現在、ふとしの手元にノートパソコンが1台あります。
この型番はAcer社のAspire one AOA 150-Bwというものでして、ピンと来る方にはこの型番だけでどういう代物かお分かりいただけることでしょう。
acer Aspireone AOA150-Bw シーシェルホワイト
- 出版社/メーカー: 日本エイサー
- 発売日: 2008/08/23
- メディア: Personal Computers
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遡ること8年ほど前、彗星の如く現れたネットブックと呼ばれるものの1つです。
当時はまだ、パソコン購入と言えば10万円オーバーが当たり前の時代。
そんな時代に「性能は抑え気味だが5万ちょっとでパソコンが買える!」ということで一時的にブームが沸き起こりました。
それはそれはもう、インターネット回線を同時加入すると本体価格が100円でばら撒かれるくらいにね!笑
しかしながらその後のスマホブームやタブレットの台頭、そしてパソコンそのものの値段も下落したことで「単体購入するとさほど安くないのに性能はスマホにも及ばない」ネットブックは一気に市場から姿を消しました。
彗星の如く登場しましたが、ブームの終焉もまた彗星の如し。苦笑
そんなノートパソコンを2016年の現在でも未だ動かしているのですが・・・
さすがに動作が重すぎる。
今回はこのノートパソコンにスポットを当ててみたいと思います。
スペックおさらい
OS:Windows XP→Windows 7をクリーンインストール
CPU:Intel Atom N270(1.6GHz、L2キャッシュ/512KB、システムバス/533MHz)
RAM:1GB→1.5GBに増設
ROM:120GB
Wi-Fi:802.11 b/g
色を変えた部分は本来のスペックに手を加えた箇所です。
OSを7に入れ替えることで延命し、メモリもやり方をググって本体を完全に分解した上で増設しました。
人生初のパソコン分解作業が、よりにもよってデスクトップではなくノートパソコンになるなんて・・・苦笑
しかし、それでも動作が非常に重い。
この分解の時にHDD→SSD化も一瞬脳裏をよぎりましたが、どう考えてもCPU性能が足を引っ張っているので、SSD化は行わずHDDのままです。
※その後SSD化しました:
足を引っ張るCPU性能
さてこのノートパソコンに搭載されている「Intel Atom N270」なるCPU。
あまりパソコンに詳しくないふとしでさえも「どう考えてもCPU性能が足を引っ張っている」と分かるくらい、控えめに言って「かなり抑え気味の性能」です。
具体例を出すならば・・・You Tubeで動画を再生する時に、今では画質を144pまで落としてもカクツキが発生する事さえあります。*1
このノートパソコンが発売された当初は、まだ240p画質の再生までは耐えれたような気がするのですが、時代と共にウェブサイトも色々進化した結果取り残されてしまったのでしょう(たぶん)
そんなCPU性能の低さをどうにかして客観的に分かりやすく提示できないものか。
考えた結果、今このブログを執筆中のデスクトップと性能比較してみることにしました。
デスクトップ:Core i5-4440(3.10GHz)
ノートパソコン:Atom N270(1.60GHz)
もはや公開処刑レベルの差です。笑
普通ならXPのサポートが終わったタイミングで手放していることでしょう。
なぜそれでも使い続けるのか
愛着が沸いてしまったのも理由の1つですが、8.9インチという絶滅危惧種のこのサイズが大きすぎず小さすぎず、家でちょっと使う分にも外へ持ち出す分にも、意外とちょうど良いのです。
ただ当然ながら問題もあり、標準バッテリーだと購入当初ですら3時間も持ちませんでした。
なので6セルの大容量バッテリーも別途入手しています。
Acer/エイサーASPIRE ONE ZG5 A110 A150対応バッテリー(6cells 11.1v 5200mAh) ホワイト 並行輸入品
- 出版社/メーカー: Gadgettown
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サイズ感が非常によく、その上でメモリを1.5GBに増設し、OSをXPから7に入れ替え、大容量バッテリーを別途購入するなどそれなりに投資しているので、「今更引くわけにはいかない!」と意地になっている節もあります。苦笑
ただWindows 7から10へのアップグレード期限も7月くらいに迫っていますし、現状維持ではさすがにもうそろそろ限界が近いので、意地を押し通すか実用性を選ぶか非常に悩ましい今日この頃です。
意地vs実用性
意地を押し通す場合と実用性を選ぶ場合、それぞれについて考えてみました。
結論から申し上げますと、どちらも一長一短ありますね。。。
意地を押し通す場合
ノートパソコンなのでCPUは交換できません。
メモリもネット上であがっている報告を見る限り、2GB以上にすると動作しなくなるとのことですので、これ以上は上げようがありません。
HDDをSSDに変更しても・・・恐らくは焼け石に水。
そうなると、残りはOSをもっと軽いものに変えるくらいでしょうか。
ふとしの中で最有力候補はAndroid化です。
実はWindows 7をクリーンインストールする前、一時的にお試しでAndroid 4.4-r1をインストールしていたことがあります。
この時の感想として。
「起動後20分程度は」XPなんて比較対象にもならないくらい、高速でサクサク動いていました。
いける、これならいけるぞぉ~!
