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睡眠障害からの社会復帰を目指す、引きこもり(自宅療養)の実態を大公開!

ドラゴン桜(2021)3話までを見て、改めて東大専科の面々が抱える問題を整理してみる

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ドラゴン桜(公式サイトより)

先日、2021年4月末より放送が開始されたTBS系ドラマ「ドラゴン桜(2021)」の初回放送だけを見て、今回東大を目指すことになる7名の生徒について行く末を大胆予想する記事を執筆した。

 

hikiblo.hateblo.jp

その後当記事執筆時点で新たに3話までが公開され、何となく予想が当たっていそうな面々もいれば・既に予想を外しはじめている面々もいたりと、個人的には楽しみがら視聴を続けている。

今回は3話終了後・4話開始前であり、物語としては中盤に差し掛かっていこうというこのタイミングで、2度目の合否予想・・・の前に7名のキャラクターへとスポットを当てて自分なりに掘り下げてみたい。

 

例によって例の如く登場人物は全て敬称略でお送りし、内容についてはネタバレ全開でお送りするので注意されたし。

今作は青春学園ドラマではない

初回放送のみを視聴した時点で「ひょっとすると大人たちのドロドロとした覇権争いっぽいものを描きたいのだろうか?」と感じる部分が散見され、実際ネット上でも半沢直樹っぽさを指摘する声が上がっていたわけだが、その後3話までを連続視聴してこの気持ちはより一層強くなっている。

もちろん前提としてあるのは、東大専科7名中5名以上を東大合格させるために、桜木や水野たちが生徒と正面からぶつかりつつ合格へと導いていくストーリーかもしれないが、どうもその「向こう側」でそれぞれの配役に対し「乗り越えるべき壁」を用意し、いかにして乗り越えていくかの部分に重きを置いているような・・・つまるところ半沢構図が描きたいことのメインのように感じている。

 

そういった部分も含めて「青春学園ドラマだ」と言ってしまえばそれまでかもしれないが、少なくともスカッと爽やかな青春ものではないことだけは確かだろう。

では東大専科7名にとって「乗り越えるべき壁」とは何か?以下、3話までの内容を元にして考察してみよう。

 

東大専科の壁

瀬戸輝:実家のラーメン屋(に関わる金問題)

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瀬戸輝【演:髙橋海人】(公式サイトより)

初回から一貫して描かれているのは「実家は両親の後を姉が継いだラーメン屋」であり、なおかつお世辞にも繁盛しているとは言い難い様子が透けて見える。更に3話では支払いの督促電話がかかってきたり投石をされたりするなど、かなり金に窮している部分も直接的に描かれている。

その上で藤井からのささやかな妨害もあり、東大専科vs難関大コースの試験を欠席する様子が3話で描かれるなど、細かな部分は当然違いつつも前作における矢島や水野のバックボーンと重なる部分がそれなりに見受けられるため、やはり今後も実家のラーメン屋に関わる金問題が彼について回ると思われる。

 

ただ4話の予告動画では、瀬戸自身がその問題と向き合うであろう様子が含まれていたので、次回4話で少し進展がありつつも完全な解決にまでは至らないのではないかと予想している。

あるいは前作で桜木が矢島に対して行ったらしいように、桜木が瀬戸(の実家のラーメン屋)に対し資金提供を行うシーンが今後出てきたりするのだろうか?といった新たな予想も立てられるだろう。

・・・と言うことは4話は実質的に瀬戸の回か?笑

 

早瀬奈緒:自分自身

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早瀬奈緒【演:南沙良】(公式サイトより)

早瀬の場合、あくまでも3話までの内容を前提とした場合に「実家が金に困っている」「家族との仲が悪い」といった描写は一切見られず、それどころかカワイイに囲まれた自室で愛情をたっぷり受けて育ってきたであろう描写が(たしか)2話で出てきていた。

