秋といえば音楽の秋!
こんばんは、ごく一部の人々には「趣味レベルで楽器に手を出したにもかかわらずほとんど練習していない」ことで知られている引きこもりのふとしです(猛省)
いやあ、やろうやろうという気持ちは常に持っているのですけれどもね、家の中で引きこもっていると(主にパソコンから)色々な誘惑に襲われて思うようには進まないのでございます。苦笑
このように楽器が部屋のインテリア化している我が家ですが、それでも楽器を購入したり手を加えたり(?)しているとおり音楽が趣味の1つであることは間違いありません。
楽器の演奏も弾けるようになったり仲間が居たりすると楽しいものですが、それよりも1人でお手軽に出来る「音楽鑑賞」の方へついつい引きずられて(以下2段落上に戻る)
そんなお手軽な音楽鑑賞。
技術の目覚ましい進歩は素晴らしいもので、昨今では家に居ながらにしてライブ映像を鑑賞できるようになりました。
いやもちろん、これ自体が手法次第では是非の伴うものであることは言及するまでもありませんが、僅かとはいえ間口の拡大・新規開拓に繋がっている側面もあり悩ましい問題ではあります・・・。
ただ今回の記事ではその辺のヤヤコシイ話は一旦棚上げして頂いて。苦笑
私が実際に目の当たりにしたことのあるものだったり、反対にまだYou Tubeでしか見たことがないものだったりしますが、ライブパフォーマンスが他のバンド・アーティストとは一線を画す(色んな意味で)凄いアーティストを4組ご紹介したいと思います!
今回紹介するアーティストは、控えめに言って必見です。
それではどうぞ。
THE LOCAL ART
今回の4組を下位からのランキング形式でお送りするのであれば、まずは無難な選択として第4位にこのバンドをご紹介します。
THE LOCAL ART(ザ・ローカルアート)
THE LOCAL ARTのここが凄い!
THE LOCAL ARTの詳しい略歴はお馴染みWikipedia先生に譲るとして、一番わかりやすい特徴としてはドラムボーカルという形態でしょうか。
バンド編成で活動しているアーティストの場合、ボーカルは専任を立てているか、楽器と兼任であっても多い順にギター≧ベース>>>キーボード系あたりがオーソドックスなパターンだと思います。
ところがこのTHE LOCAL ARTの場合、ライブステージでのセッティングではまずドラムをど真ん中に置いて、その周りを弦楽器隊が固める布陣でライブを行っていることが多いです。
初めてライブを見たのがたしか10年近く前だった気がしますが、対バンで出てくる他のバンドとは一線を画すその布陣は今でも鮮明に覚えています。
THE LOCAL ARTの楽曲
最初期のころは「エモーショナル・ロック」という言葉を辞書でひいたときに、「THE LOCAL ARTである。」の一言で意味を説明できるようなバンドでした。
内に秘めた想いを声と演奏に乗せて、全身で爆発させるかのような男臭さフルスロットルの曲調ですね。
ただキャリアを重ねるごとに、徐々にJ-POP側へと引き寄せられているような雰囲気も垣間見られつつ、そもそも「ロック」という3文字の言葉が半ばファッション的要素として用いられることも多い現代においては「エモーショナル・ロックとは何ぞや」の質問そのものが早速無意味になっている錯覚さえ感じられ、そうなってくると結局のところ「エモーショナル・ロックとはTHE LOCAL ARTである。」の一文に帰結するのではないかとの仮説を提唱したい。(rockin'onで取り上げられる時のコラム風に)
実際にPVを見てみましょう。
THE LOCAL ART - kageokuri -Album ver.- - YouTube
こちらが最初期の曲「カゲオクリ」です。
元々はシングルとしてリリースされていた楽曲ですので多少は耳当たりの良い音で纏まっていますが、それでもいわゆるJ-POPと比べれば「エモーショナル・ロック」という言葉のほうがしっくりくる、と感じていただけるのではないでしょうか。
続いて約2年後の楽曲「サクラ」です。
何があった。
セルフアンサーですが、この「サクラ」を含むミニアルバムをリリース後、日本クラウンからメジャーデビューしています。
バンドあるあるとして揶揄される内容ではありますが「メジャーデビュー前後で音楽性が変化する」法則が当てはまってしまったと言わざるを得ません。
エモーショナルの要素はどこに行っちゃったんだよ。なんで最後のサビの前で転調してんだよ。
そんな大きな変貌を遂げた?遂げてしまった?「サクラ」からさらに4年後に発表された「ラブソング」。
果たしてメジャーデビューから4年が経過し、曲名だけを見ると甘酸っぱい柔らかそうな曲になっているかもしれませんが、実際にはどのような曲に仕上がったのでしょうか。
THE LOCAL ART(ローカルアート) - ラブソング(LOVE SONG)PV - YouTube
この音圧を待っていた!