・・・ですが20分程度経つと急に重くなり始めて文字の入力や変換がままならなくなり、起動後30分が経過する頃にはフリーズ→強制的に再起動がかかる有様で、常用するにはかなり難があることからWindows 7を購入した経緯があります。
ただネット上での報告では軒並み
「サクサク動きます」
「何も問題なく動きます」
「このブログもAndroidを入れたAspire Oneから更新しています」
といった報告ばかりでしたので、ふとしの運が悪かったのか別の原因なのか未だに分かりません。
現在ではAndroid4.4系列ですとr3がリリースされているみたいですから、ひょっとしたらそのあたりの問題が解決しているかもしれない・・・
つまりは「希望的観測」です。笑
Android化のメリット
最大のメリットは「今ある資産を最大限に使いまわせること」です。
増設したメモリも、追加調達した大容量6セルバッテリーもそのまま使えます。
サイズ感が非常に良いので、BlackBerry Classicと共に外へ持ち出して、スタバでドヤ顔しながらテザリングでネットサーフィン・・・も、やろうと思えば出来ちゃいます。笑
・・・普段スタバとか全然行かないんだけど。
何なのあのショートキャラメルマキアートみたいなのって。呪文かよ。
Android化のデメリット
フリーズ→強制再起動の問題が必ずしも解決するとは限らないことでしょう。
それにWindowsと比較した場合、どうしてもセキュリティ面で不安が増大します。
そして今インストールしてあるWindows 7のライセンスをどうするか、という新たな問題も生じます。
実用性を選ぶ場合
現在ふとしの中で候補に上がっているのはスティック型PCです。
マウスコンピューター スティックPC MS-CH01F Windows10/2GB/32GBeMMC
- 出版社/メーカー: マウスコンピューター
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: Personal Computers
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そこまで場所を取ることもなく、性能も「普段使いならば問題ない」と言われています。
・・・普段使いならば問題ない、は正しくネットブックの売り文句だったような・・・?
気になったのでCPU性能を比較してみました。
今回は2016年初頭時点でメジャーなCPUであるAtom Z3735Fにて比較しています。
デスクトップ:Core i5-4440(3.10GHz)
ノートパソコン:Atom N270(1.60GHz)
スティック型PC:Atom Z3735F(1.33GHz)
ノートパソコンが1コア?に対してスティック型PCは4コアあるためか、スコアをみても3倍強機敏に動くようですね。
それでもデスクトップと比較してしまうと・・・・・・ですが。苦笑
スティック型PCのメリット
なんといっても「場所を取らず省電力」に尽きるでしょう。
いま使っているノートパソコンよりは電力を喰うみたいですが、それでも十分に省電力です。
ノートパソコンで1ヶ月過ごした時と、デスクトップで1ヶ月過ごした時とでは電気代が1500~2000円くらいは変わってきますから、用途に合わせて適材適所で使い分ければ1年弱で初期投資(スティック型PC購入額)はペイできるでしょう。
そして同じ省スペース・省電力でも、今のノートパソコンとは違い「起動で1分・シャットダウンで2分」かかるなんてことも、きっとないはずです。笑
スティック型PCのデメリット
接続方法がHDMI入力ですから、当然ながらHDMIを挿せるモニター(またはテレビ)が必要です。
しかし、ふとしのモニターにHDMI端子は無い。
つまり変換コネクタを探すか、モニターを買い換えるかしなければ使えません。
※モニターを勢いで買い替えちゃった!笑:
尚且つそこまで投資をするのであれば、そこそこの性能をもったWindowsタブレットが手に入る額になります。
家から外に持ち出せない*2スティック型PCにお金をつぎ込むのであれば、Windowsタブレットやそこそこの性能をもったノートパソコンを買う方が捗るでしょう。
まとめ
色々と検証?してきましたが、根本的にそろそろHDDの寿命が来るんじゃない?
常に動かしっぱなしではないにせよ、買って今年で8年ですからね。汗
Windows10がWindows 7よりも軽ければ・・・具体的には7の半分くらいの軽さならば、迷わずSSD化後すぐにWindows10へアップグレードするのですけれど。苦笑