しかも公式設定として「今まで何かに本気で取り組んだことがないイマドキ女子(要約)」と明記されていることからも、今後(実家が自己破産レベルの)新たな設定が出てこない限り、早瀬に用意された乗り越えるべき壁は「楽な方へ逃げようとする己の心の弱さ」と断言して良いのではないだろうか。

 

よって今後は「1話まるまる使った早瀬メインの回」は恐らく設けられず、どちらかというと早瀬&別の専科メンバーたちのモチベーションを上げるために叱咤激励する方法を「受験メソッド」といった形で紹介するとか、早瀬の底抜けに明るい様子(性格)が他の専科メンバーの心に響いて共に東大を目指す、といった描画が増えるのではないかと予想している。

 

岩崎楓:両親

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岩崎楓【演:平手友梨奈】(公式サイトより)

実質的に「岩崎回」だった2話で既に描かれていたとおり、岩崎の最大の壁は言うまでも無く両親である。これは3話終了後の現時点で断言してしまっても恐らく覆ることはあるまい。

 

2話で半月板損傷の重傷を負い、大学へのスポーツ推薦が不可能になったのち東大専科への参加を決めるが、そんな娘の意志に対し「勉強は才能の無い人間のやることだ(要約)」と浴びせかける両親は、ほぼ間違いなく今後も勉強よりバドミントン(復帰のためのリハビリ・トレーニング)を優先するようあの手この手で強要してくると思われる。

そんな両親に対し如何にして自分の意志を押し通すか、また両親と和解し受験への後押しを取り付けられるかが岩崎にとっての主題となるだろう。

あるいは最後まで和解できぬまま受験を迎えるが、合否発表後に和解することが出来た前作の緒方パターンがあるかもしれない、と個人的に予想している。

 

・・・それにしても初回放送後「東大進学後スポーツトレーナーへの道を志す」と予想したが、まさか2話の時点で早くも明かされるとは思ってもいなかった。苦笑

と同時に、選手断念ではなく保存療法による2年後の復帰を目指すあたりが、野球界で例えるならばトミージョン手術を受けずにPRP療法を選択するかのような、科学の進歩に伴う如何にも今風なストーリーだと感じたり。

 

天野晃一郎:家族

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天野晃一郎【演:加藤清史郎】(公式サイトより)

初回放送後の大胆予想記事でも一部言及したが、優秀な弟に対する劣等感を持ち親に対しても顔色を伺うような描写があったなど、前作における奥野のポジションに被る部分が散見される天野の場合、親の教育に対する熱意が弟の方にだけ向いている可能性が考えられ、この部分を如何にしてクリアしていくかが今後の課題となっているような気がする。

というより、既に4話予告にて母親が(早瀬の母親と共に)桜木の元へ抗議にやってくる描写が描かれているので、やはり母親や弟との関係性が今後の鍵となるだろう。

 

ただ、他の東大専科メンバーが抱える乗り越えるべき壁と比べたとき、障壁としては弱い部分が否めず、それゆえ今後のストーリーにおいてメインとなる場面は少ない(あくまでも「東大専科のうちの1人」の扱い)かもしれない。

 

藤井遼:自分自身

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藤井遼【演:鈴鹿央士】(公式サイトより)

3話において、上から目線の嫌味な高飛車キャラが本領発揮(?)となった藤井の場合、言うまでも無く乗り越えるべき壁となるのはその傲慢な己の心であろう。

ドラマ内でも言及されているように東大受験においては多角的な視点を持つことがカギとなっており、間違った選民意識で凝り固まっている藤井の場合、自分自身の性格・思考を変えない限り点数は(本人の予想に反して)中々上がってこず苦悩する様子が描かれることだろう。

あとはそのことに藤井自身がどのタイミングで気づき改心するか、が彼自身の物語であり乗り越えるべき壁と言えそうだ。

 

とはいえ、彼自身が3話時点での東大専科メンバーにとって乗り越えるべき壁、となっている側面もあるので、もう暫くは理事長とタッグを組むかのような形で東大専科に立ちはだかり続けると思われる。

 

小杉麻里&原健太:?

