睡眠障害を抱えていることで極々一部には有名な引きこもりのふとしさん。
基本的には「眠れない」ので、どうにかして寝ようと色々な策を試みるも上手くいかず、最終的に睡眠不足でフラフラすることになります。
そうすると今度はアラ不思議!
それまではどうやっても眠れなかった状態が、180度ひっくり返って「何をやっていても睡魔に襲われる」状態に陥ります。
キーボードをカタカタ叩いている最中にフッと眠りに落ちるのはもちろん、レジの順番待ちで立っている最中にも、料理を作っている最中にも、筋トレで腹筋をしている最中でさえもフッと眠ることがあります。
なのにそのまま数時間睡眠状態を保てるかといえば、せいぜい数十分寝れれば良い方。苦笑
そんな「眠い」時とひとくくりに言っても、「起きていなければいけない」のか「そのまま眠りに入りたい」のかによって当然話は変わってきます。
ですがどちらにしても、眠い時にふと「あの曲が聞きたいなあ・・・」とぼんやり思い浮かべる曲ってありませんか?
・・・ないですか、ふとしだけですか。汗
今日の記事はあくまでも「(ふとしが)眠い時に聞きたくなる曲」のピックアップ記事です。
「眠い時に聞きたいオススメの曲」とかの類ではありません!笑
たまにはこんな記事もいいでしょ?だって今まさに眠いんだもの。
では独断と偏見に満ち溢れた3曲+αをご紹介いたします。
NAMBA AKIHIRO「MY HEART FEELS SO FREE」
この曲は「眠い時、そのまま眠りに入りたい」場合に聞きたくなる曲ですね。
スローテンポの4つ打ちバスドラムにエレクトロサウンドを重ねつつ、サビからはコードの2音オルタネイトで優しく包み込むサウンドが特徴的です。
ボーカルの歌い方も張り上げるような歌い方ではなく、コーラスのエフェクトと思しきものをかけながら脱力系で歌っているので、余計に眠気を増幅してくれます。
なにかこう、癒されたいときに聞くことが多いです。
あとふとし個人的には・・・地上時代の小田急線下北沢駅(小田原方面)のホームから始まるこのPV映像を見ると、10年ほど前の記憶が脳の奥底からポワ~ンと浮かび上がってきます。。。
新宿から小田急線に乗って約10分強。
左手にスーパーオオゼキと踏み切り待ちでごった返している人々の群れを眺めながらこのホームに降り立ち、階段を上って左前方の改札を一直線にめざす当時のふとし。
改札を出て南口への階段を降り、この動画の2分48秒付近で映る京樽とマックの間の路地をするすると人込みをかき分けながら下って行き、茶沢通りに当たったところで左折。
そのまま井の頭線の橋の下をくぐるともう間もなく目的地。
そう下北沢SHELTER!笑
SHELTERには何度通ったかもはや覚えていませんが、当時のふとしが好きな系統のバンドは基本的に「下北でライブ=SHELTER」の等式が成り立つんじゃないかというレベルで出演していましたので、必然的にふとしも足繁く通うことになりました。
このPVを見るとその頃のことが思い出されますね。
でも曲調のせいで眠くなっちゃう。苦笑
ちなみに原曲はこちら(前半の方):
BPMがめちゃくちゃ速い!そして若い!笑
そうです、先ほどの曲はHi-STANDARDのBa./Vo.である難波さんによるセルフカバー版です。
You Tubeには動画が上がって無いのが残念ですが、この当時Hi-STANDARDは2000年から活動休止中で、難波さんはTYÜNKやULTRA BRAiN名義で諸事情からEDM方面に傾倒していた時期でした。
その結果、あんなにエレクトロサウンドがガンガン入ったカバーバージョンになったものと思われます。
そしてその方向性に導かれるようにして、ふとしもエレクトロ方面に傾倒していくのは必然であったと考えます。苦笑
sfpr「everlong」
エレクトロ方面に傾倒していった結果、たどり着いた1つがこのsfprというアーティストです。
sfprの音楽性としては・・・「Rock meets EDM」とでも申しましょうか、バンドサウンドとしても十分成立するところに敢えてゴリゴリのエレクトロサウンドを鎧のごとく纏ったような音楽性です。
