思えば2年前、0simのサービス終了報道でサブ回線の移行先をあれこれ検討していた際に楽天モバイル がRakuten Miniを1円でばら撒くキャンペーンを始めたところから、我々の蜜月関係はスタートしました。
※楽天モバイルを契約した当時の記事:
元々MVNOだった楽天モバイルがMNOの立場になる事で、事実上の談合状態だった大手3キャリアの料金設定に何か風穴を開けてくれることを期待しつつ・そうはいってもなんだかんだでソフトバンクのように最初だけ調子の良いことを言っておいて徐々に他社と迎合した料金になっていくんじゃないか・・・など色々邪推しつつも、結局のところは当時行われていた「300万回線限定の1年無料キャンペーン」に釣られ、コンパクト端末愛好家にとってどストライクなRakuten Miniを1円でばら撒くキャンペーンもダメ押しとなり契約した楽天モバイル 。
その後2年使っていると色んなことがありました。最初の1年近くは部屋の窓際から90cmほど離れると楽天の電波を掴まなくなり、その後エリア拡大に伴い窓際から2m程度であれば楽天の電波を掴み続けられるものの、通話を行うと相手の声がワンテンポ遅れて聞こえてくるのは最後まで改善されず。公称値では全国の人口カバー率90数パーセントだか知りませんが、土地探しで地方に足を運ぶとドコモ回線を使ったMVNOのmineoがバリバリ繋がるなか楽天回線は全然ダメなことも幾度となく。
まさかこの2年でここまで楽しませてもらえる(※ブロガー視点という意味で。)とは思いもしませんでしたが、この春に発表されたRakuten UN-LIMITⅦへの全ユーザー強制移行とそれに伴う1GB以下0円の廃止によって、楽天モバイルに別れを告げる決意が出来ました。
個人的にはあくまでも楽天モバイル=サブ回線であり、サブ回線である以上月々のランニングコストは可能な限り抑えたいと考えていましたので、この度1月末にこのブログでも記事を書いた日本通信の「合理的シンプル290」へとMNP転出を行う事に。
※「合理的シンプル290」に関して書いた記事:
今回の記事では、このMNP転出の流れについて備忘録も兼ねて書き記しておきます。ほら、楽天モバイルの1GB以下実質無料政策は2022年10月末で完全に終了しますし、その頃まではこういった記事も需要がありそうですので←
MNP予約番号を取得する
今回は「楽天モバイル解約&日本通信新規契約」ではなく「MNP転出」ですので、まずは楽天モバイル側でMNP予約番号を取得します。
そのためにmy楽天モバイルアプリを起動。
アプリを起動したらメニュー(右上の三本線)を開き、
「契約プラン」をタップ。
そうすると下の方に「その他のお手続き」がありますのでタップ。
今回は解約ではなくMNP転出ですので「他社へのお乗り換え(MNP)」の方をタップ。
どうやらMNP転出の場合は解約手続きを行う必要がないみたいですね。今回初めてMNP転出を行うので、こういった情報も初耳でした。
解約のためにはアンケートに答えないといけないようですので、あれやこれやと無理難題(←)を書き込み「MNP予約番号を発行する」をタップ。
これにてMNP予約番号が発行されました。思ったよりも短時間かつ簡単ですね。
むしろここまでの作業を行う僅か3分の操作だけで電池残量が1%減ってしまったRakuten Miniのバッテリー少なすぎ問題の方が最近の私にとっては重要でした。
ここから先は日本通信サイドでの作業となります。
「合理的シンプル290」の申し込みを進める
日本通信の「合理的〇〇」シリーズはいくつかあるのですが、今回は月額料金が一番安い「合理的シンプル290」を契約します。
楽天モバイルでは使用端末がRakuten MiniだったこともありeSIMでしたが、今後日本通信を使うにあたって現状では物理SIMの方が何かと都合が良い環境に身を置いていますので、今回は(物理)SIMの方を選択。
スターターパックに関しては事前に家電量販店などで購入しても良いのですが、店頭ではなくネット通販の場合スターターパックが届くまでの日にちを考慮しながらMNP予約番号を取得するタイミングを計らねばならないので今回は購入していません。MNPに慣れている方々であれば購入した方が出費を抑えられますのでオススメです。
※スターターパックを購入する場合はこちら→日本通信SIM 合理的プラン(申込パッケージ)
こういったSIMカードを購入する場合事前に説明事項がありますので、気になる方はじっくり内容を確認した上でチェックボックスにチェックを入れましょう。
が、日本通信の場合注意事項や利用規定を読まずにチェックを入れようとすると強制的にそれらが表示される仕様となっていましたので、せっかくですからじっくりと確認してみます。
上から順番に見ていて気になったことといえば「動画再生などに対するトラフィック制限」の一文でしょうか。
実際にSIMカードが届いた後に試してみないと分かりませんが、ひょっとするとYouTube視聴などは厳しい場合があるかもしれません。後日覚えていて気が向いたら試してみます。
「合理的シンプル290」プランは事前に最大通信量を設定しておく・・・といった使い方だと記憶していますので、例えば月間1GBに設定しておいてその月のデータ通信量が1GBに到達した場合、それ以降一切のデータ通信が出来ない仕様となっているはずです。