実は2006年に日本クラウンからメジャーデビューしたTHE LOCAL ARTですが、2008年にはインディーズに戻り精力的にライブ活動など勤しんでおられたのでした。
「ラブソング」と同時期に発表された「エンドロール」という曲を聴いても、メジャー時代の耳あたりが良いまろやかな曲調と最初期のエモーショナル・ロックの要素を実に巧妙に昇華させた「かっこいい曲」に仕上がっています。
歌詞をよく聞いてみると・・・ちょっと深読みしたくなるのですが、気のせいでしょうか?笑
THE LOCAL ARTの現在
去る2015年8月をもってベースの稲垣学さんが脱退されたようですが、その後も止まることなく活動し続けています。
音楽性に関しては、主観では「最初期ほどの衝動や熱量は薄れつつある半面、メジャーに上がる前後で見られた耳あたりの良いまろやかさが融合された」と感じています。
歌詞に関してはノーコメントの方向で。
来年・2017年でSHAMPOOHATからの改名後15周年でしょうか。
これからも止まることなく突き進むスタイルを求めています。
魔法少女になり隊
続いてこの一風変わった名前の・・・「魔法少女になり隊」?
これはバンド?ユニット?アイドル?何者?
名前だけを聞いてのファーストインプレッションとしては、恐らくはこんな感じではないでしょうか?
「魔法少女になり隊」は誰よりも戦略的グループである
魔法少女になり隊(まほうしょうじょになりたい)の略歴については、やっぱりお馴染みWikipedia先生・・・に現時点で個別ページが存在しないので、この場で簡単にご紹介します。
メンバーはイラスト左から
- 明治(ギター)
- 火寺バジル(ボーカル)
- gari(VJ&ボーカル)
- ウイ・ビトン(ギター)
さらに元々は、あだるとゆうくん(開発者&ベース)もメンバーでしたが、現在はプロデュースに専念しています。
風の噂では「ギターのウイ・ビトンさんはかつて某覆面バンドで暴れていた」みたいなものも耳にしたことがありますが、真偽は不明なのでこの話はこのあたりで。苦笑
メンバーのパートに「ギター」があるとおり、一応は「バンド」としての体で活動してはいます。
ただし純粋に「バンド」とも言い切ることが出来ない特殊な設定が散りばめられており
- 火寺バジル(ボーカル)は魔女にかけられた呪いのために喋ることが出来ない(歌うことは出来る)
- ボーカルは呪いを解くために冒険をしており、その仲間として他のメンバーが集まった
「色物」の一言でまとめてしまえばそれで終わりですが、星の数ほど溢れかえっている今の音楽界で生き残るために、結成当初からしたたかに戦略を練ってきたグループであることは間違いありません。
ただの「バンド」だけでは多数の「その他」に埋もれてしまいますが、バンド×RPGという付加価値によって他とは一線を画す世界観を築いています。
その世界観は本当に徹底されており、公式サイトも含めほとんどがRPG風のドット絵テイストで表現されていますし、表現という意味ではボーカルの火寺バジルさんはライブ中でもラジオ出演でも歌以外では一切喋りません。
MCを身振り手振りでやったり筆談で応じるミュージシャンなんてこの人たちくらいではないでしょうか。苦笑
他のメンバーについても、あくまでも世界観を構成するためのパートの1つに徹している・・・と言っても過言ではないくらい統率されています。
ピコリーモ×8bit×VJ=魔法少女になり隊
音楽性については割と2010年以降の流行りともいえる、通称「ピコリーモ」に含まれるのではないかと思います。
火寺バジルさんのキュートなボーカルと対比するかのように繰り出されるgariさんのシャウトが、8bitサウンドを時々彷彿とさせる打ち込みを含めた楽曲のスパイスとなっています。
魔法少女になり隊 RE-BI-TE-TO - YouTube
またこの動画でも見て取れるように、ステージの真ん中にモニターを設置して楽曲とリンクする映像を流すことも大きな特徴です。
流される映像もドット絵で作りこむなど、全てのパフォーマンスが世界観を表現することに振り切った徹底ぶりです。
魔法少女になり隊の今後
来る2016年9月21日にソニー・ミュージックレコーズよりメジャーデビューが決定しました!
