかく)理論上はBlackBerry Passportとの2台持ち運用も十分視野に入ると思います。
BlackBerry Passportをタブレット扱いすることの是非に関しては・・・各々の判断に委ねます。笑
まとめ
2016年最後の大本命端末現る(2016年10月29日現在)
AQUOSブランドはこれまでに蓄積されてきたノウハウが膨大にあるでしょうから、最終的な発売時期や製品クオリティに大きなブレが生じることは考えづらいです。
よって残り2か月で他社がどんな隠し玉を出してくるかは分かりませんが、少なくとも現時点では「ひきぶろ。」的大本命端末と言って差し支えはないでしょう。
本当はこのポジションをSimple 2の3兄弟が担うはずだったのだよ!!
2016年に発売されたBlackBerry端末といえばBlackBerry DTEK60?いえちょっと知らない子ですね・・・
※2017年はBlackBerry KEYoneが発売になります:
それよりBB OS10.3.3はいつになったら・・・汗
※BlackBerry Passportのほうに更新が降ってきました: