ひきぶろ。

睡眠障害からの社会復帰を目指す、引きこもり(自宅療養)の実態を大公開!

愛犬との暮らしが5年目に突入しました

4年前の2018年8月29日、私は30数年来の念願であった犬を飼い始めることになり、そして今日で愛犬との暮らしが5年目に突入しました。

4年前、我が家に来た直後の愛犬

この4年間、このブログでは愛犬との暮らしぶりを逐一書き記すことはしませんでしたが・・・むしろどちらかと言えば意図的にこのブログでの言及を避け、何ならこの記事さえも4年前に1度は公開したものの割とすぐに非公開にしたくらいでしたが、今回愛犬との暮らしが5年目を迎えるにあたり大幅に加筆修正した上で再公開することにしました。

そもそも当時なぜ非公開にしたのかと言えば・・・当時このブログはなんだかんだ月間2万PV程度あり、その過程で微妙にアンチっぽい読者も出ていてブログの更新そのものに悩んでいた時期だったため「PV稼ぎのために動物に手を出した」みたいなあらぬ言いがかりを回避するための非公開化でした。その後ブログの更新自体をしなくなったことでアンチっぽい読者も&通常の読者も大幅に離脱してしまったため、ある意味で今なら自由に思ったことを書けるかもしれない・・・との想いから今回の再公開に至っています。

 

さて、今になって4年前に愛犬を迎え入れた当時のことを思い出したとき、迎え入れる犬を探す過程で色々と考えさせられることがあったことを思い出しましたので、少々長くはなりますがこの場にて記録に残しておこうと考えた次第です。以下、暫くの間お付き合いください。

どうやって犬を迎え入れるか

基本中の基本として、犬と暮らす上で迎え入れるルートとしては

  1. ペットショップ
  2. ブリーダー
  3. 保護犬
  4. 知人からの譲渡

入手難易度順に恐らくこの4パターンがほとんどかと思います。既に犬と暮らしておられる方々にとっては「何をいまさら」という内容かもしれませんが、おさらいも含めて順に軽く見ていきましょう。

 

ペットショップ

ペットショップは街中でも割と見かけますし、中に入ればその場で(その時点で在籍している)色んな犬種の中から選ぶことができます。入手難易度は一番低いです。その分、価格には店舗の利益などが含まれているでしょうから、同じ仔犬を迎えるとしても一番高額となる傾向があります。

※売れ残っている子はこの限りでは無い。結論から言えばうちの子はこのパターン。

 

ブリーダー

ペットショップで犬を迎え入れることを考え始めた人が、おそらく次に存在を知るのは・・・ブリーダーでしょうか。仔犬を見ていて性格やら成長したときのサイズを考えた場合、親犬を見るとある程度の傾向がわかると言われています。もしかしたらペットショップでそういった話を耳にするかも知れません・・・?

ブリーダーの利点は特定の犬種を専門に取り扱っているため、その犬種自体の性質であったり親犬の様子から仔犬の性格などが詳しく聞けることでしょう。また仔犬が産まれてからずっと親犬の元で母乳によって育っていますから、比較的病気や怪我などに強い子に育っているとも言われています。マージンを通さないため、ペットショップに比べて価格が安いのも特徴です。

反面、ブリーダー自体がお住まいの近くにあるとは限りませんし、繁殖期の都合でいつでも購入できるわけではありません。また、もし遠方のブリーダーから購入した場合、仔犬は飛行機に乗せられて荷物扱いで空輸されてくることもあり、その道中で体調を崩す可能性も出てきます。

 

保護犬

最近はうちの子を迎え入れた4年前とは違いインターネット及びSNSで熱心に発信される方々も増えてきたので耳にする頻度も格段に増えたでしょうが、それでも保護犬の存在を知る順番としては、おそらくはペットショップやブリーダーのことをある程度調べた後になるのではないでしょうか。特に初めて犬を飼おうと考えた方々にとって、いきなり保護犬を譲渡してもらおうと考えるのはいろいろな意味でハードルが高いでしょう。(この辺りのことは後述します)

保護犬は文字通り保護された犬・様々な理由によって飼育放棄されたり捨てられたりした犬が、殺処分を免れるために新しい飼い主を探す最後の砦とも言えます。一匹でも多くの命を救うという観点では最優先されるべき存在でしょうし、その反面犬種や月齢を優先して選びたい方には向きません。

 

知人からの譲渡

昨今では他の選択肢が増えたため相対的に難易度は上がったかもしれませんが、かつては最もポピュラーであっただろう入手経路が知人からの譲渡だと考えます。捨て犬とばったり出くわす確率や、知人がたまたまブリーダー業を営んでいる確率よりは高いと思うのですが・・・?