メジャーデビューシングルのPVも既に公開されています。
魔法少女になり隊 『KI-RA-RI』Short Ver. - YouTube
元々が戦略的に展開してきたバンド?グループなだけに、今回のメジャーデビューはある意味計画通りといったところでしょうか。
今後はメジャーの力をフルに使ってどれだけ認知度を上積み出来るか、そして火寺バジルの呪いが解ける日はやってくるのか?!といった部分が焦点になってくるかと思います。
Maison Book Girl
Maison Book Girl(メゾンブックガール・通称「ブクガ」)はここまでの2組とは打って変わり「アイドル」に分類されるグループです。
なぜ急にアイドルかって?音楽番組でも○○枠ってのが存在すると専らだろ
容姿も見ての通りかわいらしい女性4人組のアイドルなのですが、この容姿で実はすごい。
何がすごいのかも含めて、もう少し掘り下げていきます。
Maison Book Girlの略歴
詳しくは毎度お馴染みWikipedia先生に譲るとして、あくまでも再確認となりますがジャンルとしては「アイドル」です。
アイドルと言われてパッと思いつくものとしては「コンセプトで統一された衣装」「かわいい容姿」「キャッチーな歌とダンス」あたりではないでしょうか。
当然Maison Book Girlもそれらはきちんとコンプリートしています。
さらにメンバーの1人であるコショージメグミさん(写真右端の金髪ショート)は、かつて一部界隈で熱狂的な支持を集めたアイドルグループ「BiS」の元メンバーであり、活動当初から一定数のファンを獲得できる下地が作られていました。
この人。
ですが、Maison Book Girlが「すごい」と言われる所以はもっと別のところにあります。
もう一度確認しておきますが、アイドルと言えば「コンセプトで統一された衣装」「かわいい容姿」「キャッチーな歌とダンス」です。
数を数えてみよう
ここで1つ、ミュージックビデオを見ていただきます。
とりあえずは「へー、こんなミュージシャンもいるんだー」程度で構わないのでご覧ください。
そのあとで質問を1つだけ行います。
Maison book girl / lost AGE / MV - YouTube
さて問題です。
この曲は何拍子でしょう?
サビは4拍子ですよね。
ではイントロは?Aメロは?
少なくとも私は途中で数を数えることを諦めました。
この曲いったい何拍子なんだよ・・・。
比較的分かりやすい拍子の切れ目まで一気に数えたら17拍とか訳の分からないことになってしまったんだが・・・。
しつこいようですが彼女たちは「アイドル」にカテゴライズされるグループです。
そしてアイドルらしく、キャッチーなこの曲でもメンバーは統率の取れたダンスを披露しています。
ただ何拍子なのか分からない。プログレかよ!
