W-ZERO3シリーズ。
それはかつて発売されていた、日本におけるスマートフォン黎明期に「時代の先を行く端末」として、ごくごく一部のマニアユーザーから熱烈な支持を集めていたスマートフォン。
おっとHYBRID W-ZERO3は若干邪道でしたか(苦笑)
あの当時は今のような「5インチ・フルタッチ・バッテリー着脱不可」といった猫も杓子も右に倣えの横一線ではなく、iPhoneを除く各社多種多様なスマートフォンを発売していました。
今では絶滅危惧種となった4インチサイズ前後のスマートフォンも多くの種類が売られていましたし、テンキーがついたストレート型の端末も、横スライド式でフルキーボードが出てくる端末も、そして現在「ガラホ」と呼ばれているものの原型とも言うべき「折りたたみ型でテンキー付き」のAndroid端末だってあったのです。
この007SHなんて当時めちゃくちゃ欲しかったですからね!
オープン直後だったビ○ク□の店員さんの接客が心底鬱陶しかった(失礼)のと、機能面でワンセグを搭載していることが自分の中でネックとなって、最終的に機種変更はしませんでしたが。汗
さてさて、話は戻してW-ZERO3シリーズ。
もし、もしこのW-ZERO3シリーズが順調に正統進化を遂げて、今の世の中のニーズを最大限にくみ取った端末を開発していたとしたら・・・?
そんな「未来図」を感じさせるデバイスが、このたび発表されたらしいのです。
開けばノートPC、スライドすればタブレット、中にはスマホ・・・?
この見出しだけ見ても何が何だかさっぱり分からない。
ノートPC←→タブレット、であれば昨今流行の2in1デバイスのようにも感じられますが、一番の疑問点は最後の「中にはスマホ」の一言。
えっ、どういうこと・・・?
その答えはあっと驚くギミックでした。
開けばノートPC、スライドすればタブレット、中にはスマホな「Graalphone」 - ケータイ Watch
一見すると、ギリギリ片手で持てそうな7インチのWindows機。当然キーボード付き。
画面をスライドさせてタブレットにした場合はAndroidに。
そして本体の中にオクタコアの5インチスマートフォンを収納。
何気にカメラはスマホ側のカメラと、本体側(ズーム機能付き)の2つを搭載。
なるほど、公式サイトの写真で見ても変態端末だということしか伝わってこない。苦笑
WindowsとAndroidが同居する(デュアルブートとは言っていない)ってどういうことなのか、そして本体の中にスマホが収納される意味/理由/必要性とは。
これらに対する素人考えでの推測ですが、
- メガネケースを開くようにパカッと開いている状態か・スライドさせてタブレットモードにしているか、でWindowsを起動するかAndroidを起動するかの判定を行う
- 「本体の中の」スマホがAndroidをOSに採用していて、タブレットモードというのは実はそのスマホの画面を本体側の7インチ液晶へ投影しているに過ぎない(≒Windows10におけるContinuumのような機能?)
- もしそうだとすると、タブレットとしての利用とスマホとしての利用は排他的になる可能性がある
- まさか実はスマホこそが真の本体で、そこにWindowsとAndroidをデュアルブートさせていて、物理的な意味での開き方の差異によって7インチ液晶への表示を変えている・・・とか?笑
こういうのは発売前の限られた情報からギミックをあれこれ推測するのも1つの楽しみ方ですし、現状の紹介文を見ただけでも久々にゾクゾク・ワクワクするような感覚になったことは間違いないです。
ここまでの作り込み・・・いやむしろやり過ぎ感満載ではありますが、もしこれが本当に2017年内に製品化の見通しが立つならば、ちょっとどころかかなり心を揺さぶられる気がします。
W-ZERO3シリーズは現行のWindows 10 mobile・・・の前にあったWindows Phone、の更に前のWindows Mobileという、周回遅れも甚だしい時代で会社ごとストップしてしまいましたが、もし当時のチャレンジャー精神が失われることなく現在まで続いていたら・・・もしかしたらこのような未来図があったのかもしれません。
細かいスペック面を含め、まだまだ謎が多い製品ではありますが、無事に製品されることを祈りつつ・できれば日本の技適も通ることを期待しつつ、行く末を見守るのみです。
ところでBlackBerry Mercuryは?
実は現在、#blackberryjp界隈ではもう間もなく発売されると称されているBlackBerryの新製品「Mercury」の話題で盛り上がっています。
見た目はフルタッチ端末ではなくBlackBerry伝統のフルキーボードを搭載し、OSは事実上終息したBB OSに代わりAndroidを搭載した端末と言うことで、期待値としては先行販売されたDTEK50やDTEK60よりも遥かに高いです。
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BlackBerry DTEK60 BBA100-2 32GB Earth Silver [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: BlackBerry
- メディア: エレクトロニクス
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BlackBerryブランドで発売されるキーボード付きAndroid端末としては、BlackBerry Privに続く第2弾ですが、外観はPrivに比べてMercuryの方が「伝統的な型」に近いと感じます。
MercuryはPrivのように日本の技適が通る(=日本で合法的に利用できる)かどうかはまだ分かりませんが、BlackBerry ClassicやBlackBerry Boldに通ずるMercuryの形は従来からのファンの心を鷲掴みにすること間違いなしでしょう。
ただ個人的にはサイズが「携帯電話」としては大きすぎ、そのうえ製造元がTCLでOSがAndroidと言うこともあり、宗教上の理由[※何?]から食指が全く動きません。。。
いやあのこの辺は好みの問題なんでね!ね!
というわけで、暫くは「Graalphone」の存在を頭の片隅に留めておきたいと思っています。
製品化されるとしたら、CPUなど詳細スペックはどのような感じになるのだろう?