ひきぶろ。

睡眠障害からの社会復帰を目指す、引きこもり(自宅療養)の実態を大公開!

【主観ゴリゴリ】Hi-STANDARDの16年半ぶりシングル「ANOTHER STARTING LINE」を全曲レビュー

再掲:

hikiblo.hateblo.jp

夕方に発売の一報を聞きつけ、まだ今日の分の内職が終わる目途も立っていない段階から既に気持ちは上の空のふとしさん(引きこもり)

なんとか終わらせ冒頭の前回の記事を過去最速タイムで書き上げてCDショップへ駆けつけ、店頭ラスト1枚を引き抜くという強運を発揮してゲットしてきました!

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ハイスタの実に16年半ぶりとなるシングル「ANOTHER STARTING LINE」でございます!

 

いったい全国でどれほどのファンがこの日を待ちわびたことか!

そして昨日~今日でこのジャケ写真がどれほどSNS上に出回ることか!笑

 

ふとし自身も10数年もの間、待ちに待ちわびすぎて反動で興奮が収まらなくなり、結局夜通しエンドレスリピートしている状態ですので、その勢いに任せて今回のシングルに収録された4曲全曲レビューを敢行したいと思います!

※1年後、今度は18年ぶりのアルバムが発売されました!:

hikiblo.hateblo.jp

 

 

内容は主観ゴリゴリですが、控えめに言って今回のシングルは是非ともオリコンウィークリーチャートで1位を取ってほしい!

そう強く願わずにはいられない作品で間違いありません!!

 

以下、今回発売されたシングルの中身について多少は掘り下げつつ、基本的には真夜中のテンションを押し売りしていくスタンスでお送りします。

この引きこもりは運のいい引きこもりだ

前回の記事を大急ぎで執筆して慌てて家を飛び出したふとし。

何も考えずに、それこそニューシングルのタイトルすらちゃんと確認せずに家を出てきたけれど、たぶんCDショップに行けば大規模な展開が為されていることだろう。

なんてったって、あのハイスタの16年半ぶりのシングルなんだし。

 

そんな認識レベルでとりあえず家から一番近いCDショップ(約3㎞弱)へ駆けつけて目に入ってきたものは・・・

 

・・・え?無い?何も展開されて無い?

むしろCD自体入荷していない?!

 

びっくりするぐらい、何も変哲もない普段通りの光景。

たしかにふとし自身が都心部に住んでいるわけではないから、ツイッターハッシュタグ検索で出てきたような2フロア展開やら大規模展開はしていないだろうけれども、新譜コーナーに影も形もないってどういうこと?!

 

ここにきて急に不安になるふとし。

ひょっとしてもうフラゲ*1はもう全部売り捌けてしまったのだろうか?

それともここのCDショップは一応オリコンチャートのランキングに売り上げが反映される店舗だけれども、店の規模が小さい分当日まで入荷しないのだろうか?

 

レジの中に手が空いていそうな店員さんが居たので思わず質問をする。

 

ふ「あのー、ちょっと調べて頂きたいんですけれども~」

店「はいなんでしょう?」

ふ「ハイスタの新曲が発売されていると聞いたんですけれども・・・ええっと今日入荷で明日が発売日だと思うのですが」

店「お調べします。もう一度アーティスト名をよろしいでしょうか?」

ふ「Hi-STANDARDです」

店「少々お待ちくださいー」

 

レジの中に入って行き、さらに別の店員さんに何やら確認中のご様子。

頼む・・・あってくれ・・・!