振り幅も結構大きく、今回のeverlongのように眠い時に聞きたくなるようなバラード色の強い曲もあれば、メッセージ性の強いロックサウンドもあり、またある時は「もはやEDMそのもの」レベルのゴリゴリサウンドもあったり・・・と、1枚のアルバムの中でも表情に富むタイプのアーティストです。
一言でまとめると衣が分厚い唐揚げみたいなサウンド(?)です。笑
カリッと揚がった衣も美味しい。
中の肉汁溢れる肉も美味しい。
一度で二度美味しい。
つまり最高。
今回のeverlongに関しては「眠い時にそのまま寝てもいいし、無理に寝ようとせず起きたままでもいいし、どちらに転んでもいいとき」に聞く曲ですね。
ギターのアルペジオに薄く打ち込みサウンドを重ねながら始まる歌いだしの時点では「寝る:起きる」が9:1くらいの比率ですが、40秒過ぎからリードギターであったりベース・ドラムも入り始めてだんだんと盛り上がりをみせてきます。
1分20秒あたりからは打ち込みサウンドが徐々に自己主張を増強させていき、1分38秒でギターのブリッジミュートが入ってくる頃には「寝る:起きる」が6:4くらいまでに形勢逆転寸前となっています。
そしてよくあるポピュラーなポップソングに比べて、かなり遅めの1分55秒から始まるサビで曲として一気に爆発が生じ、同時に歌詞もそれまでのオブラートに包んだ表現から一転してメッセージ性の強いものへと転換をみせます。
この時点で「寝る:起きる」はもう2:8くらいへと完全に逆転でしょうか。
ポピュラーなポップソングの構成として多いのが「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→(大)サビ」かと思います。
が、このeverlongはほぼ「Aメロ→Bメロ→サビ→大サビ」と極限まで構成を簡略化しているにもかかわらず、歌詞の世界観に決して負けないメロディーの展開・パワーを繰り広げている部分が個人的に引き込まれるポイントです。
曲以外の部分ですと、この映像の見せ方が凄く勉強になると感じています。
everlongの映像はPVでもMVでもなく、あくまでもLyric Video・・・即ち歌詞を見せることだけに特化した映像であるにもかかわらず、その歌詞の出し方が非常に「感受性ゆさぶれ by 岡崎体育-MUSIC VIDEO」です。笑
特にサビに入るまでのAメロ・Bメロが秀逸だと感じます。
途中から楽曲レビューになりはじめましたが・・・苦笑
敢えて曲の世界観には目を向けず前半に着目すれば入眠ソングですし、逆に起きていたいときは後半の爆発的な曲展開に意識をむけておけばよいと思います。
余談ですが、sfprは他のアーティストとはちょっと違うユニットでして、基本的に活動当初より一貫して素性を一切公開していません。
また日本語詞がメインの歌詞でありながら、歌詞カードを見ずに聞いた場合最初はほぼ間違いなく何と歌っているのか判別できないような、ぎなた読みの多用や直前の歌詞の母音を次の歌詞の頭に繋げるような歌い方も特徴の1つです。
似たような歌い方(≠発声)としては、マキシマム ザ ホルモンをイメージしていただければ何となくニュアンスが掴めるのではないでしょうか。
ただ今回紹介したeverlongという曲に関しては、sfprの中では最も歌詞が聞き取りやすい曲の1つだと思います。
同じアルバムに収録されている「folest of rist(※誤記ではない)」なんかは、歌詞を見ながら聞いていてもイマイチ分からないところがあるわ、最初の方で話した「もはやEDMそのもの」ともいえるゴリゴリのエレクトロサウンドだわ、ひょっとしたら同じアーティストだとは思われない可能性すらあるかもしれません。笑
このMVも1つ仕掛けがあって、これまた同じアルバムに収録されている「more light head right(※誤記ではない)」のMVと表裏一体の関係になっています。
今回の記事では3rdアルバムの楽曲にスポットを当てましたが、1stや2ndにも良曲ぞろいですので、気になられた方は是非この機会に。
ジェッジジョンソン「オーパス・アンド・メイヴァース」
