ひきぶろ。

睡眠障害からの社会復帰を目指す、引きこもり(自宅療養)の実態を大公開!

都会の喧騒を忘れる郊外ライフに憧れたが、職住近接の重要性を思い知った話(?)

きっかけは前回の記事。

hikiblo.hateblo.jp

 

この記事を書くために画像編集を行っていた時、新宿駅から遠く離れた河口湖まで乗り換えなしで行く電車の存在を知りました。

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(再掲)

 

そこでうっかり悪い虫が脳内に直接囁き始めたのです。

「もし河口湖に住んで新宿まで通勤することになったら、どんな生活になるんだろうなあ?乗り換えなしで往復できるんだから、健康な人ならばある意味楽かもよ?」

 

ふと思いついてしまったが最後。

調べてみようじゃないの。

 

というわけで、以前ストリートビューを駆使し賃貸物件の詳細情報を自助努力で入手した時と同様に、今回もDOOR賃貸で河口湖周辺の物件検索をして、どのような生活スタイルになるのかシミュレートしてみることにしました。

※以前のお話:

hikiblo.hateblo.jp 

 

出来心で始めた今回の企画でしたが、調べていくと思いもかけない結末が!笑

 

※この記事に出てくる各種数値(時刻表など)は2017年3月時点でのものです。

物件を探してみる

各種条件を設定して絞り込んだうえでパラパラっと眺めてみたところ、こちらの物件が気になりました。

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管理費込で4.2万、築20年の南向き物件(3階建ての2階)で、洋室が8畳あるタイプの1Kですね。

風呂トイレ別で総面積が30㎡ということから考えると、キッチンに割り当てられている面積はギリギリ4.5畳あるかないかだと思います。

そもそも4.5畳を越える面積が割り当てられているのならば、表記が「K」ではなく「DK」になるでしょうし。

 

そしてこの物件に注目した一番の理由は・・・河口湖駅から徒歩2分の至近距離!

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この地図において上端が河口湖湖畔ですが、その湖畔へ降りていく道路沿い・ちょうど駅へ向かう道路が分かれるあたりに物件はあるようです。

※地図下側の駅や物件があるあたりは、河口湖湖畔よりも標高が高いです。

 

ということで物件はこちらに決まり!

ここに住処を構える前提で、これより各種シミュレートを進めていきます。

 

もちろん見ていて気になった部分が全くなかったかと言われればそんなわけはなく、例えば河口湖湖畔への主要アクセス道路と思われる、オレンジ色で塗られている国道137号線(御坂みち)の目の前に物件が作られていますし、例によってストリートビューを穴が開くほどじっくり見た結果、バルコニーの目の前がその国道かつ隣の部屋のバルコニーが90度真横にある造りとなっていますので、実際に住んだ場合はある程度の騒音・振動・視線を覚悟しなければならないでしょう。

 

また3階建ての2階、ですが、1階のほとんどが駐車場になっていますので・・・冬場は特に底冷えが厳しくなることが予想されます。

おや?河口湖ってどちらかと言えば避暑地のはずだよなー・・・?

真冬に底冷えは大変だろうなあ・・・(棒読み)

 

都内(新宿)への通勤をシミュレートしてみる

さて、物件の近場に日用品やまとまった食料の調達が出来そうな店舗を見かけないなど、仮にも万が一住むとなったら色々と不便さは隠し切れない環境ではありますが、無事に(?)住処は決まりましたので、この都会の喧騒を忘れさせてくれるであろう河口湖から、乗り換えなしで移動可能な新宿まで痛勤・・・もとい通勤する前提でシミュレートしてみます。

果たしてどのようなライフスタイルになるのか。

 

朝5時半・・・起床

河口湖の朝は早いです。

季節によってはまだ日も登らぬ朝5時半から1日がスタートします。

 

夏は富士山および周辺の樹海あたりからきっと発せられるであろうマイナスイオンを・冬場はピンと張り詰めるかのような、湖面が凍るレベルの澄み切った冷気を全身に浴びることになりますので、たぶん身も心も清められそうですね。

 

世界文化遺産にも登録された富士山の荘厳なる御姿を拝みながら起床し、出社に備えて身支度をすることとなるでしょう。

 