 

店「お待たせいたしました。ちょうど1枚だけ残りがありましたがこちらでよr」

ふ「それです。それを下さい!」

 

正直に言おう。

あの瞬間の俺なら、「ちょうど1枚だけありました」と言ってAK○だったりゲス○だったりのCDを見せられても、詳細を確認せずに勢いで買っていたと思う。

そしてあまり必要の無い情報かもしれないが、一応正直に付け加えるならば「1枚だけ残りがありました」と聞かされた瞬間、驚きのあまり3滴ほどチビってしまった(猛爆)

 

斯くしてタイトルをちゃんと確認することもなく、ましてや収録されている楽曲を試聴することもなく、

完全にジャケ買い*2同様でそのまま購入してきました。

 

では次項より、ハイスタの16年半ぶりシングル「ANOTHER STARTING LINE」についてつらつらと記していきます。

 

ファーストインプレッション

難波さんの声に健さんのコーラスが乗っかっている!

ところどころで前面に出てくるドラムのフレーズがまさしく恒さんだ!

やっぱりこの3人が揃ってこその「Hi-STANDARD」だ!

俺は!この瞬間を!10数年待ち続けていたんだ!!

 

この衝撃がどのくらいかって?

家を出るときに靴を履いたつもりだったけど、店について購入してから妙に足元が寒くてよくよく確認したところで、ようやく靴ではなくサンダルで駆け出していたことに気づいたくらいかな!苦笑

 

あ、あれ・・・CDを聞いているだけなのに目と鼻から汗が・・・そもそも時間を意識していなかったけどよくよく時計を見たら軽く2時間は経ってるし!!

良かった、今日まで生きてきて本当に良かった(涙腺崩壊)

 

・・・これだけだとさすがに頭悪そうなので、夜通し聞き続けたことも踏まえてもう少し真面目に感想を。

 

各楽曲レビュー

M-1「Touch You」

いきなりこんなことを書くのが正直なところ憚られるのだけれども・・・なんだかどこかで聞いたことがあるような気がする雰囲気の曲。正直今でも気のせいなのか、別の何かの曲と脳内で混ざっているのか判別がつかない。

 

曲調としてはメロコアよりもポップパンク/捉え方によってはロック色が比較的濃く出ており、具体的な別バンドをイメージするならばGreen Dayなどが近いかもしれない。Arctic Monkeysはちょっと違うか。

また随所に挿入されるギターのリフが、以前に比べHM/HR風味を強く帯びているあたり昨今の健さんの趣向が色濃く反映されているように感じる。

あとは主旋律に対してのコーラス(ハモり)のつけ方がちょっと変わったか?

 

評価:★★★☆☆

 

M-2「Another Starting Line」

一応今回のシングルの中では(恐らく)リードトラックとなる楽曲。たぶんBPM160くらい。

※追記:公式MV(FULL ver.)来ました!

www.youtube.com

1曲を通して非常に耳あたりの良い、正しくリードトラック用に作られたかのようなポップパンク曲。でも個人的には今回のシングル4曲中だとあまり好みではないほうの曲。苦笑

 

過去の楽曲と絡めながら簡単に解説すると、Brand New Sunsetのテンポを上げてDEAR MY FRIENDっぽいアレンジにしたうえで、スパイスとして所々にテンポを大幅に落としたSTARRY NIGHT成分を加えた感じの曲。

メイキング・ザ・ロード

メイキング・ザ・ロード

 

あるいはNew Found GloryのKiss Meからアコースティック成分(クリーンサウンド)とキーボードサウンドを完全に取り除いたうえで、サビ後のベースの“ハネ”の代わりにギターのリフを随所に増やしたような曲。

 

2番Bメロで左にパンが振られたハイハットが個人的に「これこそが恒さんの真骨頂!」とゾクゾクする部分。

この曲のコーラスのつけ方は紛れもなく「ハイスタ」のコーラス。

今回のシングルがハイスタへの入り口となる人向けには良曲かもしれない。(もちろん従来のファン向けにとっても優しい曲ではある)

 

評価:★★★☆☆

 

M-3「Nothing To Lose」

この曲が活動休止前のハイスタのイメージに曲調・テンポ共に一番近いと感じるファンが恐らく多いのではないか。

むしろMAKING THE ROAD収録のNo Heroesが2016年バージョンになったと考えてもあまり違和感はないと思う。

よってこの場でタラタラと書く必要はなし。聞けばわかる。

 

