8ヶ月ほど前でしょうか。
BlackBerryが日本再上陸と聞いてすっ飛んで来たときに、一緒にくっついていたMVNO事業者を覚えてらっしゃいますか?
あの憧れのBlackBerry Classicが欲しい!
でも「もしもシークス」なんていう馴染みの無い会社のSIMも契約しなきゃならぬ。
この2択で迷った末、この時は購入・契約を見送ったのでした。
意地悪な言い方になるかもしれませんが、結果論としてこの時契約を見送った選択は間違っていなかったと思います。
そんな「もしもシークス」の名前を再び見ることになるなんて・・・。
「もしもシークス」旧プランおさらい
去年の時点で提供されていたSIMのプランは、たしか「かけたい放題」みたいな名称で、一番安いプランが「通話1回3分×30回/月が無料・LTE1GB/月で1980円。その他、事務手数料=5000円・最低利用期間1年・期間内の解約手数料10000円(全て税別)」だったはずです。
全部で3つくらいプランがあった気がしますが、8ヶ月前に自分で書いた記事にはこの内容しか記載していなかったので、もはや覚えていません!苦笑
覚えていることは「細かい部分が曖昧な会社」ということだけです。汗
ほぼ唯一と言っていいほどしか残っていなかった、当時のスクリーンショット。
当時も言及しましたが、「他、毎月別途法」って結局なんだったんだよ。何が略されていたんだよ。
そもそも略されているのか否かから教えてくれてもよかったじゃんよ。
そんな「もしもシークス」が新プランを引っさげて舞い戻ってきました。
新プラン概要
音声対応プランが月980円から!
現時点でのMVNO界隈の相場からすると、基準となるのは「データ通信のみ月3GBでだいたい900円くらい」です。
ここにSMSを付けると+150円程度、音声対応SIMにする場合はSMSも一緒に付いてきて+700円程度だと思います。
この基準を元にして、各社様々な月間容量を用意したり日毎にリセットされるプランを用意したり、中には上限を設けた上での自動変動性を採用していたり・・・といったところでしょうか。
こちらも合わせてご覧ください。
つまるところ、基準から考えると音声対応SIMでは少なくとも月1500円前後がランニングコストとなります。
月3GBではなく月1GBで見ても、現時点では一番安いところでDTI SIMの1200円でしょうか。
それに対し今回のもしもシークスの新プランでは、月の容量が更に少ない500MBとは言え980円に設定されています。
同じ500MBで見ても、ふとしが利用中のmineoでは1400円かかりますからね。
実は以前紹介した0 simだと更に安い700円になりますが、あちらは変動性のうえに積み上げられる料金が3キャリアよりもぼったくりなので除外です。笑
オプションとしての「かけたい放題」
以前はプラン名だったような気がしますが、今回からは音声プランのオプションとして「かけたい放題」が帰ってきました。
今回の「かけたい放題」は月あたりの回数制限がなく、かけたい放題ライト(月額850円)の方は無料通話時間も3分以内から5分以内へとパワーアップしています。
また合わせてかけたい放題フル(月額1800円)も用意され、こちらは今までのような「擬似かけホーダイ」ではなく、完全な「かけホーダイ」となっているのもポイントかと思います。
ただ、相変わらず重要なことは小さくしか書いてくれないのね。
その他
公式ページでは当記事執筆時点で見つけられていないのでケータイWatchの記事より抜粋となりますが。。。
データ通信は、月間容量が超過した際の通信速度は200kbps。パケット量を追加購入する仕組みは今後提供される予定。直近3日間の通信量で判定する終日制限は、上記の新プランでは撤廃されている。
重要な部分は最後の「直近3日間での通信量次第で行う終日制限が撤廃」ということでしょうね。
よくある質問のページで見つけましたが・・・以前の「基本コース:33MB/日」ってかなりエグい制限だったんですね。苦笑
たしかに月1GBを単純に30日で割れば、計算上は1日33MBですけど・・・ねえ。
スピードテストを4回走らせたらもうアウトじゃないですか。笑
これ以外ですと・・・以前設けられていた最低利用期間に関しては、よくある質問のページに追記が見当たらないので、恐らく音声通話プランだけでなくデータ専用プランも12ヶ月のままの気がします。
もしもシークスの新プランは「アリ」か「ナシ」か?
正直アナウンスを額面どおりに受け取るのであれば、ライトユーザーほど「アリ」かも知れません。
ただ以前からそうですが、詳細であったり肝心な部分が見えてこない印象を抱きがちな会社ですので、今すぐに契約を検討するのは早急な気もします。
データ通信量に関しては翌月繰り越しが出来ないですし、回線もMNOから直接ではなくMVNEから卸しているようですが、実行速度は果たしてどれほどのものなのか。
その他、例えば先日判明したmineoで提供されているバースト機能については、サイト内に記載すらないので恐らく新プランでも提供されていないのでしょう。
そういった細かい部分を考えていくと、今回の新プランはかなり評価できるものではあるものの、やはり「即決までは至らず」という結論になりそうです。
今後「見えづらい部分」が解消されていけば、現在のMVNO界の勢力図をひっくり返す特効薬になれる可能性を秘めているでしょう。
ただ顧客が980円プランだけに殺到するようであれば、あるいは「見えづらい部分」が相変わらず見えづらいままであれば、この会社の規模の場合、この料金設定は自社の存続そのものを揺るがしかねない劇薬ともなり得る気がします。
素人の見立てなので、杞憂に終わればいいですけどね。汗