もはやPerfumeのポリリズムがかわいく思えるレベルの変拍子です。
Maison Book Girlの今後
持ち曲(ポエトリー・リーディングを除く)のほとんどがプログレを彷彿とさせるような変拍子の嵐にもかかわらず、曲全体を通して聞くとキャッチーで親しみやすい不思議な中毒性の強いアイドル・Maison Book Girl。
「超重大発表」が予告されていた8月30日のライブにて、徳間ジャパンからのメジャーデビューが発表されました!
楽曲のクオリティといい、アイドル×変拍子という唯一無二の存在はもはや「アイドル」の枠を飛び越えて「アーティスト」と言うべきポジションかもしれません。
メジャーレーベルへの所属によって、今後その中毒性をどこまで広げられるかがカギとなりそうです。
おまけ。
スモーク発生装置さんチーム pic.twitter.com/H0Y07YKeoj
— 和田輪 (@Rin_Wada) 2016年3月17日
こんなことしている彼女たちが変拍子で歌い踊っているんだぜ?
Hurra Torpedo
さてこの記事の大トリを飾るのは・・・ひゅ、ヒューラ・・・何?
何と読んでいいのかすら分かりません。
後述しますが、そもそも「バンド」の括りに入れていいのかどうかさえ怪しいです。
でも間違いなく私が影響を受けたアーティストであることには変わりません。
Hurra Torpedoについて
それっぽく紹介すると「ギターボーカル・ガスコンロっぽいもの・洗濯機っぽいもの」の3人組アーティストです。
もう一度言います。
「ギターボーカル・ガスコンロっぽいもの・洗濯機っぽいもの」の3人組アーティストです。
完全にYou Tubeの画面ですが、たぶんこれが一番編成が分かりやすく不適切な部分が写っていないカットだと思います。苦笑
洗濯機っぽいものかシステムキッチンっぽいものでドラムのリズムを刻んでいらっしゃるご様子。
もはや「固定概念」という言葉は当てはまりません。
無理やり言い表すならば「音楽に対して本能レベルで接した結果」とでも申しましょうか。
時々何をしているのか見ていて分からなくなる瞬間もありますが、それも含めてこのアーティストの良さです。笑
「音を楽しむ」という字の如く、音楽に決まった形なんてない・みんなで楽しめればどんなスタイルでもいいんだ!
いつからか音を楽しめなくなっていた時期の私にとって、音楽に対して抱いていた殻の1つをぶち破ってくれた、非常に影響を受けたアーティストです。
このアーティストへの深いリスペクトの意を込めて、
ふとしもレインボーのストラップを使っているのです。
エリッククラプトンをはじめ多くのミュージシャンが愛用するギターストラップの超定番!ERNIEBALL ( アーニーボール ) ギター・ベース用ストラップ
動画はこちら。
Hurra Torpedo - Total Eclipse Of The Heart (live) - YouTube
Hurra Torpedoの現在
検索すると「2012年で活動休止」と出てきてしまいます。
そんな、こんな愛すべき馬鹿なアーティストの雄姿が見られないなんて・・・。
ただ公式サイトを見てみると、2016年3月からまた活動を再開してライブを行っているような記述が見受けられます!
英語ではないのでほとんど読めませんが!
分かる範囲でもオスロだとかスロバキアだとかベルリンだとか・・・ここに「Tokio」の文字が載ることはないのでしょうか。苦笑
生で見る機会は残念ながらなさそうなので、有名そうな他の動画も紹介しておきます。
Hurra Torpedo- All the things she said - YouTube
まとめ
今回は「ライブパフォーマンスが凄いアーティスト」を独断と偏見に基づき4組紹介しました。
賛否両論あるでしょうが、誰が何と言おうと「4組のアーティスト」です。
どのアーティストもそれぞれ個性溢れるアーティストばかりですし、この記事によって今まで非公開だった私がレインボーのストラップを使っている理由まで公開されるなんて!笑
紹介した4組それぞれが違ったジャンルに属するアーティストですので、この記事をご覧くださった皆様の中で1組でも気になったアーティストがありますように!
・・・というこの記事を、本当は1週間早く出したかったのですけれどもね。
遅筆な私に、この文量をすんなりとは書けないっす。