個人的には今回のシングルの中で文句なしに一番好きな曲。

 

評価:★★★★★

 

M-4「Rain Forever」

曲の始まり方(雰囲気)が、聞いて一瞬で「GROWING UPに収録されていたCALIFORNIA DREAMIN'じゃん!」と思うくらいの懐かしさ(と同時にまたもや涙腺崩壊)を込み上げずにはいられない楽曲。

グローイング・アップ

グローイング・アップ

 

それでいて2分30秒付近からの30秒間がBrand New Sunsetのラストの美しさを彷彿とさせる美メロのラストスパート。

あと最後のハーモニクスがズルイ!!笑

 

今回のシングルの中では、M-3「Nothing To Lose」と甲乙つけがたいくらい気に入った曲。

 

評価:★★★★☆

 

R○ckin'on風の総評

4曲ともかつてのようなリミッター解除のスピードオーバー*3レベルな疾走感は影を潜めているけれども、AKIHIRONAMBAやNAMBA69・Ken Yokoyama(Ken Band)・BBQ CHICKENSなどを通してこの16年で培ってきたものが如実に反映されたスルメ曲であることは間違いない。

 

もちろんリスナーの1人としては「MAKING THE ROAD」の頃のような疾走感あふれる曲に幻影を見ていた部分もあるし、ひょっとするとそれはBPM206と聞いて「STAY GOLD」と即答できないようではリスナーを名乗る資格すらないと考えるレベルの、過去の幻影に縛られているだけの独りよがりな空想でしかなかったのだろう。

 

だがそもそも「MAKING THE ROAD」の頃からもう17年が経過し、メンバーそれぞれが家庭を持ったり子供を授かったり、様々な環境の変化を経て円熟味を増した「今」の音を純粋に楽しむのが、今回のシングルを視聴するにあたっての作法ではないだろうか。

 

そして何よりも今回の「事前告知無し」での発売を成功させた裏に、関係者各位の多大なる尽力があったことは想像に容易いし最大限の賛辞を贈りたい。

たこの記事を執筆中の2016年10月5日・5時10分現在*4においても、メンバー3人(@AKIHIRONAMBA@KenYokoyama@AkiratsuneokA)及びPIZZA OF DEATHオフィシャル(@pizza_of_death)で一切の言及を行わない徹底ぶりは、パンクスとしての信念を貫く漢たちの生き様を(そろそろこのネタも思いつかなくなってきたのでこの辺で切り上げていいですかね?)

 

※追記:公式アナウンス来ました!

 

まとめと願望

今回のシングル発売で「数年ぶりにCDショップへ足を運んだ」という人も多かったのではないでしょうか。

ふとしも完全にその1人です。

最後にCDショップでCDを購入したのは体調を崩す前だったと思いますから、少なくとも3年以上は前のことです。

その間に世の中は配信が中心となり、または動画サイトにフル尺のMVが公式アップロードされるなど、家に居ながらにして音楽を楽しめる世の中に変わっていた中で、1アーティストのニューシングルたった1枚で今回のような一種のムーブメントが起こったのは、多少の誇張表現を含めてでも革命的な出来事だと思っています。

一時はツイッターのトレンドに「#ハイスタ」が入ったくらいですからね。

 

そして今回の動きを見て、少し前にCD購買運動を展開されていた「ス○ッ○」ファンの方々の気持ちが、今更ながら少し理解できたような気がします。

 

今週・10月5日~発売週となるシングルには、数多くのアーティストが名を連ねています。

ウィークリーチャートの最上位に来そうな方々だけでも・・・星野源・miwa・AAA・SEKAI NO OWARIなどなど、錚々たる面々が名を連ねています。

更には勢い次第で上位に食い込んできそうなところですと、KANA-BOONROTTENGRAFFTYもダークホースになる可能性を秘めています。(以上敬称略)

 

そんな中で、ものすごく個人的にはハイスタにオリコンウィークリー上位に食い込んでほしい。

願わくばウィークリー1位を奪取して、今の音楽業界を震撼させてほしい。

その為には・・・今週の場合、恐らく最低でも10数万枚は売らないといけないし、それだけの数を店頭販売のみで達成するのは今の時代だとほぼ不可能に近いかもしれない。

でもハイスタなら・・・ハイスタなら何とか逆転満塁ホームランを放てないだろうか?