今回の話では確率が0でしたので、知人からの譲渡に関しては除外します。

 

さて4年前に犬を迎え入れようと考えた上で、私は上記1〜3を視野に入れて探すことにしました。

 

希望の犬種(血統)について

元々犬の血統にはそこまでこだわりはなく・・・いやもちろん好きな犬種はと言われれば、断トツでゴールデンレトリバーなのですが。

では自分が犬を迎え入れると考えた時、これまでの30数年の人生において犬と暮らした経験が一度もない事・ゴールデンレトリバーは非常に運動量の多い大型犬種である事・そして自分の家(部屋)の面積やら、自分の年齢及び将来の見込み体力と犬の寿命・・・この辺りのことを考えると、初めて共に暮らす犬種としてゴールデンレトリバーを迎え入れる選択肢は早々に消えました。

そもそもこれまでの人生において周りで犬を飼っていた家庭の犬種を思い返したとき、一部ではゴールデンレトリバーやダルメシアンが飼われていましたが、しかし圧倒的多数でいわゆる「雑種」が飼われていた記憶があります。

そのため私も今回犬を迎え入れるに置いて、どちらかと言えば犬種(血統)よりも入手ルートに重きを置いていました。

 

本当は保護犬を迎え入れるつもりだった

犬を迎え入れるルートとしては、先ほど簡単に説明を行った通り「ペットショップ」「ブリーダー」「保護犬」の3パターンが現実的だと考えました。その上でどのルートで迎え入れるかを考えた時、前述の通り犬種(血統)にそこまでこだわりのない私の中では真っ先に保護犬を検討しました。

 

しかし結論から言えば、2018年当時の私に保護犬の引き取りは叶いませんでした。

 

「命の期限が迫っています!」として譲渡先を必死に探している保護団体はたくさんあるのに、保護犬の譲渡は不可能であった。これはいったいどういうことなのでしょうか。

 

保護犬を迎え入れなかった理由

保護犬というものはその名の通り、一度は人間のエゴで捨てられて保護された犬たちがほとんどです。そのため保護団体からしてみれば、二度とそのようなかわいそうな境遇に身を置くことのないよう、譲渡にあたってはかなり厳しい条件を設けているところが大多数です。

そしてその「厳しすぎる条件」によって、私は保護犬を譲渡してもらえなかったのです。

 

具体的にご説明しましょう。

例えば割と多くの譲渡条件の1つとして「終生室内飼い」があります。これは譲渡された子がお星さまになるまで、昭和時代のように庭に犬小屋を建てて飼うではなく家の中にスペースを設けて飼ってください、ということです。これが守れない(守ることが見込まれない・守れそうに見えない)場合、譲渡は拒否されることでしょう。

私の場合は元々室内でしか飼うつもりがありませんし、今の物件に引っ越してきたとき「いつか犬を飼う時のために」というのも理由の1つとして、タイルカーペットを4万円分購入して床に敷き詰めていましたので、この条件に関してはクリアしていました。

※タイルカーペットの話

hikiblo.hateblo.jp

 

このような形で保護された犬ごとにいろいろと譲渡条件が設定されているのですが、当時の私にとってネックとなったのは

  • 男性である
  • 独り暮らし(単身世帯)である
  • 家族など代わりに面倒を見れる存在が近くにいない
  • これまでに犬の飼育経験なし

この4つでした。4つでした、というより4つもネックがありました。

 

男性は譲渡されづらい

嘘か本当か分かりませんが、動物を虐待するのは統計的に女性よりも男性の方が多いそうです。そのため全く同じ生活環境であったとしても、女性よりは男性の方が譲渡にあたって対応が慎重になられる傾向が強いように感じました。今(2022年)はジェンダー論が声高々に叫ばれる世の中になってきていますし、ひょっとするとこのあたりの話は当てはまらなくなってきているかもしれません。そもそも個人的には、男性であろうが女性であろうが虐待をする奴はするだろうし、しない人はしないと思うのですけどね。

