3年目以降、契約解除料のかからない新料金プランを提供、さらに現行料金プランの契約更新期間を延長 | ソフトバンク株式会社 | グループ企業 | 企業・IR | ソフトバンクグループ
「新2年契約」の料金プランの提供等について | 2016年 | KDDI株式会社
わーい、やったねー。
もうこれで「うっかり更新月を忘れてて契約解除料約1万円払わなきゃ・・・」なんて事態とはオサラバだねー。
・・・ふざけんてんのか。
新料金プランおさらい
先手を打ってきたのはソフトバンクでした。
昨日発表されたプレスリリースによると、スマ放題およびスマ放題ライトにおいて契約3年目以降はいつ解約しても契約解除料がかからないプランとなるようです。
そしてそれに追随し、auからも本日付で全く同システムの新料金プランを発表した・・・という流れです。
残るdocomoも、遅かれ早かれ(恐らくは)追随した新料金プランを発表し、いつも通りの3社横並び合戦となることでしょう。
とは言えどたしかに国のお偉いさんが苦言を呈していた案件ですし、案外早く動いたんだな、という印象を2秒くらい持ちました。
上っ面だけを見た場合はね。
巧妙な罠
そうは言っても先手を打ったソフトバンク。
何を隠そうふとし自身もJ-PHONE時代から10ウン年契約している長期ユーザーではありますが、利益を極力損なわず「要請には応えた(嘘は言っていない)」やり方がいつも通り非常に上手いと感じます。苦笑
問題点1:7200円は確実に徴収
今回の新料金プランは、今までのスマ放題およびスマ放題ライトにそれぞれ月300円を追加したものとなっています。
説明の都合上、以下この月300円については「供託金」と呼ぶことにしましょう。
その上で、新料金プランの契約から2年が満了し、3年目に突入したら「いつ解約しても契約解除料は無料だよ」というのが新料金プランの趣旨です。
つまり、供託金×24ヶ月=7200円分は確実に徴収することの裏返しですね。
従来の料金プランでは、2年ごとに契約解除期間を設けていましたから、そのタイミングを狙いすませば無料で解約できました。
しかし新料金プランの場合、契約からぴったり2年後に解約しようが3年目に入って暫くしてから解約しようが、少なくとも絶対に7200円分は解約するうえに払う必要があるということです。
あくまでも「2年経ったら俺様のタイミングで解約してやるんだぜぇ~」とワイルドに構えていられる方々向けの料金プランです。笑
問題点2:従来よりも割高となるパターンも
ただしワイルドに構えておられる方々も、ちょっと計算しなおしてみてください。
新料金プランは3年目以降いつでも無料で解約できる代わりに、供託金分の毎月300円を従来より多く払う必要があります。
新料金プランで3年目に突入する時点で7200円を払い終えています。
そして従来の契約解除料は9500円です。
つまり新料金プランに加入して32ヶ月=2年8ヶ月使い続けると、供託金の積立額が9600円となり、契約解除料を上回ってしまいます。
従来の料金プランでも2年ごとに(これからは)2ヶ月間契約解除料が無料になるタイミングがある事も合わせると、メリットがあるのは27ヶ月目~31ヶ月目の人のみ、と実に限定的な効果です。
問題点3:スマ放題系以外の料金プランは対象外
ふとしのようにホワイトプランを契約しているユーザーには、今回のような供託金型の新料金プランは用意されていません。
「お金を(たくさん)払ってくれないユーザーは、頑張って2年毎のタイミングを見計らってね♪」または「月963円多めにかかるけど標準プランでも使っといてね♪」ということでしょうかね。苦笑
ところで旧プランはいつまで?
例えばソフトバンクの場合「ホワイトプラン」なる料金プランが存在します。
基本使用料が934円で、通話料金は30秒につき20円*1という「ほとんど通話しないユーザー向け」とも言える料金体系で、今のところガラケーでもスマホでも加入できます。
しかしこのホワイトプラン、4Gスマートフォン向けについては一度は「新規申し込み受付を終了しスマ放題に一本化」するはずでした。
何か紆余曲折合って現在も受付していますが、結局のところどうなるのでしょうね。
ガラケーかつ年内で解約予定のふとしにはもはや関係の無い部分ではありますが、ちょっと思い出して気になったので最後におまけで言及してみました。笑