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キーボードPC Ⅱが決め手に欠け過ぎて辛い

このブログはいつも前口上が長くなる傾向の強いブログですので、今回はなるべくサクッと本題に入りましょう。

キーワードは「キーボード meets Intel Atomプロセッサー=???」

 

www.tekwind.co.jp

世の中には多種多様な「変わり種」と呼ばれる製品があるでしょうが、パソコン部門においてもこれほどの「変わり種」はなかなか類を見ないと思います。

キーボードにパソコン性能を追加した機器、その名もキーボードPC

しかも今回のものは、それの第二世代!

キーボードPC Ⅱのここが良い

サブ用途ならこれ1台で完結

出荷時点で既にWindows 10 Home(64bit)がインストールされているので、OSを別途調達する必要はありませんし、搭載CPUのAtom x5-Z8300はCPU Benchmarksでスコアを確認すると1207あります。

これだけだとイマイチピンと来ませんが、お手軽価格のスティックPCなどでよく見かける搭載CPUのAtom Z3735Fは、スコアが908と出てくることからも分かる通り、決してイロモノのパソコンではなくきちんと実用性を兼ね備えています。

「キーボードPC」ですからキーボードはもちろんのこと、更にキーボードの右隣にトラックパッドも搭載されているので、マウスすら用意する必要がありません。

 

メモリもスティックPCで主流の2GBではなく4GB搭載されていますので、ブログを書いたりYou Tubeを見たりといったサブ用途であれば、この1台だけで全て完結させられるでしょう。

もちろん「全て」にはキーボードやマウスの準備といった部分も含まれています。

 

バッテリー内蔵=持ち運んだ先でも利用可

第一世代には無かったバッテリー(6000mAh)が搭載されたとのことですので、モニターさえ用意できれば、ある意味ノートパソコンと同様に使用可能です。

 

それだけだと「スティックPCよりもかさばるんだし、メリット無いじゃん」と思いたくなりますが、スティックPCの場合は電源の確保・キーボード&マウスの用意・それらを接続するケーブルの用意(有線接続の場合)が必要になります。

つまりスティックPC自体は手のひらに収まるほどコンパクトなパソコンですが、接続必須の周辺機器まできちんと視野に入れると、結局それほどコンパクトにはならないばかりか、周辺機器の無線接続環境を構築できない場合、ケーブル類がカバンの中でも机の上でもゴチャゴチャして煩わしさが増えるだけです。

 

その点バッテリーが搭載されたキーボードPCならば、モニタと接続するケーブルの準備だけで直ぐに使用することができます。

細かなものを複数持ち歩くか、少々かさばるけれども(ほぼ)1つに集約させるかの違いとも言えますが、使用までの工程を極力減らせるのは大きなメリットです。

 

モニタと目の距離を調整できる

ここまでの「良い点」を見ていると「それってノートパソコンの下位互換でしょ?」との疑念が浮かびます。

残念ながらこの疑念に対して正面から反論できる材料には乏しく、概ね認めざるを得ません。

 

しかしながら1つだけ絶対に勝るポイントがあります。

それが「モニタと目の距離」の関係。

 

ノートパソコンをお持ちの方はちょっと思い返して頂きたいのですが、ノートパソコンをある程度の時間使用していると、段々姿勢が前かがみになってモニタと目の距離が近づいて来ませんか?

「ノートパソコン」という構造上、これはどうしても避けられない点になるのですが、キーボードのすぐ目の前にモニタがありキーボードを叩く腕の長さは変えられない以上、自然とモニタと目の距離も決まってくると思うのです。

そしてその距離は往々にして適正距離と比べ近すぎる。

 

キーボードPCであれば、ケーブルの長さの制約はあれどノートパソコンほど近接することはほぼありませんし、ノートパソコンのようにモニタの幅とキーボードの幅を一致させる必要がない以上、使い慣れたサイズのモニタで適切な距離を保ってパソコン作業を行うことができます。

パソコン作業というものは自覚している以上に目を酷使する作業ですから、距離を調節できるのはそれ単体でも非常に大きなメリットだと言えます。

 

キーボードPC Ⅱのここが悪い

データ空き容量が実質20GB?

「キーボードPC」というくらいですからキーボードはもちろんのこと、トラックパッドも搭載でOSもプリインストール・・・と一見至れり尽くせりですが、現在判明している仕様の部分で唯一残念な部分はストレージ容量です。

仕様として32GBのeMMCを積んでいるみたいではありますが、ここにWindows 10+場合によってはリカバリー領域etc.がインストールされていることを考えると、ユーザー側で利用できる空き容量は実質20GBを切るのではないかと推測されます。

 

一応外部ストレージとしてmicroSDXCを最大64GBまでサポートしているようですので、新規保存データは基本的にそちらへ逃がす使い方も可能ではありますが、出来ることならば最初からストレージとして64GBあたりを採用しておいてほしかったところです。

 

キーボードが独自配列

限られたスペースにキーボード+トラックパッドを搭載している都合上、致し方ないと言えばそれまでですが、通常のキーボード配列と大きく異なる場所に追いやられたキー配置が散見されます。

例えば通常、右Shiftキーの左・「?」キーの右に配置されるアンダーバー(_)キーは、「?」キーから見て「↑」キーを挟んだ右に配置されていますし、そもそも右Shiftキー自体が存在しません。

そしてEnterキーがやたら小さい上に、本来Enterキーの左隣に配置される閉カギ括弧(」)キーがEnterキーの上に配置されていたり、

Back SpaceキーがEnterキーよりも大きい代わりに、Back Spaceキーの左に配置される「¥」キーはどこに行ったのかと探すと・・・なんと最下段の「←」キーの左隣に追いやられています。苦笑

 

「_」キーはかな入力の場合「ろ」を担うキーですし、ローマ字入力ではなくかな入力を使っている方々にとっては、とてもじゃないですが使えたものではないでしょう。

個人的にはスペースキーにこれだけの幅を割かなくてもいいから、カタカナへの変換で普段多用する「無変換」キーを用意しておいて欲しかった。苦笑

※全角カタカナへの変換は、無変換キー以外でもF7キーで代用可能です。

 

キーボードというのはパソコンを使う上で使用頻度が間違いなく高い代物ですから、構造上の制約とはいえ独自配列になってしまったのは少々残念です。

対策としては、フリーソフトでキーマッピングを変更できるソフトを探してきて、自分好みの配列に少しでも近づけるくらいしか無いでしょうね・・・。

 

まとめ

かなりの変わり種・イロモノ機器ながらも必要十分の実用性は備えているようですし、一般発売開始時点での想定売価が税抜き24800円(※追記※その後の実売価格を見ていると、概ね2万円弱程度で推移)ということで、「スティックPC+無線キーボード+無線マウス」を買いそろえる・・・と考えれば、そこまで高くはない・まあまあお手頃の価格設定かなと感じます。

よってキーボードの独自配列が受け入れられるか否かが分かれ目かな、と。

 

第一世代もそこそこ売れたみたいですし、性能面で改良が加えられた今回の第二世代も使い方次第では有効活用できる製品でしょうか。

※第一世代(参考):

 

ただ長所と短所がはっきりしているため、お互いが打ち消し合って結果的に決め手に欠けるのが困りどころです。苦笑

 

・・・ちょっと実機を見て確かめたいので、どこか家電量販店とかでデモ展示してくれないかな?

※実際に見に行ってきました:

hikiblo.hateblo.jp

 

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