でもそういった「譲渡される側の考え」は、譲渡する側を前にしてあまりにも無力だというのが2018年当時に肌で感じた現実でした。

またそれだけでなく、次に紹介する条件との複合により、男性はより一層断られる傾向が強くなるように思われました。

 

独り暮らし(単身世帯)も厳しい

独り暮らしの場合、仕事であったり買い物であったり遊びであったりといった「家から出る予定」があると、当然ながら家の中は誰もいない状態になります。ということはこれまた当然ですが、その間ペットは独りで寂しい思いをしながらお留守番を強いられることになります。

保護犬というものはこれまでに元の飼い主から愛情を注いでもらえず寂しい思いをしてきたこともあってか、譲渡する場合はなるべく1匹で留守番をする環境下には置いてほしくない・・・という意向が非常に非常に強く働く傾向にあるようでした。

そしてこれに関しては、男性の方が長時間労働であったり・休日の飲み歩きやゴルフなどの接待といった「留守にしがち」なイメージがコロナ禍が始まる前は特にあったせいなのか、「男性」かつ「独り暮らし」となると私以外でも控えめに言って7割くらいの確率でお断りされていたように思います。おかしいな、たしかに俺は男性で独り暮らしだが、当時も今も在宅ワーカーで週に数回しか玄関の外に出ないんだけどな・・・

もちろん、コロナ禍が始まって生活様式がガラッと変わった2022年現在では、全ての男性独り暮らしの方に対し保護犬の譲渡を絶対に行わないというわけではないでしょう。ただそのためには次の条件を満たす必要があるのですが・・・

 

代わりに面倒を見れる存在が近くにいるか否か

前項の通り、独り暮らしだと「家を留守にする率が高くなる」ことがネックとなって、譲渡をお断りされる確率が非常に高いと申し上げました。では独り暮らしであっても、家の近くに(例えば)留守中の面倒を代わりに見てくれる存在がいる場合はどうなるのか?

実は「代わりに面倒を見てくれる存在」が近くにいると、保護犬を譲渡してもらえるハードルが一気に下がるようでした。保護団体の方々にとって、1にも2にも「保護犬が二度と不幸せな、寂しい思いをして欲しくない・新しい家庭で愛情をたっぷり注いでもらいたい」ことが最優先のようですので、ある意味では譲渡後の「保険」があった方がハードルを下げやすいみたいですね。もちろんこれが全てではないでしょうが。。。

これについては私も2019年末に緊急入院をした際、たまたま最寄でかかりつけの動物病院がペットホテルを併設しており、また万が一満室の場合も考え近くにもう1つある別の動物病院に保険の意味を兼ねて一時預かりを電話で問い合わせたところ快諾して下さっていたので事なきを得ましたが、もしどちらも満室&預かり不可だったらと考えると今でもゾッとします。

※飼い主(私)が緊急入院した時の話:

hikiblo.hateblo.jp

 

閑話休題。独り暮らしであっても譲渡する確率が格段に上がる「代わりに面倒を見れる存在」に関しても、基本的には譲渡する場合と同条件が課されるようです。つまり代わりの存在が「男性の独り暮らし」だとかなり厳しいらしい。苦笑

 

場合によっては実績(過去の飼育経験)がモノを言う?

男性で独り暮らしだったとしても、既に犬を飼っていてしつけもきちんとしてきた経験がある場合、ひょっとしたら「実績があるから」という理由で保護犬の譲渡が可能な場合もあった・・・のか・・・?

ただその場合も、前項の「代わりに面倒を見れる存在が近くにいるか」は求められた気がしますし、根本的に私の場合は過去に動物を飼った経験そのものがないので、男性で独り暮らしであることも踏まえどちらにしても保護犬の譲渡は事実上不可能でした。

 

保護犬を諦めてペットショップから迎え入れた理由

元々は保護犬のひきとりを念頭に考えていた私ですが、男性で独り暮らしで過去に飼育経験がなく、近所に万が一の場合の頼れる存在もいない状態ではほぼ不可能であるという現実を突きつけられました。

もちろんここまで読んでこられた方々の中にも「それはお前の努力が足りないだけだ、日本全国探せばお前でも引き取れる保護犬がいるはずだ。引き取る努力を本気でしなかったのが間違っている」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。