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原健太【演:細田佳央太】(公式サイトより)

初回から既に3話までが放送されたが、如何せんこの2人は描写が少なすぎるが故になんとも予想し難い。

3話にて原が天気をピンポイントで当てる能力を有しているであろう描画が「ほぼ唯一」といっていい状態なので、何かの秘密を抱えているらしい小杉に至っては予想のやりようが無い。

 

3話中の桜木と水野のやりとりから、なんとなく4話のラストか5話あたりでこの2人が東大専科へと参加する様子が描かれる気はするので、詳細はその時まで持ち越しとしたい。

 

おまけ)桜木&水野:理事長

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龍野久美子【演:江口のりこ】(公式サイトより)

当初より桜木(&水野)の招聘に否定的な立場を取り、3話では東大専科に対抗して難関大コースを設立するなど真っ向から対立している理事長が、順当に壁として立ちはだかる存在と言えよう。

そのことは、3話で一度敗北したにも関わらず4話では性懲りもなく一流大コースを設立し、理系トップの藤井を再度取り込んで対抗すると予告されていることからも明らかである。

よって今後も東大受験直前まで、あの手この手で桜木や水野含め東大専科の前に立ちはだかり、自身が学園を去らねばならなくなることの無きよう画策を繰り広げていくものと思われる。

 

ただ少なくとも「ドラマ」なので、最後まで喧嘩別れのまま公約未達成によりどちらかが学園を去る、みたいな展開にはならないと予想されることから、教育方針の異なる両者が今後どうやって雪解けしていくのかも見どころの1つと言える。

そもそも東大専科の生徒たちにとって、それぞれに乗り越えるべき壁が用意されているように、理事長もまた独りよがりな教育方針に関して「気づき改める」ことを先代から遠回しに乗り越えるべき壁として与えられている立場でもあるので、理事長自身の人間的成長も最終話へと向かうにつれて描かれていくことだろう。

 

余談だが「父娘の争い」「久美子」と聞いて、某・家具屋姫を思い浮かべたのは私だけだろうか・・・。苦笑

 

まとめにかえて

今回のドラゴン桜が全10話なのか11話なのかそれ以上なのかは分からないが、起承転結でいえば

  • 起:桜木たちが学校に入る(1~2話)
  • 承:受験勉強(桜木メソッド)がスタート
  • 転:それぞれの家庭や自分自身の問題と向き合う
  • 結:受験追い込み+受験結果発表+エピローグ(最終話1つ前~最終話)

概ねこのような流れだと予想している。

また、2話が岩崎回・3話が若干ながら藤井回・次回の4話が恐らく瀬戸回であることから、5話あたりで小杉&原の回、ひょっとすると6話付近で再び藤井(&理事長)の妨害や改心が入りつつ天野の身辺で何かしらの動きがある回、7話あたりでメンバー全員の成績が伸び悩み、そこで例えば早瀬に対し本気で取り組むことの意義を再度教える・・・みたいな展開となるかもしれない(し、ならない可能性も大いにあり得る)。

ただ岩崎の両親が7話まで沈黙を保つとも思えず、同様に理事長の妨害も「一流大コース」のあと1回で終わりとは到底思えないので、そのあたりの話をどこで挿入するか。

そして何より、初回から意味深に描かれている「米山問題」も途中途中で挟まってくると予想されるので・・・やはり今作は「高校生が仲間と共に切磋琢磨して受験戦争を乗り切る青春爽やかストーリー」とは程遠い構成といって差し支えなさそうだ。

 

とにもかくにも物語は中盤へとさしかかり、今後どういった波乱が巻き起こるのか、そしてこのブログで記している自身の予想がどこまで的中するのかも含め、まずは第4話の放送を楽しみに待ちたい。

 

・・・こういった考察系の記事を書くのであれば、本当なら「ドラゴン桜」よりも、日本テレビ系列で2021年4月11日から毎週日曜に放送されている「ネメシス」の方が向いているんでしょうけどね。

ただあっちはなんというかこう・・・まあ、好みの問題です。笑

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