しかしながらどうやら2022年12月31日までは、暫定措置としてデータ量超過後も低速データ通信が可能となるようです。こういった暫定措置ってなんだかんだ期間を延長して最終的に恒久化する傾向が強いように感じていますが果たして。
今回の契約において「マイページのID」なるものが必要らしいのですが、これまで日本通信のサービスを利用したことがありませんのでそのようなIDは持っていません。その場合この場で新規登録が出来るようですので併せて登録してしまいます。
ID登録に必要なものはメールアドレスとパスワードだけのようですので、サクッと入力して送信ボタンをポチッと。
すると入力したメールアドレスにURL付のメールが届きますのでURLをクリック。
URLをクリックするとログイン画面に遷移しますので、先ほど登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインすれば、SIMカードの契約画面の続きが出来るようになります。
ここでの注意事項としては「本人確認書類(運転免許所等)の記載通りに入力する」こと。とはいってもそんな難しいことでもありませんので引っ掛かるパターンは少ないかと。
今回は楽天モバイルからのMNP転出・日本通信へのMNP転入となりますので、事前に取得していたMNP予約番号を忘れずに入力しましょう。
本人確認書類は運転免許証を選択しましたので、文字がはっきり写るよう注意しながらスマホで撮影しアップロードしました。
この時写真をiPhoneで撮影したのですが、その写真がなかなかiCloudの方にアップロードされずヤキモキしました(※恐らくiPhoneの電池残量が20%を切っていたからだと思われる?)
合理的シンプル290の支払い方法はクレジットカードのみですので、決済を行うクレジットカード情報を入力します。
ここまでの入力に間違いがないか、最後に今一度確認しておきましょう。
申し込み後の流れとしては、本人確認が終わり次第SIMカードが発送されるようですのであとは待ちましょう。何か不備があればメールで修正箇所を連絡していただけるようですので、MNP予約番号の期限が切れる前に早急に対応しましょう。
「合理的シンプル290」のSIM設定を行う
申込を行った次の日にはSIMカード発送の連絡が届きました。
どうやら申込内容に不備がなく、本人確認も1日足らずで終わったようです。報道では楽天モバイルの0円廃止発表以降加入申し込みが殺到しているようでしたので、数日はかかるだろうと見積もっていたのですが嬉しい誤算でした。
メールでの発送通知後、次の日にはもう届いておりました。スピード感が素晴らしい!回線の通信速度もこのくらい安定して早ければ良いのに。
これまでmineoや0sim・エキサイトモバイルを契約した時は台紙にセットされる形でSIMカードが届いていましたので、このようにペラ紙に貼り付けられた形での発送はちょっと意外でした。ま、そういったことも含めたコストカットの積み重ねで音声通話対応SIMが月額290円!といった低価格が実現できているのだろう、と勝手に解釈しておきます。
なおSIMカードは標準・micro・nanoのマルチカットSIMとなっていますので、自分の端末に合わせたサイズで取り出しましょう。ただその前に日本通信のマイページで回線の切り替え作業を済ませてしまいます。
日本通信のマイページにログイン後、MNP回線切り替えのボタンをクリック。
回線切り替え時にはUSIM番号の下4桁が必要になりますので、間違えないようによく確認しながら入力。
そうするとMNP回線切り替え申込受付のメールが届きますので、この後切り替え完了のお知らせメールが届くまで暫く待つことになりまs
1分も経たぬ間に切り替えが完了した模様です。体感では待ち時間が20秒くらいでした。
時をほぼ同じくして楽天モバイルからも解約完了のメールが届きました。今までありがとう楽天モバイル!またご縁があれば←
Rakuten Miniの方も確認してみたところ、楽天回線を掴まなくなり緊急通報のみに切り替わっていました。なんというかあっという間でしたね。。。
さて、ではここからは気を取り直して(?)本題であるSIMの設定を行います。
今回SIMの設定を行う端末はUnihertz Titanであり、この端末には既にエキサイトモバイルを入れてあります。ですので今回は空いているSIM2スロットの方に日本通信のSIMを入れました。
これにより排他利用となるMicroSDカードは使えなくなります。
Titanの場合は、設定>ネットワークとインターネット>モバイルネットワークと辿っていくとアクセスポイント名の設定項目が編集できましたので、スタートガイドに記載の通り編集を行いました。
名前:任意の名前(今回は「合理的シンプル290」)
APN:dm.jplat.net
ユーザー名:jci@jci
パスワード:jci
認証タイプ:PAPまたはCHAP
なお、スタートガイドにはPDP typeの設定項目もありましたが、Titanの設定項目には存在しなかったので無視しています。むしろ上述5項目以外は何も弄っていません。
これで端末での設定は終わりましたので、再起動をかけてきちんと日本通信の電波を掴むか試してみます。
再起動して暫く様子をみていましたが、どうやら問題なく電波を掴んでいるようです。ミッションコンプリート!