ザ・ジェッジジョンソン - DEPTH OF LAYERS[UPPER]
最後はこちら。
ジェッジジョンソン(Jetze Johnson)のオーパス・アンド・メイヴァース(OPUS and MAYVERSE)という曲です。
アーティスト名の先頭にザ(the)がついたりつかなかったり、曲名も英語表記だったり日本語表記だったりしますが、最終的にたどり着くのはたぶんこの原曲か「坂本教授」こと坂本龍一のご令嬢・坂本美雨のカバー版のどちらかだと思います。笑
この曲は完全に「眠いけど起きていたい」場合に聞きたい曲です。
穏やかな、落ち着いたイントロから始まり徐々に盛り上がっていくのは先ほどのsfpr「everlong」と似た展開ですが、ジェッジジョンソンの場合はどこでサビに入ったかが少々わかりづらい、洋楽のように「気づいたらサビに入っていた」みたいな構成になっています。
結果、曲のスタートから基本的に一定の割合で右肩上がりに盛り上がりが増すため、電源オフ状態からアイドル状態に持ち上げ最終的に立ち上がらせる・・・ような、眠いけど起きていたい場合に聞くことが多いです。苦笑
というか!
なんでこの動画だと藤戸じゅにあ(ボーカル)が手ぶらなの?!昔は「要塞」と呼ばれるくらい自分を取り囲むように機材いっぱい並べてたでしょ?!
ええい、別バージョンの動画はないのか!
こっちも要塞というほどではなかったや・・・。
おかしいな、記憶に残っているのは「横にあるキーボードでボコーダー?を操作しながらギターを弾く」姿のはずなんですが。汗
ジェッジジョンソンの音楽性については「DTM」の一言で表せると思います。
今でこそエレクトロサウンドを楽曲に取り入れているバンドは多数存在しますが、ジェッジジョンソンはその中でもかなり早い段階で「パソコンと生演奏の同期」に取り組んでいました。
ある意味で時代の先を行き過ぎていたバンドとも言えます。
ここ数年はCDの売り上げが昔に比べて奮わず「10年早ければミリオンいってた」なんて言われることもあるとかないとか、そんな時代ではありますが・・・
ジェッジジョンソンの場合は反対に「10年後の今なら1つのきっかけで大ブレイクしても何ら不思議ではない」とさえ感じます。
なお検索してみたところ、この5月にオーパス・アンド・メイヴァースのリメイク版も含めた新しいアルバムが発売されていた(!)ようなので、ご存じなかった方はこの機会にいかがでしょう?
収録曲の中に「ザ・グレートセイリング」という曲があるのですが、SoundCloudで視聴してみたところDEPTH OF LAYERS[UPPER]の時とは曲のアレンジだけでなくサビの歌詞も変わったように感じました。
この部分はひょっとすると、以前のバージョンを聞きこんでいた人にとっては好みが分かれてしまうかもしれません。
そんな「以前のバージョン」が収録されていたDEPTH OF LAYERS[UPPER]の中では、4曲目に収録されている今回紹介したオーパス・アンド・メイヴァースと5曲目の0015が好みです。
オーパス・アンド・メイヴァースを「眠いけど起きていたい」場合に聞きたい曲・・・と称しましたが、5曲目の0015は反対に「眠い時、そのまま眠りに入りたい」場合に聞きたくなる曲だとふとしは思っています。
- アーティスト: the Jetze Johnson
- 出版社/メーカー: UK.PROJECT
- 発売日: 2004/02/25
- メディア: CD
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まとめ
この記事を書き始めた時点では凄く眠かったから「サクッと曲紹介してさっさと寝よう」と思っていたのに、You Tubeで映像を色々と探したり久々に聞き入って(見入って)いたらもう4時半なんですけど!
おかしい、あの眠気はどこへいっちゃったんだい?!
裏を返せば「3選」に留めておいてよかった。
下手に10選とかやっていたら、書きあがるまでにどれだけかかったか分かったもんじゃない・・・苦笑
以上、敬称略でお送りいたしました。
そんじゃお休みなさい~。