朝6時・・・出発

いくら家から駅まで徒歩2分とはいえ、電車の出発時刻ギリギリに合わせて家を出るようでは社会人失格です。むしろ社壊人でしょう。

 

河口湖駅周辺の徒歩圏内をストリートビューで独自調査しましたが、朝6時の時点で開いていそうな店舗は駅前のセブンイレブンorローソンしか見つけられませんでした。

もし朝ご飯を家で取らない場合、毎日コンビニ飯のお世話になりそうです。

 

そのためコンビニに寄り道して買い物をする時間も逆算して、家を出る時刻は朝6時に設定しています。

 

河口湖駅6時18分発東京行き

河口湖と東京を乗り換えなしで結ぶ電車が存在する!

とは言いましたが、そして時刻表上もたしかに存在してはいますが、四六時中あるわけではありません。

 

なるべく無理のない時間に朝起きて、出来るだけ無理のない時間に新宿へ着く乗り換えなしの電車を探したところ、河口湖駅6時18分発が見つかりました。

むしろ河口湖から東京まで、乗り換えなしで行ける電車は2往復しかありません。汗

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この電車に乗車すると・・・遅延が生じなければ新宿駅に9時6分に到着します。

ということは、出社時間は9時半くらいに設定されている会社に勤めるのが望ましい形でしょう。

 

なんと、都会の喧騒を忘れられる河口湖での暮らしを優先したら、必然的に勤める会社の幅も取捨選択されます。

このところワーク・ライフ・バランスなるものが提唱されて久しいですが、河口湖での暮らしはある意味究極のワーク・ライフ・バランスではないでしょうか(テキトー)

 

それにしても・・・家を出てから新宿に着くまで3時間もかかるのか・・・もはや小旅行じゃないか。苦笑

 

新宿駅19時24分発河口湖行き

河口湖での暮らしを死守するにおいて残業など一切許されません。

 

何と言っても乗り換えなしで往復できる電車は1日2往復です。

朝は6時過ぎの電車に乗ってエクストリーム出社をかましましたが、帰りも帰りでこの電車を逃したらかなり面倒なことになります。

 

そのリミットが・・・新宿駅19時24分発の河口湖行き。

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まだまだ夜はこれからと言われるであろう19時24分に颯爽と新宿を後にしても、終点の河口湖に到着するのは22時5分です。

朝6時過ぎの時点で食料を調達できそうなところがコンビニ2軒しかありませんでしたが、独自調査によると夜22時を過ぎた時点でやっぱりコンビニ2軒しか開いている店はありません。

 

こうなってくると俄然心配になるのが食生活ですが、幸いなことに「帰宅電車」は途中の大月駅15分間停車しています。

そして大月駅には、駅を出て西側に約5分歩いたところに近隣でほぼ唯一の総合スーパーと呼ばれているらしいイオン大月店(22時閉店)がありますので、ここまでダッシュで行って割引シールの貼られたお惣菜をゲットできれば、食生活の問題は幾分解決する可能性はあります。

 

23時過ぎ・・・就寝

河口湖の暮らしにおいてカギを握るのは早寝早起きの生活習慣です。

 

起床時間が朝5時半でしたが、公共交通機関の時間に合わせて生活リズムを組み立ててみたところ、なるべく無理のない形で23時~23時半頃に就寝できることが判明しました。

これだと翌朝まで、成人男性の平均睡眠時間と言われている6時間もちゃんと確保できますし、仕事も電車の都合上残業厳禁なので勤務中の密度を濃くして仕事に勤しむ必要が出て来ますから、自然とワーク・ライフ・バランスが保たれることになります。

 

つまり、都会の喧騒から大きく離れて河口湖に住処を構えることで、生活スタイルはもの凄く健康的な早寝早起きになり、仕事は残業できないプレッシャーから集中的に取り組むこととなるので、メリハリのついた理想的な生活を手に入れることが出来ますスゲエエエエエエ!!