「合理的シンプル290」の使い心地を探る
MNP切り替えから端末での設定まで無事に終わり、これで晴れてポンツーユーザー(日本通信ユーザー)となりました。
せっかくですので、ネット上で囁かれている「ポンツーは遅い!繋がらない!」説を検証すべく、スピードテストを走らせてみます。
測定日時:2022年8月21日 15時36分頃
測定場所:都内某所の自宅・自室
まあまあまあ、悪くない結果だと思いますがいかがでしょう?特別速いわけではありませんが、かといって使用感に支障をきたすほど遅いわけでもなく、実用的で十分なスピードが出ていると思います。ネット上では遅い遅い言われているので、てっきり末期の0simや低速固定回線のエキサイトモバイルくらい遅いかと思っていました←
SIMカードを2枚挿しているので、何かの間違いでうっかりエキサイトモバイル回線の方でスピードテストを走らせていなかったか念のため確認しましたが、間違いなく日本通信の方の測定結果でした。
あとは今のところ今回(日曜昼過ぎ)のサンプルしかありませんので、平日昼間の使用感などは忘れていなければ追って確認してみたいと思います。
ちなみに同時刻のmineoの方はというと・・・
測定日時:2022年8月21日 15時36分頃
測定場所:都内某所の自宅・自室
下り203Mbps!!圧倒的爆速www
これは5G対応端末であるiPhone13miniを使っているからか・・・?いやそもそも5Gを使うにはオプションサービスの申し込みが必要ではなかったっけ・・・?
やはり5Gを使うにはオプションサービスの申し込みが必要だし、現状では利用していない設定となっている。にもかかわらず下り200Mbpsオーバーとはmineo恐るべし。
最後に、合理的シンプル290は音声通話対応回線ですので、Titanから自分のメイン回線(iPhoneのmineo回線)に向けて発信テストを行ってみたところ問題なく発信出来ました。通話に関しては自分1人じゃどうにも出来ない(無理矢理やったところで滑稽な画になる)うえ通話料金も11円/30秒かかるので、またいつかの機会に試してみます。
iPhone側への着信通知はこんな感じ。待ち受け画像を愛犬のおもしろショットにしたって別にいいじゃないか! #違うそうじゃない
まとめ
- 日本通信での申し込み~SIMカード発送までは約1日、そこから到着までも約1日(※申し込みのタイミングによる)
- MNP回線切り替えは日曜昼間の場合1分かからない
- MNP回線切り替えが完了した時点でMNP前の回線は自動解約となる
- 日本通信の回線速度はネットで囁かれているほど遅くはない(ただし日曜昼間の場合)
- 楽天モバイル も都心部でデータ無制限の使い放題回線として使うのであれば、まだまだ3大キャリアよりも安く使える。要は使い方次第
自身初となるMNP切り替えでしたが、まずは無事に問題なく完了してほっとしています。平日昼間の回線速度であったり通話品質であったりまだまだ分からない部分はありますが、おいおい使いながら慣れていこうかと。
あとデータ量の上限をまだ設定していませんでしたので、日本通信のマイページから急いで設定してしまいます。
マイページの下の方にあるデータ上限設定の申込/変更のボタンをクリック。
初期設定では10GBまで使える設定になっていますので、これを最低データ量である1GBまでに変更します。
なお日本通信の場合、1GB=1000MBとして計算を行うようです。たいていは1GB=1024MBで計算するパターンが多いと思いますので、ギリギリを攻めるチキンレースを行う場合はこの24MBの誤差に注意が必要です←
上限設定は即時反映されますので、マイページの方も直ぐに「最大1000MBまで利用可能」と表記が変わっていました。これで安心して毎月1GB290円+通話料+ユニ(ry)料での運用が可能となりました。
今後は(特に)スクーターでGoogleナビを動かしながら移動するときにどのくらいデータ量を使用するか見定めつつ、もし低速固定回線のエキサイトモバイルが必要なさそうであればそちらの解約も視野に入れていこうと考えています。むしろエキサイトモバイルは低速固定でも月額385円かかるので、Googleナビのデータ通信量が月に2GBを超えないのであれば(&平日昼間もエキサイトモバイルの低速固定回線を最低でも上回るくらい安定した通信速度が出るのであれば)合理的シンプル290に一本化した方が安くなりますので。