ソフトバンク関連の記事を書くのは去年の秋以来ですね。
およそ18年に及ぶ蜜月関係を解消し、一般的に「格安sim」という呼ばれ方で認識されているMVNOへの完全移行を果たした瞬間でした。
今ではもう覚えている人の方が少数派になったかもしれませんが、18年も契約し続けたことにより、メールアドレスが「@jp-〇.ne.jp」→「@〇.vodafone.ne.jp」→「@softbank.ne.jp」の3段活用をフルコンプリートしたユーザーの1人です。
※ドメインの〇には全国をいくつかのブロックに振り分けた上で、地域ごとに1文字のアルファベットを付与していました。関東ならば「t(恐らくtokyoから)」とか。
そんなソフトバンクと日本通信がタッグを組むことになったらしい。
「日本通信」とは?
ひょっとすると「日本通信」ではピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
日本通信もMVNO事業者の1つで、恐らくは「おかわりsim」というサービスを提供しているb-mobileと表記した方が知名度は高いでしょうか。
正直、この辺はb-mobileだのU-mobileだの似た名前のMVNO事業者+αがあるため非常に紛らわしいですが、
- b-mobileは、どんぶりをおかわりしてGood!と親指を立てる(サムアップする)ときの形に似たbが目印
- U-mobileは、「1000年に1度のアイドル」と呼ばれている橋本環奈さんが、アイドルらしく可愛いピースサインをしている指の形(V)に似たUが目印
多少こじつけでも、こうやって覚えておけば混乱する確率は多分減るでしょう(希望的観測)
とにもかくにも、日本通信・・・もといb-mobileとソフトバンクがタッグを組むんだってさ!
3月22日、サービス開始
1年以上前からすったもんだの協議を続けていたようですが、ようやくこの3月22日より「ソフトバンク回線を使った」MVNO事業者としてサービスを始められることになったようです。
これまではMVNO≒ほぼdocomo回線、ごくまれにau回線を扱う事業者も存在はしている・・・というレベルだったものが、これにてめでたくソフトバンク回線でも競争の原理が働く環境の下準備が整ったということですね。
ソフトバンクユーザーにとってのメリットは、今までよりも料金を下げられる可能性が出てきたことももちろんですが、iPhone6以前の機種で端末を買い替えることなく格安simを使えるようになる可能性が出たことの方が大きいでしょう。
現行ルールでは、iPhone 6s以降の限定で一定期間経過した後でないとsimロックを解除できませんでしたから。
simロックが解除できなければ、いくら手元に解約済みソフトバンク端末とdocomo回線を使うMVNOのsimカードがあったとしても、ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)の如くsimカードをガチャン!と挿すだけで使える保証はありません(※)ので。
※対応bandが~みたいな話はこの場では割愛
ソフトバンクのMVNO?
記憶力の良い方だと覚えてらっしゃるでしょうか。
実は「ソフトバンク網を使うMVNO」って、今回のb-mobileが初ではないんですよね。
実は半年ほど前に、飛騨高山ケーブルネットワークがソフトバンク網を利用したMVNO事業を始めていました。
まっっっっったく話題になっていなかったような気がしますが。苦笑
このMVNOも中身をよく見てみると、音声契約が必須(=1年の最低利用期間あり)で料金は決して安くないわ、同じソフトバンク網を利用するのにわざわざsimロック解除が必要だわ・・・とメリットらしいメリットが何もありませんでした。
その部分において、今回のb-mobileからのサービスでどこまで切り込めるか?が1つの目安になるかもしれません。
まとめ
まだ「3月22日からサービス開始」というアナウンスしかありませんので断言はできませんが、現時点でのb-mobileのサービスから予想するに、恐らくデータ専用simも音声通話対応simも両方とも出してくることでしょう。
まずは「ソフトバンクから回線を卸す」という突破口を開いてくださったことに感謝し、これによって第3・第4のソフトバンク回線を使うMVNO事業者が出てくれば、ユーザーにとっても選択肢が広がり、界隈の活性化にも繋がるのではないかと考えます。
そうなってくると、あとは品質だけが問題ですね。苦笑