 

ただ私も、いくら約30数年間に渡り犬と暮らしたいと思い続けてきた身であるとはいえ、ここまでに何度か記してきた通り「過去に犬の飼育経験がない」事実があります。知人の家のしつけが行き届いた犬を数時間わしゃわしゃするのと、1から自分でしつけをきちんと行うのとは訳が違います。

保護犬の引き取りを第一に考えていたとはいえ、さすがにどんな犬種であってもビシッとしつけを出来るスペシャリストでは無い以上、例えば特にここ数年人気が急上昇している秋田犬が保護されていたとしても、はいじゃあ男性独り暮らしですが譲渡していただけるようですので是非うちの子に・・・とはいきません。

保護犬のしつけはペットショップやブリーダーさんの所からやってきた子のしつけよりも、はるかにハードルが高いとも聞きますので、仮に私に対して保護犬を譲渡してくださる団体があったとして、やはりある程度は「初心者でもしつけがしやすい傾向にある」と言われる犬種が事実上の候補となっていたと思います。

 

ではそんな犬種が「都合よく・タイミングよく・自分の近くの団体で・そして男性独り暮らしも譲渡対象となる団体に」保護される確率なんてどのくらいあるでしょうか。残念ながら向こう数年かけても出てこない確率の方が遥かに高いでしょう。

同時に私も刻一刻と年をとっていきます。犬の寿命がだいたい10~15年であることを考えて、一緒に暮らし始めるのがあまりにも遅いと私の体力その他もろもろが犬についていかなくなる可能性も考えられます。

つまり「向こう数年間探し続ければ、今の私の環境でも譲渡してもらえる保護犬に巡り合える」可能性と「自分が元気なうちに犬の一生を最期まで面倒みてあげたい」気持ちを天秤にかけた結果、タイムリミットを優先することにしたのです。

 

そうと決まれば「ペットショップ」か「ブリーダーさん」の元から犬を購入する流れになるわけですが、こちらに関しては思いのほかあっさりと出会いがありました。

当時、家から半径10km圏内にある複数のペットショップを3か月ほど週末ごとに1店舗ずつローテーションするルーティン(←)を行っていたのですが、ある日そのうちの1店舗にたまたまフラッと入ったとき、明らかに売れ残っているであろう「でかいトイプードル(※スタンダードプードルとかそういう意味ではない)」が目に入ったのです。

 

他の仔犬たちとは二回りも三回りも大きなそのサイズ、誕生日を見ればもう産まれて6か月目に入ろうかという状態で、値段は「トイプードルのThe・仔犬」に比べて1/2~1/3にまで値下がりしていました。

その状態でなおゲージの中に入れられ、毛は見るからにカットされず伸び放題。試しに抱っこさせてもらったら、私が今までに接してきた色んな犬(雑種)とは明らかに違う、異質な獣臭さ。

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他のお客さんはこのトイプードルに目もくれずもっと小さな仔犬(や仔猫)にばかり注目している様子をみて、ひょっとしてこのまま更に時間が経ってしまうと「売り物にならない」という理由で・・・それこそ処分されてしまうんじゃないかとさえ思えてしまう状態。

たしかに保護犬は最優先に新しい家庭が決まって欲しい存在ですが、ではペットショップで売れ残っているこの子はその後どうなるのか?を考えたとき、ある意味ではペットショップの思うつぼかもしれませんが、この売れ残りの子をうちの子にしようと考えてお迎えすることにしたのでした。

 

まとめにかえて

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命をお金でやり取りするペットショップの存在については、色々と思うところがある方々も多いかもしれません。

ただ少なくとも私にとってはこれまで30年以上犬と暮らしたいと思い続け、ご縁あって今回お迎えすることになったこの子と、向こう10年か15年か20年か分かりませんが共に人生を歩んでいこうと思います。

 

最後に・・・

 

ペットショップに居た時はずっと寝ていて大人しくしていたのに、家に来てからは触れ合う度にずっとハッスルしっぱなしで落ち着きのなかった仔犬時代の様子(最近は落ち着いたとは言っていない)

2018年8月のこのサイズが、

 

我が家にやってきて5年目に突入した現在の様子。頭1つ分以上大きくなりました。

2022年8月にはこのとおり!

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