そのように本気で願っています。

 

インディー製作・ノンプロモーション・1形態販売*5の手法で、果たしてどこまで到達できるのか。

持ち前のパンクス精神で、今の商業音楽に真っ向から立ち向かって勝利を収めて欲しいと強く願いますし、そのためには購入する場合きちんとオリコンの集計対象となる店舗で1枚でも多く売れて欲しい。

 

この考え方のベクトルを変えれば・・・あぁ、たしかに「○マ○プ」ファンのCD購買運動と同じだわ、と自分の中で妙に腑に落ちました。笑

だからハイスタはオンリーワンじゃダメなんです。今回ばかりはナンバーワンにならなきゃダメなんです!!(猛爆)

 

最後に

最後にもう一度CDそのものをじっくり眺めてみます。

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表面の再掲。

未来に向かって真っすぐ揺るぎない道が続くことを意図しているかのようなジャケットですね。むしろそうあってほしい。

 

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裏面。

右端の帯に書かれている「RELEASED BY PIZZA OF DEATH RECORDS」だけでご飯3杯はいけます。

 

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開けて中のCD盤面。

この色はやっぱり「Stay Gold」ってことでいいんですか?いいんですか?!

Hi-STANDARD - Stay Gold [OFFICIAL MUSIC VIDEO] - YouTube

 

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CDを取り外した部分に見える、何気ないこの建物の梁の部分に「1991」の文字*6を仕込んでくるあたりがさすがHongolianですねデザインだけやってろ!

 

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It's been a long time. we are back. Hi-STANDARD

本当にこの10数年、待ちに待ち続けていましたよ。

存在を知った時には既に活動休止中で、ライブや音源リリースの話も全く入って来ず、一時期はフロントマン2人の確執さえ騒がれる始末。

 

きっかけがきっかけとは言えど、ようやく活動再開して大々的に発表された2011年のAIR JAMは抽選で外れ、その後ふとし自身が体調を崩し・・・難波さんは難波さんでやたらと反核発言が多くなるし

もう半ば諦めていた状態での、今回の事前告知一切なしでゲリラ的ニューシングル発売ですから、そりゃもう涙腺崩壊どころか決壊レベルですよ。

どことなくこの写真自体も、涙で視界が滲んでいるかのようにぼやけた写り方をしちゃって・・・

 

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もんげー!保護シート貼ったままだったずらー!w

*1:大抵のCDは発売日の前日に店舗へ入荷・陳列されていることが多く、それを購入することを文字通りフライングゲット・略してフラゲと呼ぶ

*2:CDのジャケットだけを見て、どんなアーティストか・どんな曲が収録されているのかを確認せずに購入すること。好みの楽曲/バンドだとものすごくテンションが上がる半面、好みに合わないと深く後悔することになる一種の博打

*3:参考:現時点での最新アルバム「MAKING THE ROAD」の平均BPM179。(インスト曲であるM-13「TINKERBELL HATES GOATEES」は計算から除外・3連符が特徴的なM-17「MOSH UNDER THE RAINBOW」のBPM58は計算に含む

*4:結局興奮しすぎて夜通しエンドレスリピートしてました(テヘペロ

*5:初回限定版A・初回限定版B・通常版といった複数の「おまけ商法」ではない、という意味

*6:恐らくハイスタの結成が1991年であることに因んでいると思われる。ついでに更によく見ると、この写真の右端見切れた部分に「201」の数字が写り込んでおり、これは「1991-201?」と今後まだまだ活動が続いていく未来を連想させるギミックだと思われる

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