 

俺?絶対イヤだね(笑)

色々とシミュレートしてみましたが、根本的に家に8時間しか居なくて・電車に6時間も揺られる生活なんて考えられない!!苦笑

寝るためだけに家に帰るのなら、山手線沿線のカプセルホテルに泊まるのと大差ないじゃん・・・(※個人の感想です)

 

そもそも、敢えて言及しなかった問題点が山のようにありますし。

例えば2つの問題点を提示してみましょうか?

 

問題点1:ランニングコスト

一大レジャースポットとして名高い河口湖周辺ではありますが、それでも都区内に比べればお手頃な家賃設定となっており、今回の物件も管理費込で4.2万万円でした。

同じクオリティーの物件を山手線沿線で探そうものなら、少なく見積もって4万の上乗せは必要でしょうから、ある意味では月々のランニングコストを4万円削減できた!と最大限ポジティブに捉えられなくもありません。

 

しかし「ランニングコスト」はそれだけでしょうか?

違いますよね。河口湖から新宿までの通勤費を計算してみようか。

 

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出ました、通勤定期で1か月8万オーバー!

恐らく新宿近郊に社を構えるほとんどの企業において、さすがに月8万の通勤費を持ってくれるようなホワイト企業ほぼ無いと思います。

むしろそれだけの超ホワイト企業勤務なら、新宿近辺に家を借りることも余裕なレベルの給料を毎月貰えそう。笑

 

問題点2:電車の方が××

通勤手段として通常考え得る公共交通機関の中で、恐らく電車が一番早く・定時性も高く・料金も安いかと思います。

しかし河口湖暮らしの場合、電車の方があるものより遅くて高いのである。

 

私も出来心で調べてみてビックリしました。こんなことがあり得るのかと。

しかし、実際に何度調べてみても、電車の優位性が定時性以外に認められなかったのです。

 

お伝えしましょう。

指標のほとんどにおいて電車よりも勝る通勤手段。

それはこちらです。

 

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高速バス。

 

単純計算で電車よりも片道1時間早く、片道800円安くなって、その性質上乗れればほぼ確実に座って移動できる快適性までついてくるのです。

電車であっても河口湖から出社する場合ならば座れるかもしれませんが、少なくとも新宿から帰る場合は立川か八王子あたりまで座れる見込みは無いでしょう。

その間、首都圏の帰宅ラッシュど真ん中で揉みくちゃになりながら毎日帰ることになるわけです。

 

それに対し、高速バスの場合は立席乗車がたぶん認められていない気がするorそもそも満員になった時点で売り切れとなり、根本的に乗車できないはず(※確認したわけでは無いので詳細不明)なので、乗った時点でほぼ座席が保証されています。

いわば特急電車に乗って通勤するような快適さが、電車よりも安い値段で手に入るのです。
 

だがしかし、そもそも俺は長い通勤時間が耐えられない。

 

高速バスが唯一電車に負ける点があるとすれば、それは渋滞に巻き込まれるなどの影響による定時性の部分のみでしょう。

 

まとめ

  • ワーク・ライフ・バランスは大事、でも通勤時間はもっと重要
  • 職住近接にはかなわない(と思う)

 

穏やかな住環境を時間で買うのも悪くはないでしょうが、やっぱり限度というものがあるような気がします。

通勤時間が片道30分の人と1時間の人では、1か月でおよそ1日分の差がつくのです。

家賃が少々苦しくなっても(※もちろん限度はありますが・・・)職住近接によって1日分の休みが毎月多く手に入るのであれば、私ならば全力で通勤時間を削減しにかかります。

ま、俺は引きこもりなんだけど。

 

それに今回の場合、例が少々極端だったことを差し引いても、通勤費で増える部分を家賃の減少分でカバーしきれませんでしたからね。

それでいてご飯はコンビニ飯のお世話になる公算が非常に高く、家に居る時間は1日の約1/3。

しかもそのほとんどを寝て過ごすという。

 

たしかに都会の喧騒は忘れられるかもしれませんが、同時に何か失うものが出て来そうな気さえします。

そこまでして都会の喧騒から離れたいですか?

 

おまけ

Q:根本的に「新宿で働く」前提で話を進めているから問題なのでは?

A:それは言わないお約束(by FRIENDS/岡崎体育

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