現在、会社としては残念ながら消滅し、PHS事業はソフトバンクグループに引き継がれていますね。
そんなWILLCOMが10年近くも前に既に実施していた事が、巡りめぐって新たな形で始まろうとしているニュースを目にしたので、今日はちょっとそのあたりの昔話をしてみましょう。
きっかけのニュース
無線LANアクセスポイントにもなる LTE対応USBドングル「PIX-MT100」発売 | 株式会社ピクセラ
SIMフリーで、パソコンとUSB接続するだけでデータ通信が可能になるこちらの商品。
このプレスリリースを目にした時、真っ先に思い出したのがWILLCOMでした。
何を隠そうWILLCOMも「W-SIM」という(3大キャリアと比較して)独自形式ではあったものの、SIMフリーで端末を提供していました。
なので現在の「格安simを色んな端末に差し替えて運用する」ような事が10年近く前に可能でした。
そしてそのW-SIMをパソコンとUSB接続することで、「追加料金なく」「データ使用量の上限も無く」ネット接続が出来る製品も発売されていたのです。
実物
ちょうど手元にあるのでご覧いただきましょう。
左端の白い物体がW-SIM、真ん中の黒い物体がアダプター(USB-WSIM)、ついでに右端にあるのが付属のUSBの延長ケーブルです。
このアダプターにW-SIMを挿すことで前述のとおりパソコンでもデータ通信が可能になります。
挿してみた図。
速度が現在の規制速度並である128Kbpsと言えども、外でパソコンがネットに繋がるなんて当時のふとしにとっては夢のような出来事だったのです。
蓋をパカッと外すとUSB端子が現れます。
このままパソコンに接続してもいいですし、右端の延長ケーブルを介して万が一の破損に備えるのもまた1つの手でした。
蓋は反対側に取り付けられるので、蓋を紛失する恐れも少なく・またW-SIMの保護にも一躍買っていました。
ふとしは延長ケーブルを挿したこの形で使用することが多かったです。
このような製品(サービス)が、巡りめぐって現在の格安sim向けの製品として再度お目にかかれるが日が来るとは・・・。
個人的に少し感慨深いものがありますね。笑
まとめ
本当に常々思っていることではありますが・・・
かつてのW-ZERO3シリーズのようなスマホを、現在のスペックで・Windows 10 mobileを搭載した形で出てきてくれれば、それこそが正しくふとしにとっての理想形なんですけどね。
残念ながらWindows 10 mobileを搭載するスマホには、現在のところキーボードなんて付く気配が微塵も感じられません。苦笑
そんな、プレスリリースから派生した昔話でした。